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第146話 王妃様?
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バン!城にある国王の執務室に似つかわしくない音がした。
扉が開いたのだが、そこにはスカートをたくし上げ走ってくる王妃様の姿が会った。
そして鏡を見ると半ば奪うように鏡を取ると顔を食い入るように見ていた。
あの清楚でおしとやかそうな王妃が?と疑問に思うと、国王はやれやれといった顔をし、王妃様はあろうことかセルカッツの眼の前でキスをした。
セルカッツはこれは見てはならないと背を向けたが、王妃がはっとなり取り繕おうと、追いかけてきた侍女に身なりを直してもらっており、侍女の1人は鏡を持ち王妃に向けている。
「素晴らしい・・・素晴らしいわ」
ぶつぶつと聞こえる言葉はスルーする。
「セルカッツ殿、悪かったね。もう良いよ」
王妃様の横に立つ国王の顔は晴れ晴れとしていた。
「無骨なデザインで申し訳けありません。屋敷に戻ったら姿見を送りましょう。いや、国王陛下、棺を積んで帰ってもらう事になりますが、王族や貴族向けの棺はありますか?」
国王は?となるも、執事を呼んだ。
「・・・彼は私達の大事な客人だ。棺の調達を直ぐしてくれ」
「陛下は何故?と聞かれないのですか?」
「流石に私でもわかるよ。護衛に鏡を積み帰るよう、その入れ物だろう?それは分かるが何故棺のなのかい?」
「はい。長距離の輸送に耐える為です。頑丈な棺ならば歪む事もないですし、クッションをふんだんに入れれば、轍の衝撃にも耐えるでしょう。縁起が悪いかもですが、割れやすい鏡の輸送にはそれが一番かと」
「ああ。それだったら大丈夫だよ。てっきり死体を運ぶように擬装するのだと思ったよ」
「いや、それもなくはないですが」
「あるのだよ。棺を使わずに確実に運ぶ方法が」
「まさか?陛下はお持ちなので?」
「多分君も異空間収納のマジックアイテムを持っているだろう。しかし、それでは姿見は大き過ぎて入らない。違うかい?」
「ええ。今渡した鏡の大きさが限界でして。見ての通り私も持っていますし、アイリーンも持っていますが同じ制約があります」
「棺なら十分入るのだよ。我が王家の秘宝のマジックアイテムならばね。それを護衛隊長に託すから大丈夫だよ」
「言ってはなんですが、信用出来る方なのですか?そのマジックアイテムを持って他国に行き、売れば巨万の金を得て、女もよりどりみどりですよ。そんな誘惑に勝てるのですか?」
「大丈夫だよ。彼女はそんなんじゃない。あっ!出来れば、この大きさの鏡を渡してあげれば喜ぶだろう。何せ彼女の妹だからね。人質に取るわけじゃないが、夫と子供を捨ててそのような事をする者じゃないよ。セルカッツ殿が不安視するのならば、君のところにいる真言持ちの前で宣誓させるよ」
「いえ。そういうことなら不要です」
「よし、それより先程妻が失礼したね」
「いえ。慣れています。この世界にはこの品質の鏡がありませんでした。ですから女性のこういった反応はよく見ますから」
「セルカッツ様。先程はお恥ずかしい所をお見せしました」
「私は窓の外を見ていましたから、もし何かあったとしても私は気が付きませんでした。それより少しお付きの方に貸してあげると良いですよ」
「そうですわね。貴女達、セルカッツ様とお話をしている間、その鏡でご自分の姿を見て身なりを整えなさい!声を掛けるまで部屋の隅にて待機です」
侍女達は口を押さえて涙しながら部屋の隅に下がり、順番に鏡を覗き込んでいた。
「セルカッツ殿、貴殿はあの新人武闘大会を制したそうだね。鏡の取引の話とは別に、この国に住まないかい?直ぐにとは言わないがね。ダイランド家は侯爵だったね。私もダイランド家に侯爵の爵位を授けたい。私の招請に応じてはくれまいか?」
「ありがたきと言葉。ミリアム様の事がありますから、早くても1年?先になりますが宜しいでしょうか?」
「そうだね。配慮感謝する」
「それと、1つ直ぐに移れない事があり、多分2年か3年必要ですが、魔王が討伐された後になります」
「魔王の討伐?」
「はい。父が魔王の呪いより陽の光を受けると死にます。しかし、特殊なギフト持ちのお陰で、今住んでいる屋敷の敷地内限定で呪の効果はありません」
「成る程。それは君の弟の仕業かい?それもあり国元で爵位を失うのだろう?」
「よくご存知で。魔王さえ討てば呪いもなくなりますし、既に倒す算段はしてあります」
「頼もしいね。私の右腕として君を迎え入れたいよ!」
何故それ程国王に気に入られたか分からないセルカッツだが、その後執事達と帰国の打ち合わせをしていった。
扉が開いたのだが、そこにはスカートをたくし上げ走ってくる王妃様の姿が会った。
そして鏡を見ると半ば奪うように鏡を取ると顔を食い入るように見ていた。
あの清楚でおしとやかそうな王妃が?と疑問に思うと、国王はやれやれといった顔をし、王妃様はあろうことかセルカッツの眼の前でキスをした。
セルカッツはこれは見てはならないと背を向けたが、王妃がはっとなり取り繕おうと、追いかけてきた侍女に身なりを直してもらっており、侍女の1人は鏡を持ち王妃に向けている。
「素晴らしい・・・素晴らしいわ」
ぶつぶつと聞こえる言葉はスルーする。
「セルカッツ殿、悪かったね。もう良いよ」
王妃様の横に立つ国王の顔は晴れ晴れとしていた。
「無骨なデザインで申し訳けありません。屋敷に戻ったら姿見を送りましょう。いや、国王陛下、棺を積んで帰ってもらう事になりますが、王族や貴族向けの棺はありますか?」
国王は?となるも、執事を呼んだ。
「・・・彼は私達の大事な客人だ。棺の調達を直ぐしてくれ」
「陛下は何故?と聞かれないのですか?」
「流石に私でもわかるよ。護衛に鏡を積み帰るよう、その入れ物だろう?それは分かるが何故棺のなのかい?」
「はい。長距離の輸送に耐える為です。頑丈な棺ならば歪む事もないですし、クッションをふんだんに入れれば、轍の衝撃にも耐えるでしょう。縁起が悪いかもですが、割れやすい鏡の輸送にはそれが一番かと」
「ああ。それだったら大丈夫だよ。てっきり死体を運ぶように擬装するのだと思ったよ」
「いや、それもなくはないですが」
「あるのだよ。棺を使わずに確実に運ぶ方法が」
「まさか?陛下はお持ちなので?」
「多分君も異空間収納のマジックアイテムを持っているだろう。しかし、それでは姿見は大き過ぎて入らない。違うかい?」
「ええ。今渡した鏡の大きさが限界でして。見ての通り私も持っていますし、アイリーンも持っていますが同じ制約があります」
「棺なら十分入るのだよ。我が王家の秘宝のマジックアイテムならばね。それを護衛隊長に託すから大丈夫だよ」
「言ってはなんですが、信用出来る方なのですか?そのマジックアイテムを持って他国に行き、売れば巨万の金を得て、女もよりどりみどりですよ。そんな誘惑に勝てるのですか?」
「大丈夫だよ。彼女はそんなんじゃない。あっ!出来れば、この大きさの鏡を渡してあげれば喜ぶだろう。何せ彼女の妹だからね。人質に取るわけじゃないが、夫と子供を捨ててそのような事をする者じゃないよ。セルカッツ殿が不安視するのならば、君のところにいる真言持ちの前で宣誓させるよ」
「いえ。そういうことなら不要です」
「よし、それより先程妻が失礼したね」
「いえ。慣れています。この世界にはこの品質の鏡がありませんでした。ですから女性のこういった反応はよく見ますから」
「セルカッツ様。先程はお恥ずかしい所をお見せしました」
「私は窓の外を見ていましたから、もし何かあったとしても私は気が付きませんでした。それより少しお付きの方に貸してあげると良いですよ」
「そうですわね。貴女達、セルカッツ様とお話をしている間、その鏡でご自分の姿を見て身なりを整えなさい!声を掛けるまで部屋の隅にて待機です」
侍女達は口を押さえて涙しながら部屋の隅に下がり、順番に鏡を覗き込んでいた。
「セルカッツ殿、貴殿はあの新人武闘大会を制したそうだね。鏡の取引の話とは別に、この国に住まないかい?直ぐにとは言わないがね。ダイランド家は侯爵だったね。私もダイランド家に侯爵の爵位を授けたい。私の招請に応じてはくれまいか?」
「ありがたきと言葉。ミリアム様の事がありますから、早くても1年?先になりますが宜しいでしょうか?」
「そうだね。配慮感謝する」
「それと、1つ直ぐに移れない事があり、多分2年か3年必要ですが、魔王が討伐された後になります」
「魔王の討伐?」
「はい。父が魔王の呪いより陽の光を受けると死にます。しかし、特殊なギフト持ちのお陰で、今住んでいる屋敷の敷地内限定で呪の効果はありません」
「成る程。それは君の弟の仕業かい?それもあり国元で爵位を失うのだろう?」
「よくご存知で。魔王さえ討てば呪いもなくなりますし、既に倒す算段はしてあります」
「頼もしいね。私の右腕として君を迎え入れたいよ!」
何故それ程国王に気に入られたか分からないセルカッツだが、その後執事達と帰国の打ち合わせをしていった。
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