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第1章

第70話 奴隷の内訳について

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 主人公サイドに戻る。

 フリオールと部下以外の奴隷についてというよりも、チェンジングスレーブーションを使った高校生とフリオール及び、城にいて奴隷にした部下以外は首輪のままだ。フリオールは俺に着けようとした首輪を、部下は奴隷化した時は紋様となったのだ。

 今の俺は理由が分らないが、休止中のスキルが2つある。転送と奴隷契約が休止中なのだ。スキルをゲットする祠で取得した後5分だけお試しで使えたのだ。

 一応紋様を外す方法があるそうだ。奴隷商にある特殊な魔道具が必要だが、紋様が刻まれている者が同意すれば消す事が可能だ。それ以外は俺が奴隷契約を解除するしかない。あの紋様は本人の意志を無視して上書きできないので、意図せずにほかの者の奴隸になる事はないのだと。だから余程の事がない限り消す事は薦めないと言う。

 捕えた盗賊達は王都の守衛に引き渡し、後日報奨金が貰えるとニーナが言っていた。

 俺達が倒した分は一旦俺が貰う。今いる奴隷達の為に使おうと考えていると伝えると、ニーナもアイリーンも賛成してくれた。乗り合い馬車の護衛が倒した分は、乗り合い馬車の被害者の救済に充てられるらしい。

 奴隷達の今後について本格的に考えなければならない。フリオールは国のお抱え商会の為、高級奴隷のみを扱っていた。俺が主となっている奴隷の内訳はこうだ。

 高校生 38名
 フリオールとその部下 4名
 フリオールが所有していた奴隷 106名

 106名の内訳
  注)()内の数字は販売前で教育中
      
 戦闘系 57名
 男 21名(5)
   うち性奴隷兼用 4(2)
 女 26名(8)
          うち性奴隷兼用 12(6)

 非戦闘係 59名
 性奴隷 46名
  男 11名(5)
  女 35名(25)

 専門職 13名
  執事 3(1)
  メイド 6(2)
     職人 4
        防具職人 1 男
        武器職人 1  男
        魔道具作成職人 1 男
        料理人 1 女

 頭が痛い。アイリーンは内訳を聞いて呆然となっていた。
 戦闘奴隷兼用を含め、女性の性奴隷の数が47名にもなる。

 ここの売りは兼用とはいえ、性奴隷として売り出すのは全て処女、童貞との事。
 これは未経験者の為に性病の心配が無い事を保証し、性行可能年齢に達する前から育成及び管理をしているという。

 仕組み的に奴隷は性的な奉仕を拒否できない。奴隷商として差別化と、富裕層からの要望として処女を求められる。男の方も前後共に未経験をだ。

 高級奴隷の為にそれなりに所作や技、教養を身に着けさせている。
 性奴隷は2ヶ月もしないうちに売れる。殆どは販売開始前にお得意様に売れ、要望に沿った教育を追加している。
 16歳。奴隷として販売可能な年齢がこの歳の為に、性奴隷として販売しているのはこの年齢だ。
 ただ、4人が販売禁止にされている。戦闘奴隷兼用で、功績のあった者への報奨用として、20歳まで売らずに残させられている者が18歳2名、19歳、20歳と。この者達のみ超高級奴隷として別格で、先程までこの馬車にいた者達になる。なるほどとなった。扱いが別なのは、情が移っているからか?

 内訳を聞いていたが、やがて王都に着くのであった。
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