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第3章

第173話 レイラ死す!

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 僕の側にはレイラがついている。
 何とか階段を見つけ、5階層より下を探索していた。
 すると、突然レイラが僕を突き飛ばした。

 次の瞬間、僕は信じられない光景を目にした。
 身長2mほどの黒い奴がレイラの頭にかぶりつき、グシャッ!と嫌な音と共にレイラの身体を僕の方に突き飛ばして来た。
 その体を抱きとめたが、首から上がない。
 奴が何かを咀嚼していたが、それはレイラの頭だったようだ。
 僕は怒りに燃え、ティータン2体を召喚し、奴を殺せと命じた。

 レールガンを単体に対する最大攻撃となるように調整した。

 全員が一斉にそいつに攻撃を仕掛けた。

 まだレイラの頭を咀嚼しており恍惚に浸っていた。

 2足歩行するGだ。
 背中に羽があり、体格と顔は人とGを掛け合せ、人の体に近いG顔の化け物だ。

 僕達の事は歯牙にも掛けていなかったようだけど、ティータンのダブルハンマーに両肩を叩かれると、肩より先が宙を舞った。
 そして唖然としている所にレールガンがその口に入り、後頭部に穴を開ける。

 そして僕は忠煎廟剣を袈裟斬りに叩き込んだ。
 そこから何度も何度も剣を叩き込むと、そいつは動かなくなり、エフェクトと共にカートになった。

 取り敢えず拾い、皆の方を見ると信じられない光景が目に飛び込んできた。

 さっきの奴の小型版と皆が戦っていた。
 僕もゼッチーニやモーモンを出して戦った。

 30分ほど戦い、200個ほどの魔石と20枚程のカードが落ちていた。

 僕はレイラの死亡カードを見て泣いていた。
 友里愛達も1年以上顔を突き合わせていたレイラが死んだ事を泣いてくれた。

 ジョーイとサマンサが眷属を召喚してラビリンス内を確認したが、少し進んだ所に転移魔法陣があり、ボスを倒したのだと分かった。
 それらは冷静なアレクシアが指示をしてくれていたんだ。

 アレクシアの手もギュッと握り締められており、血が出ていたけど僕達の中で1番冷静だった。

 その後ラビリンスを出たけど、他にラッチーが首を落とされたりした。
 レイラの時に何故出来なかったのかと悔やまれるが、ラッチーの時は首を落とされた直後にカードに戻したんだ。

 海洋センターの宿泊する部屋に戻ったけど、お通夜のようだった。

 レイラは可愛過ぎるカーヴァントとして国民に絶大な人気を誇っていた。

 調子に乗り、水着姿や手ブラもあるファースト写真集は初版5000部は瞬く間に売れ、今では何度も重版を重ね100万部になる。
 初版はオークションで100万円が相場だとか。

 2冊目が夏休み前に発売をよていしていたけど、遺作になってしまう。
 きっと僕はファンに殺される。
 いや、殺してくれ!

 取り敢えず落ち着いた友里愛達が明日香と回収したカードの検証をしていた。

 恐ろしい事にあの小型版がランク8だった。
 魔石が大きいなとは思ったけど、苦戦していたのはそのランクの高さだったのか。

 種族名はゴキジン。
 レイラを殺したあいつはゴキジンキングで、ランクは読めなかった。
 ネーミングセンスがない安直な名前に普段なら突っ込みを入れていたけど、レイラの死によりそんな余裕は無かった。
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