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第1章(高校生入学編)

102話 斗升見てはいけないものを見てしまう

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 僕達はラビリンスでレベルが上がったのに伴いかなり力がついていた。
 だが、女性に対しての耐性については残念ながらそうではなかったようで、僕は風呂場で背中と腕に伝わる生の胸の感触に興奮し・・・のぼせて気絶した。
 ダサいよな・・・僕。

 脱衣場でバスタオルを纏っただけの友里愛に膝枕されていて、そんな状況で目が覚めた。

 横を見ると秘密の花園が見えるが、無理だ。
 やってはいけない。
 しかもそちら方面は女子の声がするから、服を着ている最中だろう。
 顔を向けたら人生が詰む。

「斗升・・・ごめんなさい。からかい過ぎたわ」

 友里愛が僕の頭を撫でていたが、友里愛の背後へみーこが迫っていた。
 正確には誰かが接近していたけど、その後の掛け声でみーこだと分かったんだ。

「斗升、ご褒美よ!えいっ!」

 ぷるるん・・・プシュー・・・

 初めて見る人の生の胸。
 ゴブリンのレイラを別にしてだが、鼻血ドバーだ。

「キャッ!エッチ!」

 ゴトン!

 慌てた友里愛が立ち上がり、みーこからバスタオルを奪うが、見てはいけない所が見えてしまい、更に奥で着替えている女子の肌も見えてしまった。

 しかし膝枕されていて、してくれている人が急に立ち上がったものだから、僕の後頭部は思いっきり床に打ち付けられた。

 悪い事にコンクリートの床にクッションフロアを貼り付けただけなので、痛みで涙が・・・そして再び気絶した。

 ・
 ・
 ・

 僕はアレクシアに膝枕されていて、目の前にみーこが正座させられ、友里愛が心配そうにこちらを見ていた。

 皆既にジャージを着ていたが、女の子の香りというか、石鹸かシャンプーの匂い?だろうか良い香りがする。

「変な夢を見たよ」

「どんな夢?」

「さっき目隠ししていたとはいえ、女子とフラに入ったからかな?ほぼ裸の友里愛が膝枕してくれていて、みーこが友里愛のバスタオルを奪い、その、色々見えた夢なんだ。ごめん。夢とは言え裸の友里愛を想像してしまった」

「あたしがそ、そんな事する訳ないじゃん!男の子だもん!きっと溜まっているのよ!お詫びにあたしなら受け止めるよ?」

 みーこが変な事を言っている。

 僕は水着のみで裸に近かった。
 大丈夫だからと1人で着替えて脱衣場を出ると3人が待っていた。

「はいこれ」

 アレクシアがコーヒー牛乳を渡してきた。
 キンキンに冷えていて、4人で一緒に飲み干した。

「あのね、斗升?私の体はどうだった?変じゃなかった?」

 夢の中で僕がどんな想像をしたのか気になるのかな?
 取り敢えず当たり障りのない言い方をしよう。

「とても綺麗だった。裸なのにエッチな感じがしなくて、芸術品を見ているのかな?って思うような僕の理想の体を再現したらこうなるのかな?って感じかな!って変な事を言わせないでよ」

「そ、それなら良いの。じゃあまた明日。おやすみなさい」

 3人が別れた直後アレクシアがてててと寄ってきて、耳打ちした。

「ゆりっちの裸を本当に見たよ」

「アレクシアどうしたの?」

「感謝を伝え忘れていた」

「アレクシアらしいわね」

 僕は唖然としながら3人の後ろ姿を見送るしか無かった。
 夢じゃなかっただと?

 部屋は4人部屋で、周りは妙に静かだったな・・・
 さて、明日からは僕達は近くの別のラビリンスへ行かなきゃなので、早目に寝ますか!
 しかし、目に焼き付いたあられもない姿の所為か中々寝られなかった。
 あのアレクシアのひと言が事実なら僕は意図せずと言うか、みーこのいたずら?で友里愛の裸を見たんだよな・・・綺麗・・・だったな・・・zZZzz・・・・
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