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第1章
第39話 必殺ぺったんこさん!
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お股が痛いです。
ニーナが悪い訳じゃないんだけどさ、後ろから抱き着かれているのは良いけど、手が塞がっているから落ちないようにニーナのそのエロい脚がお兄さんの脚に絡みついていたからなんさ。
表現がおかしいって?気にしない気にしない。内側に脚を掛けられたら、外側に向かって開く方向に力が掛けられ続くんさ。
すると長時間お股が広げられるんだ。
そんな状態だから、筋が引っ張られていてめっちゃ痛いんさ。
胸の感触やアイリーンの体の柔らかさを感じる余裕はなかったんだよね。
股間節から膝に掛けてかなり痛くて、座り込んでしまったよ。
ラジオ体操をし始めたけど、痛みがきつくてね、痛みから蹲ったんだ。
そんな様子を見ていたニーナが俺のお股を覗きこんできたんさ。そして両手を脚に当てヒールを掛けて来たんさ。前屈みだから、見事な谷間が見えますた。
中々立派なモノをお持ちで、黙ってヒールを使ってくれたニーナは女神にすら見えたんだよね。
「痛みは取れたろ?」
屈伸したりしたけど、傷まないし歩くのも問題ない。
「助かったよ。いやー・・・」
「しー!何かいるぞ!」
ニーナの真剣な一言に緊張が走る。ここはなにもない草原だ。とはいっても腰~背丈位の草が生い茂っている。
確かに何かの気配というか草を掻き分けて動いているのか、カサカサと草が揺れていて、その音が聞こえた。
一見すると大人の猫や小型犬、要はポメラニアンほどもあるウサギが皆の少し前に現れた。アイリーンは目を輝かせた。
「ウサギさんだ!」
日本で見られるウサギにしては大きいのと、何より額に顔の長さの半分程の角がある。
不思議そうな顔をこちらに向けていたが、次の瞬間その愛らしい愛玩動物のような顔がそれはそれは恐ろしい表情に変わった。
それまでにも同種か異種か分からないが、いわゆるホーンラビットと遭遇していたが、このような恐ろしい顔を見るのは初めてだった。
そして一番弱いと思ったのか、アイリーンに向かって走り出すと飛び掛った。アイリーンはその場にへたり込んでしまい、ひぃーと唸る。恐怖で竦んでしまい動けなかった。
お兄さん剣をしまっていたから間に合わない。だからアイリーンを庇うように抱き着いた。
「ぐあぁ!」
鋭い痛みが背中の右側に走る。
「剣を出せ!」
痛みに震えながら左手にニーナの剣を出したのだが、俺はそこで崩れ落ち、意識を手放した。
・・・・アイリーン視線・・・・
アイリーンは何が起こったか分からずパニックになった。
急に可愛らしかったウサギが恐ろしい顔になったものだから、私、驚いたの。えっ!?っと思った次の瞬間、レオン様に抱きつかれたわ。うそ!?えっ?っとなって一瞬嬉しいと思ったのだけれども、次の瞬間、ぐさっという鈍い音と共にレオン様の体越しに肉を切り裂く嫌な感触が伝わってきたの。
「剣を出せ!」
ニーナさんが発すると、カララーンと何かが地面を打つ音がしたの。するとレオン様が私の胸に顔を埋めてきたの。えっ!?と思うと次はお股に顔を埋めてきて、胸を触ってきたの。
なぜこんな時に?って思ったのだけど、「ぐあぁ!」って聞こえて、手も地面に落ちたの。
するとレオン様の背中にウサギが刺さっていたの。
私はいやああああ!と叫んだわ。ニーナさんが剣を拾って、そのウサギを引き離し、倒してくれたの・・・
・・・・アイリーン視線終わり・・・・
「そのまま抱きしめていろ!」
ニーナはアイリーンに告げ、ヒールを掛けた。
血がどくどくと出ていたが、やがて止まると傷口も消えていった。
アイリーンはその様子に見入っていた。
ニーナはレオンを羽交い締めにする形で己の前に座らせ、ふんっ!気合を入れて、レオンの背中に手のひらを打ち付けた。
するとレオンはごほっごほっと噎せながら目覚めた。
あれっ?とキョロキョロしていたが、ニーナが告げた。
「飛べるか?」
レオンは首を横に振った。
「囲まれた」
レオンは悟った。魔物に囲まれたのかと。
体が痛くて直ぐには飛べない。正確には自分1人だけならなんとでもなる。
また、ニーナも己1人だけならば、その剣で血路を切り開いてなんとかなるだろう。
しかし現状戦えないアイリーンがいる。レオンが考えているとアイリーンが告げた。
「レオン、ぺったんこさんで!」
レオンはハッとなった。
「俺の背中に背中を預けて!絶対に離れないで!」
2人は背中を向け、三角形を形成して背中をまもった。アイリーンも気を取り直し、何かが出たらウインドカッターで倒すように身構え、ニーナも身構えた。
レオンは腕を斜め上に掲げ、先ずは最大の岩を出した。
ドーン!物凄い音と振動と共に3人共に少し飛び上がった。
そこには岩というのも憚られる岩というか、山が出現した。
そしてくるっと反対を向き、岩に背を向けて2人を強引に己の左右に引き寄せて、やはり岩を背にさせた。
レオンはまたもや腕を斜め前に翳す。
「行くよ!」
するとやはりドーンとなり、2番目に大きい岩が現れた。
岩と岩の間は1mくらいだ。生き残ったのはその間に偶々いた個体だけだろう。
レオンは横を向き、左右の岩を収納した。そして目の前にアイリーンがおり、後ろにニーナが己の背中に背中を当てているのが分かると、左右に腕を広げ、少し斜めに掲げると、左右に岩を各々出した。
ドドーンとかなりの衝撃に3人の体は一瞬浮いた。
レオンはため息をついた。
「ニーナ、ヒールありがとう」
「レオン、ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
アイリーンが泣いてしまった。お兄さんオロオロしたけど、優しく抱きしめたよ!
僅かな時間だが、レオンは気絶していたので、何故アイリーンが泣いているのか分からないのであった。
ニーナが悪い訳じゃないんだけどさ、後ろから抱き着かれているのは良いけど、手が塞がっているから落ちないようにニーナのそのエロい脚がお兄さんの脚に絡みついていたからなんさ。
表現がおかしいって?気にしない気にしない。内側に脚を掛けられたら、外側に向かって開く方向に力が掛けられ続くんさ。
すると長時間お股が広げられるんだ。
そんな状態だから、筋が引っ張られていてめっちゃ痛いんさ。
胸の感触やアイリーンの体の柔らかさを感じる余裕はなかったんだよね。
股間節から膝に掛けてかなり痛くて、座り込んでしまったよ。
ラジオ体操をし始めたけど、痛みがきつくてね、痛みから蹲ったんだ。
そんな様子を見ていたニーナが俺のお股を覗きこんできたんさ。そして両手を脚に当てヒールを掛けて来たんさ。前屈みだから、見事な谷間が見えますた。
中々立派なモノをお持ちで、黙ってヒールを使ってくれたニーナは女神にすら見えたんだよね。
「痛みは取れたろ?」
屈伸したりしたけど、傷まないし歩くのも問題ない。
「助かったよ。いやー・・・」
「しー!何かいるぞ!」
ニーナの真剣な一言に緊張が走る。ここはなにもない草原だ。とはいっても腰~背丈位の草が生い茂っている。
確かに何かの気配というか草を掻き分けて動いているのか、カサカサと草が揺れていて、その音が聞こえた。
一見すると大人の猫や小型犬、要はポメラニアンほどもあるウサギが皆の少し前に現れた。アイリーンは目を輝かせた。
「ウサギさんだ!」
日本で見られるウサギにしては大きいのと、何より額に顔の長さの半分程の角がある。
不思議そうな顔をこちらに向けていたが、次の瞬間その愛らしい愛玩動物のような顔がそれはそれは恐ろしい表情に変わった。
それまでにも同種か異種か分からないが、いわゆるホーンラビットと遭遇していたが、このような恐ろしい顔を見るのは初めてだった。
そして一番弱いと思ったのか、アイリーンに向かって走り出すと飛び掛った。アイリーンはその場にへたり込んでしまい、ひぃーと唸る。恐怖で竦んでしまい動けなかった。
お兄さん剣をしまっていたから間に合わない。だからアイリーンを庇うように抱き着いた。
「ぐあぁ!」
鋭い痛みが背中の右側に走る。
「剣を出せ!」
痛みに震えながら左手にニーナの剣を出したのだが、俺はそこで崩れ落ち、意識を手放した。
・・・・アイリーン視線・・・・
アイリーンは何が起こったか分からずパニックになった。
急に可愛らしかったウサギが恐ろしい顔になったものだから、私、驚いたの。えっ!?っと思った次の瞬間、レオン様に抱きつかれたわ。うそ!?えっ?っとなって一瞬嬉しいと思ったのだけれども、次の瞬間、ぐさっという鈍い音と共にレオン様の体越しに肉を切り裂く嫌な感触が伝わってきたの。
「剣を出せ!」
ニーナさんが発すると、カララーンと何かが地面を打つ音がしたの。するとレオン様が私の胸に顔を埋めてきたの。えっ!?と思うと次はお股に顔を埋めてきて、胸を触ってきたの。
なぜこんな時に?って思ったのだけど、「ぐあぁ!」って聞こえて、手も地面に落ちたの。
するとレオン様の背中にウサギが刺さっていたの。
私はいやああああ!と叫んだわ。ニーナさんが剣を拾って、そのウサギを引き離し、倒してくれたの・・・
・・・・アイリーン視線終わり・・・・
「そのまま抱きしめていろ!」
ニーナはアイリーンに告げ、ヒールを掛けた。
血がどくどくと出ていたが、やがて止まると傷口も消えていった。
アイリーンはその様子に見入っていた。
ニーナはレオンを羽交い締めにする形で己の前に座らせ、ふんっ!気合を入れて、レオンの背中に手のひらを打ち付けた。
するとレオンはごほっごほっと噎せながら目覚めた。
あれっ?とキョロキョロしていたが、ニーナが告げた。
「飛べるか?」
レオンは首を横に振った。
「囲まれた」
レオンは悟った。魔物に囲まれたのかと。
体が痛くて直ぐには飛べない。正確には自分1人だけならなんとでもなる。
また、ニーナも己1人だけならば、その剣で血路を切り開いてなんとかなるだろう。
しかし現状戦えないアイリーンがいる。レオンが考えているとアイリーンが告げた。
「レオン、ぺったんこさんで!」
レオンはハッとなった。
「俺の背中に背中を預けて!絶対に離れないで!」
2人は背中を向け、三角形を形成して背中をまもった。アイリーンも気を取り直し、何かが出たらウインドカッターで倒すように身構え、ニーナも身構えた。
レオンは腕を斜め上に掲げ、先ずは最大の岩を出した。
ドーン!物凄い音と振動と共に3人共に少し飛び上がった。
そこには岩というのも憚られる岩というか、山が出現した。
そしてくるっと反対を向き、岩に背を向けて2人を強引に己の左右に引き寄せて、やはり岩を背にさせた。
レオンはまたもや腕を斜め前に翳す。
「行くよ!」
するとやはりドーンとなり、2番目に大きい岩が現れた。
岩と岩の間は1mくらいだ。生き残ったのはその間に偶々いた個体だけだろう。
レオンは横を向き、左右の岩を収納した。そして目の前にアイリーンがおり、後ろにニーナが己の背中に背中を当てているのが分かると、左右に腕を広げ、少し斜めに掲げると、左右に岩を各々出した。
ドドーンとかなりの衝撃に3人の体は一瞬浮いた。
レオンはため息をついた。
「ニーナ、ヒールありがとう」
「レオン、ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
アイリーンが泣いてしまった。お兄さんオロオロしたけど、優しく抱きしめたよ!
僅かな時間だが、レオンは気絶していたので、何故アイリーンが泣いているのか分からないのであった。
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しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。
また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
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