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第1章(高校生入学編)
第39話 慎二の憤り(第3者視線)
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慎二は憤慨していた。
祖父の言い付け通り高校に入るや否や渚に絡み、姉の事を引き合いに出して脅迫してパーティー員に引き込むはずだった。
しかし、聞いているのと違い戸惑ったのもあり、教室に着いたのは遅い方だった。
渚は既に空気みたいな奴と話をしていた。
ありえんだろ!あの渚がひ弱なモブ野郎と話しているなんて!
同じ中学の奴じゃねえな!
馬鹿な俺でもそれ位は分かる。
まあ、取り敢えず渚を確保するか!
「っち。シケタ奴しかイねぇのか!って美人見っけ!」
周りの奴に聞こえるように呟いた。
こうすりゃあ大抵の奴は俺様の見た目と体格からやべえ奴だと認識するだろう!
兄貴が教えてくれたんだよ。
「あんたも探索者になるんだろ?なら俺とパーティー組めよ!」
俺は渚の肩に手をやろうとしたのをピシャリと叩きやがった。
姉同様気が強いこって!
だが嫌いじゃない!
気の強い女をモノにするのは快感だと爺はいってたな。
「私この人と話しているの。あんた何かとパーティーを組む位ならこの人と組むわ」
言ってくれるね!しかああし!そこらの不良キャラと俺様を同じにするなよ!女に手を上げるほど落ちぶれちゃあいないぜ!
って事でこの童貞くんを軽く揉んで悶絶させちまった後に渚をゲットだ。
くくく!モブの分際で俺の女に手を出すタァ許さねえぞゴルァァァァ!さあチビんなよ!
「何だてめぇ!モブはすっこんでろ」
肩を小突いたが奴はびくともしやがらないぞ!。
弱そうなのに!ってこいつバトルスーツでも着てやがるか?
しかし、ここはビシッと締めとかなきゃな!
「てめぇ俺様を舐めてんのか?」
この見事なドスの効いた声!
伊達に中学で番張ってたわけじゃねえぞ!チビッたか?
「止めておきなさい。この人はランクアップした風曲の森を踏破しているのよ。アンタ程度が何やっても勝てないわよ」
いいねぇ!この女の反応良いねぇ!聞いているより気がつえぇなぁぁ!
「じゃあこの女を掛けて勝負しやがれ!」
ふっ!泣けよ!許しを請え!そしたら渚をゲットして腰に手を回して抱き寄せ、こいつの頭を撫でてやる!屈辱にまみれやがれ!
「おっ!トーマス、委員長を賭けて決闘すんのか?いいねぇ!よし!ここは俺が審判をしてやるよ!」
ああん?こいつも番張ってた奴か?手強そうだが、仲間になれなくもない同類だな!しかも乗ってきやがった!
教室にいる者達は面白がって机や椅子を端へとやり、中央に空間を作って行きやがる!よいねぇ!
ほら・・・逃げ道はねえぞ!
土下座したら許してやんよ!クックックッ!
教室の真ん中にひ弱そうなモブ野郎と俺様がいて、渚は腕を組み不安を押し殺しているな!もうちょい待っていろよ!俺様の強さに靡く姿が目に浮かぶぜ!
いつの間にか30人程が集まっており、事情を知らない者は何だ?何だ?と周りの者に聞いているな!よし!ここから俺様の新たな伝説がはじまる!モブ君はその踏み石だ!
「じゃあ背中を床に付けた方が負けな。武器は使うなよ。制限は3分。ストップウォッチを用意して・・・よし!お互い見合って!それじゃあ始め!」
おっ!ダチ候補が当たり障りのないルールを告げるな。
それなりに場数を踏んでいるか?
奴はあまりの展開に固まっていて動けないようだな!遠慮なくブチ倒すぜ!
ドカッ!バキッ!ドゴッ!
なんだこいつ?避けねえ!
どうなってやがる!動かなくて顔へパンチがまともに入るも瞬きすらしねえぞ!
しかし・・・手が痛えぞゴルアー!!
くっそ!木でも殴っている位硬いぞ!
ぐう!手が!やっべぇ!ヒビが入った?
「ゴム見てぇに硬ぇな!くそっ!これでも喰らえ!」
回し蹴りをくらいやがれ!流石に痛いだろ?
なんだよ!人を蹴った感じがしねえ!弁慶の泣き所が壊れた?うっ!いってぇ!くそがぁ!
俺は回し蹴りの後、後頭部をしこたま打ち付けたのもあり頭と弁慶の泣き所を必死に押さえながら悶絶しちまった!
しかし、舐められる訳には行かねぇんだよ!嘉良中のトップの意地にかけてぶちのめす!
勢い良く立ち上がったが、奴がこちらに近付いていたのもあり、奴の体にもろ当った。
すると何故か俺様は吹き飛ぶと床を転がり、後ろにあるロッカーに当たり止まったが、背中を床に付ける形で倒れており、呆然となりながら天井を見上げていた。
「これまで!勝者トーマス!」
皆唖然としていた。
俺もだ。
何が起きた?
「貴方やっぱり強いのね。仕方がないから貴方とパーティーを組んであげるわ。宜しくね」
くそ!奴は何が差し出した手を握ってしまったぞ!それは俺んだ!
「あら?断ってくるかと思ったら組んでくれるのね。斗升君、改めて宜しくね。私の事はユリアって呼びなさい!」
「ちょっと待ってください」
奴は倒れている俺にトドメをさそうと近付いてくる。
ばけもんだ!やべえ!
俺は手を出してはいけない相手に手を出しちまった!
こ、殺される!
「ば、化け物」
何とか力を振り絞り起き上がったが、こんな化け物がいるだなんて聞いてねぇよ!やばい!殺される!と恐怖を感じたので慎二は叫びながら教室の外へと慌てて出ていった・・・
まさかトイレに慌てて駆け込んだ事にされていた事を知らない慎二だった。
祖父の言い付け通り高校に入るや否や渚に絡み、姉の事を引き合いに出して脅迫してパーティー員に引き込むはずだった。
しかし、聞いているのと違い戸惑ったのもあり、教室に着いたのは遅い方だった。
渚は既に空気みたいな奴と話をしていた。
ありえんだろ!あの渚がひ弱なモブ野郎と話しているなんて!
同じ中学の奴じゃねえな!
馬鹿な俺でもそれ位は分かる。
まあ、取り敢えず渚を確保するか!
「っち。シケタ奴しかイねぇのか!って美人見っけ!」
周りの奴に聞こえるように呟いた。
こうすりゃあ大抵の奴は俺様の見た目と体格からやべえ奴だと認識するだろう!
兄貴が教えてくれたんだよ。
「あんたも探索者になるんだろ?なら俺とパーティー組めよ!」
俺は渚の肩に手をやろうとしたのをピシャリと叩きやがった。
姉同様気が強いこって!
だが嫌いじゃない!
気の強い女をモノにするのは快感だと爺はいってたな。
「私この人と話しているの。あんた何かとパーティーを組む位ならこの人と組むわ」
言ってくれるね!しかああし!そこらの不良キャラと俺様を同じにするなよ!女に手を上げるほど落ちぶれちゃあいないぜ!
って事でこの童貞くんを軽く揉んで悶絶させちまった後に渚をゲットだ。
くくく!モブの分際で俺の女に手を出すタァ許さねえぞゴルァァァァ!さあチビんなよ!
「何だてめぇ!モブはすっこんでろ」
肩を小突いたが奴はびくともしやがらないぞ!。
弱そうなのに!ってこいつバトルスーツでも着てやがるか?
しかし、ここはビシッと締めとかなきゃな!
「てめぇ俺様を舐めてんのか?」
この見事なドスの効いた声!
伊達に中学で番張ってたわけじゃねえぞ!チビッたか?
「止めておきなさい。この人はランクアップした風曲の森を踏破しているのよ。アンタ程度が何やっても勝てないわよ」
いいねぇ!この女の反応良いねぇ!聞いているより気がつえぇなぁぁ!
「じゃあこの女を掛けて勝負しやがれ!」
ふっ!泣けよ!許しを請え!そしたら渚をゲットして腰に手を回して抱き寄せ、こいつの頭を撫でてやる!屈辱にまみれやがれ!
「おっ!トーマス、委員長を賭けて決闘すんのか?いいねぇ!よし!ここは俺が審判をしてやるよ!」
ああん?こいつも番張ってた奴か?手強そうだが、仲間になれなくもない同類だな!しかも乗ってきやがった!
教室にいる者達は面白がって机や椅子を端へとやり、中央に空間を作って行きやがる!よいねぇ!
ほら・・・逃げ道はねえぞ!
土下座したら許してやんよ!クックックッ!
教室の真ん中にひ弱そうなモブ野郎と俺様がいて、渚は腕を組み不安を押し殺しているな!もうちょい待っていろよ!俺様の強さに靡く姿が目に浮かぶぜ!
いつの間にか30人程が集まっており、事情を知らない者は何だ?何だ?と周りの者に聞いているな!よし!ここから俺様の新たな伝説がはじまる!モブ君はその踏み石だ!
「じゃあ背中を床に付けた方が負けな。武器は使うなよ。制限は3分。ストップウォッチを用意して・・・よし!お互い見合って!それじゃあ始め!」
おっ!ダチ候補が当たり障りのないルールを告げるな。
それなりに場数を踏んでいるか?
奴はあまりの展開に固まっていて動けないようだな!遠慮なくブチ倒すぜ!
ドカッ!バキッ!ドゴッ!
なんだこいつ?避けねえ!
どうなってやがる!動かなくて顔へパンチがまともに入るも瞬きすらしねえぞ!
しかし・・・手が痛えぞゴルアー!!
くっそ!木でも殴っている位硬いぞ!
ぐう!手が!やっべぇ!ヒビが入った?
「ゴム見てぇに硬ぇな!くそっ!これでも喰らえ!」
回し蹴りをくらいやがれ!流石に痛いだろ?
なんだよ!人を蹴った感じがしねえ!弁慶の泣き所が壊れた?うっ!いってぇ!くそがぁ!
俺は回し蹴りの後、後頭部をしこたま打ち付けたのもあり頭と弁慶の泣き所を必死に押さえながら悶絶しちまった!
しかし、舐められる訳には行かねぇんだよ!嘉良中のトップの意地にかけてぶちのめす!
勢い良く立ち上がったが、奴がこちらに近付いていたのもあり、奴の体にもろ当った。
すると何故か俺様は吹き飛ぶと床を転がり、後ろにあるロッカーに当たり止まったが、背中を床に付ける形で倒れており、呆然となりながら天井を見上げていた。
「これまで!勝者トーマス!」
皆唖然としていた。
俺もだ。
何が起きた?
「貴方やっぱり強いのね。仕方がないから貴方とパーティーを組んであげるわ。宜しくね」
くそ!奴は何が差し出した手を握ってしまったぞ!それは俺んだ!
「あら?断ってくるかと思ったら組んでくれるのね。斗升君、改めて宜しくね。私の事はユリアって呼びなさい!」
「ちょっと待ってください」
奴は倒れている俺にトドメをさそうと近付いてくる。
ばけもんだ!やべえ!
俺は手を出してはいけない相手に手を出しちまった!
こ、殺される!
「ば、化け物」
何とか力を振り絞り起き上がったが、こんな化け物がいるだなんて聞いてねぇよ!やばい!殺される!と恐怖を感じたので慎二は叫びながら教室の外へと慌てて出ていった・・・
まさかトイレに慌てて駆け込んだ事にされていた事を知らない慎二だった。
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