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第2章
第162話 家族と再開する人とできない人
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詳しい話は家に帰ってからとなり、父さんも愛姉と話をし、複雑な顔をしていた。
何せ死んだと聞いており、遺留品も見た。
だから殺されたと理解していた。
それが生きていると。
今は避難所にいる為にすぐには会えないが、複雑な顔をしていた。
ただ、それは母さんから言われ、不幸な事故だとし、受け入れているからと言われてもいたが、バツが悪そうだった。
但し、家族も大事だけど、僕は先ずは父さんはレジスタンスの下に戻る事を勧めた。
皆も身の振り方を考えなければならないので、それに対する見守りやアドバイスが必要だ。
それは指揮官の定め。
また、居場所の確保が必要だ。
今は体育館にて休んでもらっており、手持ち無沙汰だ。
どこで寝るのかとか・・・
1番近くの自衛隊の駐屯地に制服というか、戦闘服を持ってきてもらうように要請した。
一応自衛隊の任務中に捕らわれ、更に逃げ出しゲリラ活動をしていた。
俺からややこしい問題が出る。
行方不明期間中の扱いだ。
特殊任務の継続とされると、その間の給料問題もある。
また、母さんは父さんが生きていると分かっていたから、再婚をしなかった。
皆、死亡宣言がされていて、父さんのように偶々血を垂らしたカードが残っていない限り生死の確認はできない。
それにより妻や夫が再婚しているケースが多い。
明日香さんの場合、我が家が毎月カードの情報を自衛隊に伝えており、その情報を得ていたそうだ。
ただ、誰のか秘密にされていたが、0番隊の1人のカードが家族の元にあり、毎月の報告結果のみ関係者に開示していたので、0番隊の方は生きている望みがあるとなり、その不幸はなかった。
明日香さんが0号さんの娘さんだったのは驚いたけど、世の中は狭い。
僕が父さんの登録済みカードを持っている事は、僕が言うまで知らなかったようだ。
流石自衛隊の情報管理だ。
個人情報は守られたよ!
僕達が帰還すると、半日程で通信インフラが復旧し、戒厳令が完全に解除になったのはその2日後だった。
日中は行動が自由だが、夜間外出【22時~5時】禁止令だけ残った。
僕は戒厳令が完全に解除されるまでは、学校の4階に増築された所にある宿舎に泊まり、警戒体制の中に取り込まれていたんだ。
ただ、関係者はもう安全だと理解していたので、レジスタンスの方々については、所在を明らかにする事と、所属基地に1週間後に出頭する事以外は自由だった。
ギルドからスマホを配るも、皆さん使い方がわからないと涙する場面も。
また、家族の元に帰れない人達はひとまず我が家で面倒を見る事になった。
数人いたんだ・・・再婚していて、家庭が壊れるから会いたくないと言われた人が。
自殺しないように我が家で面倒を見るという名の監視を・・・
何せ死んだと聞いており、遺留品も見た。
だから殺されたと理解していた。
それが生きていると。
今は避難所にいる為にすぐには会えないが、複雑な顔をしていた。
ただ、それは母さんから言われ、不幸な事故だとし、受け入れているからと言われてもいたが、バツが悪そうだった。
但し、家族も大事だけど、僕は先ずは父さんはレジスタンスの下に戻る事を勧めた。
皆も身の振り方を考えなければならないので、それに対する見守りやアドバイスが必要だ。
それは指揮官の定め。
また、居場所の確保が必要だ。
今は体育館にて休んでもらっており、手持ち無沙汰だ。
どこで寝るのかとか・・・
1番近くの自衛隊の駐屯地に制服というか、戦闘服を持ってきてもらうように要請した。
一応自衛隊の任務中に捕らわれ、更に逃げ出しゲリラ活動をしていた。
俺からややこしい問題が出る。
行方不明期間中の扱いだ。
特殊任務の継続とされると、その間の給料問題もある。
また、母さんは父さんが生きていると分かっていたから、再婚をしなかった。
皆、死亡宣言がされていて、父さんのように偶々血を垂らしたカードが残っていない限り生死の確認はできない。
それにより妻や夫が再婚しているケースが多い。
明日香さんの場合、我が家が毎月カードの情報を自衛隊に伝えており、その情報を得ていたそうだ。
ただ、誰のか秘密にされていたが、0番隊の1人のカードが家族の元にあり、毎月の報告結果のみ関係者に開示していたので、0番隊の方は生きている望みがあるとなり、その不幸はなかった。
明日香さんが0号さんの娘さんだったのは驚いたけど、世の中は狭い。
僕が父さんの登録済みカードを持っている事は、僕が言うまで知らなかったようだ。
流石自衛隊の情報管理だ。
個人情報は守られたよ!
僕達が帰還すると、半日程で通信インフラが復旧し、戒厳令が完全に解除になったのはその2日後だった。
日中は行動が自由だが、夜間外出【22時~5時】禁止令だけ残った。
僕は戒厳令が完全に解除されるまでは、学校の4階に増築された所にある宿舎に泊まり、警戒体制の中に取り込まれていたんだ。
ただ、関係者はもう安全だと理解していたので、レジスタンスの方々については、所在を明らかにする事と、所属基地に1週間後に出頭する事以外は自由だった。
ギルドからスマホを配るも、皆さん使い方がわからないと涙する場面も。
また、家族の元に帰れない人達はひとまず我が家で面倒を見る事になった。
数人いたんだ・・・再婚していて、家庭が壊れるから会いたくないと言われた人が。
自殺しないように我が家で面倒を見るという名の監視を・・・
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