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第3章

第194話 ドラゴンとは

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 今日最初にする事、は奴隷商を呼んでいて、奴隷の首輪を装着している者について隷属紋へ変更する事だ。

 冒険者として活動しているメンバーの一部は宿屋暮らしで、慌てて使いをやったりした。

 高校生達についてはいつの間にか来ていたイデアさんが説明していた。

 一応あの不良共もアカデミーに通わせるが、魔法はアカデミーのルールに従い、防戦以外での生徒を含む人への攻撃を禁止して貰う。

 高校生達にお金を渡したり、頂ける屋敷を見に行ったりとてんやわんやだ。
 ただ、高校生達に渡したお金は当面必要な服などを買うお金で、毎月のお小遣いはイデアさんに管理をお願いした。

 アカデミーの評価次第で増減するとし、生徒には頑張ってもらう算段だ。

 昼からは城で大々的に王権委譲の発表を一般市民に行う。

 そこでアイリーン達は俺の妻と発表していて俺は固まった。
 何せアニーファは兎も角、クマーシャルの知らない公爵令嬢が俺の婚約者として発表されていた。
 娶って欲しいとの話がちらっと聞こえたが、流石に面識のない者についてそうなるとは・・・

 その令嬢もアカデミーに通うらしい。
 俺としてはアカデミーで高校生の誰かと恋に落ちて・・・を期待したのだが、甘かった。

 各地方の総督とすれば己の娘か、有力貴族の娘を宛てがい強固なパイプを作りたい。
 その判断はシャルルだ。
 勿論当人が政略結婚と認識していて、嫌がっているのは受け入れられないが、アニーファはやってしまったし、本人が俺の妻になりたいとシャルルに熱く語っていたから仕方がない。よね?

 そして15時位だろうか、ソロソロ次の国に飛ぼうかとしていると、町にけたたましい鐘が鳴り響き、魔物絡みの異変を告げてきた。

 何でもドラゴンが町の近くに出没したそうで、それで兵士や冒険者に緊急招集が掛かったのだ。

 俺が正に皆を飛ばし、今回一緒に飛ぶアイリーンと飛ぼうとしていた所だ。

 つまりニーナ達を先に送っているのだ。
 これはギフトの制約で、俺自身は同行者以外同時に飛べない事が分かっている。

 急ぎトランシーバーで連絡し、シャルルに俺の全権代理をお願いし、俺が駆け付けるまで凌いでもらう。
 結果が怖いが・・・・

 早速戦闘装備に変更して来たが、皆が俺を止める。
 いや、イデアさん以外だ。

 未確認ではあるがドラゴンっぽいとの事で、もしもドラゴンならばニーナならまだしも、他に対処可能な者がいない。

「レオン様!」

 俺が皆の静止を振り切ろうとしているとイデアさんに呼び止められた。

「最近のドラゴンの出没状況からほぼ間違いなく魔王が顕現しております」

 俺は勘違いしていた。
 ドラゴンはこの世界によく出るものだと思っていたが、そうではなかった。
 周りの者から教えられたのは、ドラゴンは魔王の眷属だという事だ。

 既に2体を屠ったから大丈夫だろうとなり、俺は目撃地点に向けてアイリーンと飛んでいったが、強引にシュワッチ!と飛んで行ったものだから、皆あ然としていたのであった。
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