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第五章 魔軍襲来
第100話 拡張
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三郎はリセに責められ、正座をさせられていた。
「貴方のした事に対して、私達が各方面に対して謝罪をしてきたんだからね!少しは労いなさいよ!」
「わ、分かった」
そう言ってリセの後ろに周り、ギュッと抱きしめた。リセはあっ!と呻いたが、その手に手を重ねた。するとその手が胸に運ばれ、三郎はモミモミと揉み出した。リセはあっ!ああんと呻いたが、どさくさに紛れて不埓な事をされていると気が付き、ワナワナと震え、振り向くと三郎に平手打ちをくれてやった。
「この助平!自分自身をを労ってどうすんのよ!なんで私を労うのに胸を揉むのよ!馬鹿!」
「胸に手を持っていったのってリセだぞ。揉めって事だろ?はぁ」
知らない!と言って三郎から離れていった。次いで紗代子に責められていた。
「三郎君、私結構あの山の景色好きだったのよ!どうするのよ!」
「な、なんとかするよ。さ、紗代子、そのな、スマホに写真残っていないか?」
「有るけどどうするの?」
「俺がどれ位の山を潰しちゃったのか知りたくてさ」
「ほら、これよ」
「よし、記憶した」
三郎は距離をざっくりと考えた。確か山に魔力弾が当たってから10秒で音がした。つまり約3.4km程の距離だ。
魔力弾を放ってから50秒程で当たった筈だから、魔力弾は時速250km位になる筈だ。音速には程遠いが、新幹線並みである。ふむふむと考え込んでおり、表情がコロコロ変わっていた。
4人はその姿を見てのほほんとしつつ、顔を近づけて見ていた。
ああやって、あそこからあれをすれば、違うな…
ブツブツと何かを言っていた。
町の復興の為に皆全力を上げていた。正門の周辺はかなりの被害が出ていたのだ。
三郎はふとちょっと町の様子を見に行くと言ってふらっと出ていった。
殆ど町をちゃんと見ていなかったが、建物がひしめき合う
状況で、狭苦しさを感じていた。
ふと正門の所に行くと、伸ばしたアーチの所に新しい正門を作っていた。
門番にふと聞いた。
「なあおっちゃん、何故王都は町を広げないんだ?」
「これは神獣使い殿。そうでしたな、この国をあまりご存知ないのでしたな。この壁はその昔に当時の精霊術者様が作られ、当時は1000人の小さな町でしたから、広過ぎる位だったそうです。その後その精霊術者様が作った壁を再現できないものですから、広げられないのです」
「そっか。こうやって作ってみるけど、どう?」
三郎は地面に手を付くと、精霊術を使い、新たな壁を作ってみた。街道側の正門方面は10m位の拡張だったが、他の方面は200mから400m程拡張した。元の壁を外側に押し出し、隙間が開いたところに新たな壁を作ったのだ。
周りの者達は唖然としていた。壁がどんどん移動していったからだ。
三郎はそんな中、拡張したエリアに道をイメージし、つくりあげた。そして、良さそうだと思った所に100m✕100m程の区画を作り、ちょっとした鉄筋コンクリートの建物と、外周に壁を作った。広げたエリアの一部を自分のものにするくらい許されるよねといった感じにだ。
窓は硝子を土の精霊術で作れたので、嵌め殺しの窓を作った。ただ、ドアや戸は難しく建物はドア無しだった。
まあ、後ほど職人に作って貰おうと思っていた。ある程度の物を作ると、吹き飛ばした山に向かうのであった。
「貴方のした事に対して、私達が各方面に対して謝罪をしてきたんだからね!少しは労いなさいよ!」
「わ、分かった」
そう言ってリセの後ろに周り、ギュッと抱きしめた。リセはあっ!と呻いたが、その手に手を重ねた。するとその手が胸に運ばれ、三郎はモミモミと揉み出した。リセはあっ!ああんと呻いたが、どさくさに紛れて不埓な事をされていると気が付き、ワナワナと震え、振り向くと三郎に平手打ちをくれてやった。
「この助平!自分自身をを労ってどうすんのよ!なんで私を労うのに胸を揉むのよ!馬鹿!」
「胸に手を持っていったのってリセだぞ。揉めって事だろ?はぁ」
知らない!と言って三郎から離れていった。次いで紗代子に責められていた。
「三郎君、私結構あの山の景色好きだったのよ!どうするのよ!」
「な、なんとかするよ。さ、紗代子、そのな、スマホに写真残っていないか?」
「有るけどどうするの?」
「俺がどれ位の山を潰しちゃったのか知りたくてさ」
「ほら、これよ」
「よし、記憶した」
三郎は距離をざっくりと考えた。確か山に魔力弾が当たってから10秒で音がした。つまり約3.4km程の距離だ。
魔力弾を放ってから50秒程で当たった筈だから、魔力弾は時速250km位になる筈だ。音速には程遠いが、新幹線並みである。ふむふむと考え込んでおり、表情がコロコロ変わっていた。
4人はその姿を見てのほほんとしつつ、顔を近づけて見ていた。
ああやって、あそこからあれをすれば、違うな…
ブツブツと何かを言っていた。
町の復興の為に皆全力を上げていた。正門の周辺はかなりの被害が出ていたのだ。
三郎はふとちょっと町の様子を見に行くと言ってふらっと出ていった。
殆ど町をちゃんと見ていなかったが、建物がひしめき合う
状況で、狭苦しさを感じていた。
ふと正門の所に行くと、伸ばしたアーチの所に新しい正門を作っていた。
門番にふと聞いた。
「なあおっちゃん、何故王都は町を広げないんだ?」
「これは神獣使い殿。そうでしたな、この国をあまりご存知ないのでしたな。この壁はその昔に当時の精霊術者様が作られ、当時は1000人の小さな町でしたから、広過ぎる位だったそうです。その後その精霊術者様が作った壁を再現できないものですから、広げられないのです」
「そっか。こうやって作ってみるけど、どう?」
三郎は地面に手を付くと、精霊術を使い、新たな壁を作ってみた。街道側の正門方面は10m位の拡張だったが、他の方面は200mから400m程拡張した。元の壁を外側に押し出し、隙間が開いたところに新たな壁を作ったのだ。
周りの者達は唖然としていた。壁がどんどん移動していったからだ。
三郎はそんな中、拡張したエリアに道をイメージし、つくりあげた。そして、良さそうだと思った所に100m✕100m程の区画を作り、ちょっとした鉄筋コンクリートの建物と、外周に壁を作った。広げたエリアの一部を自分のものにするくらい許されるよねといった感じにだ。
窓は硝子を土の精霊術で作れたので、嵌め殺しの窓を作った。ただ、ドアや戸は難しく建物はドア無しだった。
まあ、後ほど職人に作って貰おうと思っていた。ある程度の物を作ると、吹き飛ばした山に向かうのであった。
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