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第1章(高校生入学編)
第48話 祖父母
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もう暗くなってしまったので、友里愛については愛姉が自宅まで送り届けてくれる事になった。
また、愛姉自身もそのまま自宅へ帰る事となり、今日はギルドで解散となった。
僕は鍛えるのもあり、走って帰る事にした。
流石に知り合ったその日に自宅へ行くと言うのは駄目だろう!と僕が遠慮したんだ。
ちゃんと段取りを踏まないとね。
風曲の森を出て直ぐに家へギルドに行ってから帰る等連絡を入れてある。
まあ普通に風呂に入り、遅いご飯を食べたけど、帰宅してからは普段通りだったな。
まあ、妹から入学式の事について問い詰められたりしたけどね。
友里愛の事は話さなかった。
まあ、明日になったらもう僕は彼氏ではなくモブに戻るのさ。
儚い夢をありがとう!
明日になればやはり合わないからお付き合いは止めましょう!と言われるのだろうけど、でも一応1日とは言え人生初の彼女があんな美少女だったというのは、僕の人生の中では輝かしい記録になるだろう。
絶対に黒歴史と言わせない!
でも、現状同級生でラビリンスへ入れるのが僕しかいないから、彼女彼氏の関係がなくなっても探索者パーティーは継続したいな!
友里愛ちゃんは美人特有の警戒感から取っ付き難いかと思ったけど、ラビリンス内で遭遇した縁からか、結果的に魔物を押し付けた引け目から1日彼女になってくれた優しい子だ。
モブの僕なんかには不釣り合いな美少女だよな。
心の準備さえしておけば大丈夫!
乗り切れるさ・・・
僕は友里愛ちゃんを気に入っていた。
元々は家族を半ば人質に取られていて、実現不可能としか思えない事を押し付けられ、できなかったら1年後にはお姉さんが、3年後には自身も変態ジジイに蹂躙されるって話していたから、恋人でなくなったとしても、例え利用したいと思っていたとしても利用されるのじゃなく、僕の意志で助けたい!
いや、そいつらをやっつけてやる!つもり。
少なくとも愛姉の友達を助けたい!
僕の意志で!
あっ!友里愛のお姉さんと愛姉は友達じゃなくて、パーティーを組んだ事のある知り合いレベルかな?
知っていたから。
ただ、あの時は、愛姉がいた事に気が付かなかったらしい。
ベッドに横になりそんな事を考えていたけど、疲れからか寝落ちした。
翌朝妹にベッドから落とされる形で起こされた。
朝練に来ないから乱暴な起こされ方を・・・。
疲れからか起きられなかったんだ。
軽く体を動かし、少し離れた所にある父方の祖父母の家にある道場で妹と模擬戦をする。
竹刀だと危ないレベルになるので、おもちゃの剣を使う。
正確には柄は重く剣身がスポンジで出来た訓練用のだ。
外では出来ないから、少なくとも1週間に1度はじいちゃんとばあちゃんの顔を見るのに来ている。
最近衰えが激しく、1か月前に車で事故を起こしてからは塞ぎ込んでいる。
よくあるアクセルとブレーキの踏み間違いで、幸い車止めの先にあるガードパイプで止まったから、車が廃車になった程度で済んで怪我人はいなかった。
概ね自転車で15分程の所にあり、父親参観とかはじいちゃんが来てくれていた。
同居はしていなかったけど、僕がぐれなかったのはじいちゃんとばあちゃんが、優しくもあり厳しく接してくれたからかな。
まあ、これも日常のそれだ。
朝食を一緒にしてから家に帰るんだ。
最近は面倒を見る事が増えたな。
重いものが持てなくなったり・・・
それに長くはない。
ばあちゃんが末期の癌だ。
いや、ラビリンス症候群を発症した。
ラビリンスから漏れ出る魔力に順応できない者が一定数おり、その者にとっては魔力が毒になってしまう。
その毒に体が蝕まれ、体が徐々に動かなくなるのだ。
しかも老化が加速され、発症したら1年後には亡くなると言われている。
ばあちゃんは62歳なんだけど、肉体年齢は80歳を超えてしまう等急速に老化している。
僕にも色々ある。
ラビリンスに入りたいのは噂だとこの病気を治す薬がラビリンスにはあり、時折オークションに出されると1本数億円で取引されるらしい。
母さんには稼ぎたいし、かっこよいと見られるから探索者をし、それにより彼女を作ると言っているけど、探索者適正がない母さんもいずれこうなる。
おばあちゃんにその話をしたらもしも薬を手に入れたとしても、2本目で自分を治してと言っていて、最初の1本は娘である母さんに使うようにと。
価値を知らないから結構無茶な事を言われているんだけどね。
子を押しのけて治されても親の立場としては受け入れられないと言い、気持ちだけ受け取ると言ってくれた。
そりゃあ子を看取りたくないよな。
ただ、これは僕とばあちゃんだけの秘密だ。
だから僕は強くならなきゃならないんだ。
それともかく、今は家を出て学校に向かっている。
徒歩1時間程なんだけど、探索者の僕なら走って行けば10分も掛からない。
今日は泣く泣くバトルスーツは置いていった。
自力で買ったのを学校に着ていった方が良さそうだとなったからね。
今は正門を入り校舎に向かっている。
さあ高校生活2日目のスタートだ!
また、愛姉自身もそのまま自宅へ帰る事となり、今日はギルドで解散となった。
僕は鍛えるのもあり、走って帰る事にした。
流石に知り合ったその日に自宅へ行くと言うのは駄目だろう!と僕が遠慮したんだ。
ちゃんと段取りを踏まないとね。
風曲の森を出て直ぐに家へギルドに行ってから帰る等連絡を入れてある。
まあ普通に風呂に入り、遅いご飯を食べたけど、帰宅してからは普段通りだったな。
まあ、妹から入学式の事について問い詰められたりしたけどね。
友里愛の事は話さなかった。
まあ、明日になったらもう僕は彼氏ではなくモブに戻るのさ。
儚い夢をありがとう!
明日になればやはり合わないからお付き合いは止めましょう!と言われるのだろうけど、でも一応1日とは言え人生初の彼女があんな美少女だったというのは、僕の人生の中では輝かしい記録になるだろう。
絶対に黒歴史と言わせない!
でも、現状同級生でラビリンスへ入れるのが僕しかいないから、彼女彼氏の関係がなくなっても探索者パーティーは継続したいな!
友里愛ちゃんは美人特有の警戒感から取っ付き難いかと思ったけど、ラビリンス内で遭遇した縁からか、結果的に魔物を押し付けた引け目から1日彼女になってくれた優しい子だ。
モブの僕なんかには不釣り合いな美少女だよな。
心の準備さえしておけば大丈夫!
乗り切れるさ・・・
僕は友里愛ちゃんを気に入っていた。
元々は家族を半ば人質に取られていて、実現不可能としか思えない事を押し付けられ、できなかったら1年後にはお姉さんが、3年後には自身も変態ジジイに蹂躙されるって話していたから、恋人でなくなったとしても、例え利用したいと思っていたとしても利用されるのじゃなく、僕の意志で助けたい!
いや、そいつらをやっつけてやる!つもり。
少なくとも愛姉の友達を助けたい!
僕の意志で!
あっ!友里愛のお姉さんと愛姉は友達じゃなくて、パーティーを組んだ事のある知り合いレベルかな?
知っていたから。
ただ、あの時は、愛姉がいた事に気が付かなかったらしい。
ベッドに横になりそんな事を考えていたけど、疲れからか寝落ちした。
翌朝妹にベッドから落とされる形で起こされた。
朝練に来ないから乱暴な起こされ方を・・・。
疲れからか起きられなかったんだ。
軽く体を動かし、少し離れた所にある父方の祖父母の家にある道場で妹と模擬戦をする。
竹刀だと危ないレベルになるので、おもちゃの剣を使う。
正確には柄は重く剣身がスポンジで出来た訓練用のだ。
外では出来ないから、少なくとも1週間に1度はじいちゃんとばあちゃんの顔を見るのに来ている。
最近衰えが激しく、1か月前に車で事故を起こしてからは塞ぎ込んでいる。
よくあるアクセルとブレーキの踏み間違いで、幸い車止めの先にあるガードパイプで止まったから、車が廃車になった程度で済んで怪我人はいなかった。
概ね自転車で15分程の所にあり、父親参観とかはじいちゃんが来てくれていた。
同居はしていなかったけど、僕がぐれなかったのはじいちゃんとばあちゃんが、優しくもあり厳しく接してくれたからかな。
まあ、これも日常のそれだ。
朝食を一緒にしてから家に帰るんだ。
最近は面倒を見る事が増えたな。
重いものが持てなくなったり・・・
それに長くはない。
ばあちゃんが末期の癌だ。
いや、ラビリンス症候群を発症した。
ラビリンスから漏れ出る魔力に順応できない者が一定数おり、その者にとっては魔力が毒になってしまう。
その毒に体が蝕まれ、体が徐々に動かなくなるのだ。
しかも老化が加速され、発症したら1年後には亡くなると言われている。
ばあちゃんは62歳なんだけど、肉体年齢は80歳を超えてしまう等急速に老化している。
僕にも色々ある。
ラビリンスに入りたいのは噂だとこの病気を治す薬がラビリンスにはあり、時折オークションに出されると1本数億円で取引されるらしい。
母さんには稼ぎたいし、かっこよいと見られるから探索者をし、それにより彼女を作ると言っているけど、探索者適正がない母さんもいずれこうなる。
おばあちゃんにその話をしたらもしも薬を手に入れたとしても、2本目で自分を治してと言っていて、最初の1本は娘である母さんに使うようにと。
価値を知らないから結構無茶な事を言われているんだけどね。
子を押しのけて治されても親の立場としては受け入れられないと言い、気持ちだけ受け取ると言ってくれた。
そりゃあ子を看取りたくないよな。
ただ、これは僕とばあちゃんだけの秘密だ。
だから僕は強くならなきゃならないんだ。
それともかく、今は家を出て学校に向かっている。
徒歩1時間程なんだけど、探索者の僕なら走って行けば10分も掛からない。
今日は泣く泣くバトルスーツは置いていった。
自力で買ったのを学校に着ていった方が良さそうだとなったからね。
今は正門を入り校舎に向かっている。
さあ高校生活2日目のスタートだ!
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