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第2章
第157話 チェンジで!
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斗枡が消えて皆途方に暮れたが、ハッとなった友里愛がナスタリスに詰め寄った。
「斗枡を、斗枡を助けに行かなきゃ!あの爆弾を向こうで出せるのが斗枡だけだから言ったのよ!馬鹿!馬鹿よ!貴女エルフでしょ!ゲートを繋げなさい!」
「直ぐには無理です!それが出来る者を全て連れて行ってしまわれました!発動させるキーも無いです!どんなに急いでも1日は掛かります!」
「じゃあ、このまま斗枡を死なせるの!」
友里愛はナスタリスの襟首を掴み、必死に訴えるも、どうにもならない。
「ゆりっち、気持ちは分かるけど、ナスタリスを詰めても仕方がないわ。何か別の手がないか考えましょ?」
斗枡が消えてから約4分が経過したが、解決の糸口がまったくない。
皆が呆然となり転移陣を見ると1体のカーヴァントが魔法陣の上にいた。
「皆さん、お別れです。トマス様に抱かれたかった・・・友里愛様達が羨ましい。斗枡様に私のことを記憶の片隅にとお伝え頂ければ幸いです。斗枡様を宜しくお願いします」
「ちょっとあんた、何言っているのよ?」
「美智子様もお達者で」
「あんたわざと間違えたでしょ!?美世子よ!ちゃんと美世子って言いなさいよ!」
モーモンはニコリと微笑む。
「チェンジ!」
ひと言告げると、モーモンが光に包まれ、次の瞬間体育座りをした斗枡が入れ替わるようにして現れた。
皆が駆け寄る。
「えっ?あれっ!?何で?」
「モーモンさんがスキルを使われました。ゲート自体が繋がっているから出来たのでしょう!」
そう、モーモンはトマスと入れ替わったのだ。
「何やってんだよ!馬鹿!俺を生かすのに自分が死んでどうするんだよ」
「斗枡、モーモンをカードに戻しなさい!彼女が生き延びるにはそれしか無いわ!」
愛姉が叫ぶ!
「戻れモーモン!」
次の瞬間、斗枡の手にはモーモンのカードがあった。
「早くゲートを消さないと!」
珍しくアレクシアが叫んだ。
斗枡はティタン2体を召喚すると、ゲートの破壊を命じた。
時間がないので皆全力でゲートから遠ざかる。
2体のティタンがいればゲートを消す事が可能で、更にそれをするとそのラビリンスが消える。
2体の雄叫びと共に凄まじい雷撃がゲートに放たれ、やがて全員の視界が歪む。
次の瞬間、斗枡は水の中にいた。
友里愛達もそうだ。
パニックになり藻掻いたが・・・皆直ぐに、あれ?となった。
浅かったのだ。
よく見るとそこは学校のプールの中だ。
斗枡がジャンプして校庭を見ると、治療中のレジスタンスの皆さんが呆然となっていた。
斗枡達はゲートが消えるとどうなるか知っていたから、ラビリンスの入口近くにいるのだと分かるも、レジスタンスのメンバーは知らない。
完全にパニックになり、臨戦態勢を取る。しかし、カーヴァント達がここは地上だから大丈夫だと説明してくれていた。
そう、カーヴァントを含め、地上に出たのだ。
また、魔石やカードが大量に落ちているのと、変な機械類も校庭に鎮座していたのだった。
「斗枡を、斗枡を助けに行かなきゃ!あの爆弾を向こうで出せるのが斗枡だけだから言ったのよ!馬鹿!馬鹿よ!貴女エルフでしょ!ゲートを繋げなさい!」
「直ぐには無理です!それが出来る者を全て連れて行ってしまわれました!発動させるキーも無いです!どんなに急いでも1日は掛かります!」
「じゃあ、このまま斗枡を死なせるの!」
友里愛はナスタリスの襟首を掴み、必死に訴えるも、どうにもならない。
「ゆりっち、気持ちは分かるけど、ナスタリスを詰めても仕方がないわ。何か別の手がないか考えましょ?」
斗枡が消えてから約4分が経過したが、解決の糸口がまったくない。
皆が呆然となり転移陣を見ると1体のカーヴァントが魔法陣の上にいた。
「皆さん、お別れです。トマス様に抱かれたかった・・・友里愛様達が羨ましい。斗枡様に私のことを記憶の片隅にとお伝え頂ければ幸いです。斗枡様を宜しくお願いします」
「ちょっとあんた、何言っているのよ?」
「美智子様もお達者で」
「あんたわざと間違えたでしょ!?美世子よ!ちゃんと美世子って言いなさいよ!」
モーモンはニコリと微笑む。
「チェンジ!」
ひと言告げると、モーモンが光に包まれ、次の瞬間体育座りをした斗枡が入れ替わるようにして現れた。
皆が駆け寄る。
「えっ?あれっ!?何で?」
「モーモンさんがスキルを使われました。ゲート自体が繋がっているから出来たのでしょう!」
そう、モーモンはトマスと入れ替わったのだ。
「何やってんだよ!馬鹿!俺を生かすのに自分が死んでどうするんだよ」
「斗枡、モーモンをカードに戻しなさい!彼女が生き延びるにはそれしか無いわ!」
愛姉が叫ぶ!
「戻れモーモン!」
次の瞬間、斗枡の手にはモーモンのカードがあった。
「早くゲートを消さないと!」
珍しくアレクシアが叫んだ。
斗枡はティタン2体を召喚すると、ゲートの破壊を命じた。
時間がないので皆全力でゲートから遠ざかる。
2体のティタンがいればゲートを消す事が可能で、更にそれをするとそのラビリンスが消える。
2体の雄叫びと共に凄まじい雷撃がゲートに放たれ、やがて全員の視界が歪む。
次の瞬間、斗枡は水の中にいた。
友里愛達もそうだ。
パニックになり藻掻いたが・・・皆直ぐに、あれ?となった。
浅かったのだ。
よく見るとそこは学校のプールの中だ。
斗枡がジャンプして校庭を見ると、治療中のレジスタンスの皆さんが呆然となっていた。
斗枡達はゲートが消えるとどうなるか知っていたから、ラビリンスの入口近くにいるのだと分かるも、レジスタンスのメンバーは知らない。
完全にパニックになり、臨戦態勢を取る。しかし、カーヴァント達がここは地上だから大丈夫だと説明してくれていた。
そう、カーヴァントを含め、地上に出たのだ。
また、魔石やカードが大量に落ちているのと、変な機械類も校庭に鎮座していたのだった。
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