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第2章
第91話 キャサリンにぼこららる
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その日の夜、眠りに落ちた直後にトニーは殴られ?痛みから目が覚めた。
「お前の所為でお姫様が!貴様が殺したようなものだぞ!姫様を返せ!」
キャサリンは寝間着姿でトニーに馬乗りになり、何度も殴っていた。
ドスっ!バコっ!ドシャっ!
俺は抵抗をしなかった。キャサリンが全力ではないのと、錯乱しているが、俺が止めさせようとすると、怪我をさせてしまうのは避けられないからだ。それに途中左胸がポロリになり、釘付けになったのは内緒。痛いけど、生乳が見られてラッキー?でも、殴られてなのか、鼻血がドバドバと出ていた。
俺が殴られる音と、キャサリンがなじる声でレイラとアイハが目覚め、羽交い締めにしていた。
取り敢えずヒールを使い傷を治すが、レイラがキャサリンを止め、アイハが宥める。
「キャサリンさん?システィーナを勝手に死んだ事にするのは良くないと思うの。そ、それに、ポロリよ。隠さないとトニーが悦ぶと思いますよ?」
「トニー、あんた何やってるのよ!キャサリンのおっぱいを凝視している場合じゃないんだからね!ちゃんと止めてあげないとキャサリンの手が怪我をするんだからね!」
キャサリンははっとなり寝間着を整えていた。そして羞恥心から己が何をやっていたのか理解した。しかしトニーは毒づく。レイラ、キャサリンの手じゃなくて、一方的に殴られとる俺を心配してくれないの?と。
正気に戻ったのだ。今日一日頭の中に靄が掛かっており、これまでの事がブラッシュッバックで思い出された。
己の主たるシスティーナの婚約者をボコったと理解した。
「トニー殿!申し訳ありませぬ!」
それはそれは見事な土下座をした。
だがしかし、寝間着の為、トニーに胸元をぱっくり開いた状態を晒す。
双丘がぷるるんとしていて、谷間がもろに見えてしまい、顔がニンマリとなる。こいつでかい!と。トニーの横でヒールを掛けていたアイハがトニーの視線に気が付きキャサリンを起こす。
「キャサリンさん、胸元!胸元!」
本来であれば助平とでも言って平手打ちをする所だが、ボコった手前出来なかった。
慌てて起き上がり、恨めしそうにトニーを見る。
「な、なんだよ?そっちが悪いんだろうが!下着を着けないで土下座なんかしたら、谷間が見えるのは当たり前だろうが!てかお詫びの印に谷間で俺を楽しませたんじゃないのかよ?」
レイラに抱き着いて半べそになった。
「大丈夫よ。この危機を乗り越えたらトニーはちゃんと責任を・・・」
レイラが何か聞き捨てならない事を言っていたような気がするが、まだ痛むのでヒールを使っていた。おいおい、責任ってなんだよ?俺何かしたか?・・・
「取り敢えず明日は大変な1日になるぞ!俺の方はもう大丈夫だからみんな寝ろよ」
トニーは話をすり替えて、逃げる事にした。
おやすみなさいと言って皆は寝るが、トニーの脳裏には先程の光景が思い出され、悶々としてしまい中々寝られなかった。
それでもやがて眠りに落ち、明け方にトニーは起こされ、キャサリンに確認すると、少し気怠いが、概ね大丈夫だという。
剣の実力を分からぬのでは?と聞いてくるので、トニーはやり直し前に何度も助けてくれたし、並んで戦った掛け替えのない仲間だよと複雑そうに見ていた。
簡単な朝食を食べ、装備に身を包んだ後、ダンジョンに繰り出すのであった。
「お前の所為でお姫様が!貴様が殺したようなものだぞ!姫様を返せ!」
キャサリンは寝間着姿でトニーに馬乗りになり、何度も殴っていた。
ドスっ!バコっ!ドシャっ!
俺は抵抗をしなかった。キャサリンが全力ではないのと、錯乱しているが、俺が止めさせようとすると、怪我をさせてしまうのは避けられないからだ。それに途中左胸がポロリになり、釘付けになったのは内緒。痛いけど、生乳が見られてラッキー?でも、殴られてなのか、鼻血がドバドバと出ていた。
俺が殴られる音と、キャサリンがなじる声でレイラとアイハが目覚め、羽交い締めにしていた。
取り敢えずヒールを使い傷を治すが、レイラがキャサリンを止め、アイハが宥める。
「キャサリンさん?システィーナを勝手に死んだ事にするのは良くないと思うの。そ、それに、ポロリよ。隠さないとトニーが悦ぶと思いますよ?」
「トニー、あんた何やってるのよ!キャサリンのおっぱいを凝視している場合じゃないんだからね!ちゃんと止めてあげないとキャサリンの手が怪我をするんだからね!」
キャサリンははっとなり寝間着を整えていた。そして羞恥心から己が何をやっていたのか理解した。しかしトニーは毒づく。レイラ、キャサリンの手じゃなくて、一方的に殴られとる俺を心配してくれないの?と。
正気に戻ったのだ。今日一日頭の中に靄が掛かっており、これまでの事がブラッシュッバックで思い出された。
己の主たるシスティーナの婚約者をボコったと理解した。
「トニー殿!申し訳ありませぬ!」
それはそれは見事な土下座をした。
だがしかし、寝間着の為、トニーに胸元をぱっくり開いた状態を晒す。
双丘がぷるるんとしていて、谷間がもろに見えてしまい、顔がニンマリとなる。こいつでかい!と。トニーの横でヒールを掛けていたアイハがトニーの視線に気が付きキャサリンを起こす。
「キャサリンさん、胸元!胸元!」
本来であれば助平とでも言って平手打ちをする所だが、ボコった手前出来なかった。
慌てて起き上がり、恨めしそうにトニーを見る。
「な、なんだよ?そっちが悪いんだろうが!下着を着けないで土下座なんかしたら、谷間が見えるのは当たり前だろうが!てかお詫びの印に谷間で俺を楽しませたんじゃないのかよ?」
レイラに抱き着いて半べそになった。
「大丈夫よ。この危機を乗り越えたらトニーはちゃんと責任を・・・」
レイラが何か聞き捨てならない事を言っていたような気がするが、まだ痛むのでヒールを使っていた。おいおい、責任ってなんだよ?俺何かしたか?・・・
「取り敢えず明日は大変な1日になるぞ!俺の方はもう大丈夫だからみんな寝ろよ」
トニーは話をすり替えて、逃げる事にした。
おやすみなさいと言って皆は寝るが、トニーの脳裏には先程の光景が思い出され、悶々としてしまい中々寝られなかった。
それでもやがて眠りに落ち、明け方にトニーは起こされ、キャサリンに確認すると、少し気怠いが、概ね大丈夫だという。
剣の実力を分からぬのでは?と聞いてくるので、トニーはやり直し前に何度も助けてくれたし、並んで戦った掛け替えのない仲間だよと複雑そうに見ていた。
簡単な朝食を食べ、装備に身を包んだ後、ダンジョンに繰り出すのであった。
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