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第1章(高校生入学編)

第91話 【女体になるーる】やばし!

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 そうそう、1つ簡単に世の中に出してはならないアイテムを最奥の宝箱から得ていて、今価値を調べていたんだ。
 これを誰かが欲しがると非常に困るので分配から外したんだ。

 えっと、前置きが長くなったけど、何かと言うと【女体になるーる】
 1瓶10粒入りの1品。

 ツッコミどころ満載で、1粒飲めば24時間女の体になると言うロマンエロアイテムだ。
 そして10粒目を飲むと・・・恒久的に女になる!
 後戻り出来ないんだ。
 しかも因果律まで変わり、本人の記憶と男だった事実を知っていても良い人物を指定できる。
 例えば卒業アルバムとかも女子の所にあるし、戸籍も女となるそんな物だ。

 これはギルド管理の販売禁止アイテムらしい。

 なので取ってきたラッチー、僕、愛姉、レイラしか知らない。
 愛姉にこれなんだろう?と聞いたら即答でひろみママにあげよう!となった。

 販売禁止のルールは厳しいらしいが、販売禁止なのであって贈与や物々交換まで禁止と明文化されていない事を逆手に取る。 

 皆の買い物に還元出来れば良いし、そもそもこのレベルの話ならば僕のやる事に誰も反対しないそうだ。

 入札時に改めて伝えるも、その人がかつて男だった事を知るのは僕と愛姉の2人だけにしたいと伝えた。
 これから買い物に行く店の人を普通に女の人として見てあげて欲しいと伝えるも、やはり僕にお任せとなった。

 怪しげなアイテムの処遇が決まり、次に。

「デデン!お待たせしました!第1回入札の結果発表!パチパチパチパチ!」

 おおお!と皆も続く。

「入札結果発表は入札のあった物を番号の小さい順で発表するね!10)エルフの弓【エルフボウ】は前回の分として愛姉のだから対象外だったから」

 1)神聖な剣【聖光の刃】
  田仲
 ソアラ
 ☆めぐみん

 2)魔法の指輪【永遠の叡智】
 みっちゃん

 3)神秘のマント【影の隠れ身】
 アレクシア

 4)召喚の玉【幻影の召集師】
 愛姉
 ☆りっちゃん

 5)神聖なる盾【守護の聖楯】
 鮫島


 7)雷霆の戦槌【トールハンマー】
 友里愛

 8)炎熱の拳甲【ガツンとレッド】
 斗升

 15)グリフォンの羽根【グリフィンフェザー】
 中芝
 
 6)神秘のポーション【時空転移の霊薬】

 9)ドラゴンの鱗【ドラゴンスケール】
 
 11)フェニックスの羽【フェニックスフェザー】

 12ゴーレムの心臓【(ゴーレムハート】
 
 13)妖精の涙【フェアリーティアーズ】
 
 14)ドワーフの鉱石【ドワーフオア】

 16)魔法のクリスタル【ミスティッククリスタル】

 17)ドラゴンの牙【ドラゴントゥース】
 
 18)アンデッドの秘宝【アンデッドリリック】

「あー、2つ被ったね!じゃあジャンケン!」

 そこからジャンケンで勝者が決まった。
 被っているアイテムの名前に☆がある人がジャンケンの勝者。

 最終的にソアラが11)フェニックスの羽【フェニックスフェザー】を勝ち取り、残りは使い捨てのアイテムと素材だった為に愛姉、田仲君は次回の優先選択権となり決着した。

 そして何故か市役所の近くにある回らないお寿司屋さんでお寿司を堪能し、装備品の買い出しに。

 女子にひろみママの店を後で案内するとしてタクシーに乗り移動した。

 結局店の前で皆は待ち、僕と愛姉の2人だけで店に入った。
 カララララーン

 ドアに付けられた鈴が心地良い音を奏でる。

「あら愛莉ちゃんいらっしゃーい!」

「ママ、ついに見つかったわ!」

「何がかしら?」

「ジジャーン!見て驚いても良いわよ!こ・れ・よ!」

 愛姉はカバンから女体になるーるの怪しげな瓶を置いた。

「ま、まさか!本物なの?」

「私達がランク8のラビリンスで直接回収したし、鑑定もしたわ」

 ママは慌てて鑑定の眼鏡を掛ける

「売って!是非売って!何でもするわ!」

「ママも知っているでしょ?売る事は禁止されているのよ。そんな顔をしないでよ。売るのを禁止されているだけで、物々交換とか贈与は禁止されていないから」

「あー、条件は事後で良いから受け取って!この場で飲みなよ。でも1つ条件があるんだ」

 目を輝かせながら僕を見るけど・・・

「ママ、愛姉、僕の3人は記憶をいじらない。他は良いよ。僕からはこれだけ。何を対価にするかは後で愛姉と決めて」

 愛姉からはママが店を開いている理由を聞いていたけど、女の体になるアイテムがラビリンスにてドロップする話はそこそこ知られており、それを買い取る為だと聞いている。
 店の全てと交換するのも厭わないらしい。

「良いの?」

「良いのよ。ほら、とっとと飲みなさい!」

 愛姉は1粒を手に取り、ママの口に放り込んだ。

 するとママが光り・・・光が消えるとそこにはひと言でいうとそこにいたのはエロい女だった。
 場末のスナックのママとしか見えないのは黙っておこう。

 そこにはガタイの良いオカマバーの店主はもういなかった。

 身長こそ175cmとでかいが、リアル峰不二子を彷彿とさせるボンキュッポンの30歳程の美人さんだ。
 場末のスナックのママとしか思えないのは、残念ながら服装のセンスが悪かったからだ。

 谷間全開で、乳首が見えないのが不思議な姿。

 ひろみママは鏡で己の姿を見ると、慌てて股間を確認する。
 そして男性器がなくなり、女性器がある事に号泣し、愛姉に抱かれて頭を撫でられていた。

 少しして落ち着いたので僕はひと言告げる。

「えっと、その服だと思春期の男の子には刺激が強いから、もう少し露出の少ない服を着てよ!」

「そ、そうね。ちゃんとした服あるかしら?」

 慌てて奥に戻るが、タイトなワンピースは目一杯伸ばしても黒の下着が丸見えだった。

 ただ、これは因果律が捻じ曲げられた影響なので、奥に着られる服がある事を祈りつつ、皆に店に入ってもらった。
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