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第1章
第48話 夜の街に
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流石にその日はもう特に何もなかったが、やはり俺はどうかしているのか?と思わなくもなかった。それは盗賊の死体を検分したのもそうだが、味方の口を封じた奴に対し致命傷になるであろう魔法を躊躇なく放った事だ。
まあ、小説とか、アニメとかでも皆バンバンやっているし、テンプレかな?とあまり深く考えないようにした。
レイラとアイハはちゃんとやっているかなーと、自分の心配ではなく、人の心配ばかりしている。
お人好しで面倒見が良い。なので導き手などというユニークジョブに着いたのだ。覇者へと続く架け橋になるジョブだ。
その日は始まりの町と同じ規模の町での宿泊で、宿の食堂で旅の護衛達に感謝をされまくり、酒を注がれまくった。この国の飲酒は14歳になれば認められる。
そして絶賛くたばっていた。
途中で吐いてしまい、何でみんなこんなん飲めんだよ!と唸っていた。
そしてふらふらな状態で誰かに肩を貸されて部屋に入り、ベッドに突っ伏した。
そのまま朝を迎え、朝食をパスして馬車に乗った。
「トーマスさん。お世話になりました。きっと今日俺は死ぬんです。せめて綺麗なお姉さんに看取って貰いたかった。ぐわぁー頭痛い!」
そう、二日酔いだ。
「大丈夫ですよ。ただの二日酔いですよ!驚きました。トニーさんは飲めないんですね?」
「いや、飲ませ過ぎだろ。大ジョッキ10杯も飲んだらこうなるわい!ぐうぅ。飲んだ俺もどうかと・・・ぐぅ。休ませて」
そうしてその日は殆ど飲まず食わずで過ごす羽目になり、夜は軽く食べてからそそくさと寝ていった。
その甲斐有ってか、翌日には復活していた。
そして15時位に王都に着いたが、その日はもう宿にて休むだけとなった。
トニーは同年代のトーマスに誘われ夜の街に繰り出していた。護衛のうちトーマスが仲良くしている者達と計6人で繰り出していたのだ。
トニーはそんなに飲まんぞ!と適度にと心に誓っており、てっきり飲み屋に行くのだと思っていた。しかし、そこは綺麗なお姉さんがお酌をしてくれるお店だった。
「坊っちゃん、王都に来たらここは外せませんぜ!何せお待ち帰りもできますからね!」
トニーはお待ち帰りの意味が分からなかった。入口は普通の店で、入口に用心棒がいるのが違いだろうか?
兵士達は坊っちゃんゴチっす!と深々とオジギをしてから店の中に入った。
トニーは驚いた。
店員は皆ビキニのナイスバディで若い。しかも綺麗なお姉さんばかりだ。
心臓がバクバクしていた。
「こ、こ、こは?えっ?ふへ?」
「ニイチャンには皆世話になったからな。俺達からのお礼だよ!まあニイチャンの分の金は坊っちゃん持ちだけど、気に入った娘がいれば言ってくれ!交渉するからな?」
「何のですか?」
ガシッと股間を掴まれた。
こういう事だよ!ここは素性の良い客しかそれをさせないからな。楽しめ!
「そ、そ、そ、れは?」
「何だニイチャンあんなに強いのに女は初めてか?」
「は、は、は、はい」
「トニーさん経験ないんですか?へー意外だなあ」
「トーマスさんはあるんですか?」
「去年メイドの一人に筆おろしを…」
トニーはドキドキしっぱなしだ。
隣に座る女性の胸元につい目が行く。
「あらあら、そんなに見られると恥ずかしいわよ!」
「かかか。そいつはまだ経験ないからな!今日漢になれるかの期待で頭が一杯さ!」
「あらあら可愛いわね。あたしが食べちゃおうかしら」
トニーは真っ赤だ。
「うふふ。冗談よ。あたしはうぶな人にはお酒しか注がないの。思い出に残してもらうような女じゃないからね。がんばってね!」
次の娘が来た。皆で大いに盛り上がり、トニーも酒の量が増えてしまった。そして一人、また一人と腕を組んで夜の街に消えていき、トニーも股間を膨らませながら、筆おろしをしてくれる女と腕を組み、ふらふらな状態で夜の街に消えていった。
「ねえ、あの子誰だっけ?」
「アタイも知らないわよ?又新しい子を拾ってきたんでしょ?ママも忙しいから、朝紹介を忘れたんでしょ?あんたはもう相手を決めたの?」
「ええ。ほら!あの頬に傷のある人、胸板が厚いわ!さぞ楽しませてくれると思うわ」
そうして各々の夜が過ぎるのであった。
まあ、小説とか、アニメとかでも皆バンバンやっているし、テンプレかな?とあまり深く考えないようにした。
レイラとアイハはちゃんとやっているかなーと、自分の心配ではなく、人の心配ばかりしている。
お人好しで面倒見が良い。なので導き手などというユニークジョブに着いたのだ。覇者へと続く架け橋になるジョブだ。
その日は始まりの町と同じ規模の町での宿泊で、宿の食堂で旅の護衛達に感謝をされまくり、酒を注がれまくった。この国の飲酒は14歳になれば認められる。
そして絶賛くたばっていた。
途中で吐いてしまい、何でみんなこんなん飲めんだよ!と唸っていた。
そしてふらふらな状態で誰かに肩を貸されて部屋に入り、ベッドに突っ伏した。
そのまま朝を迎え、朝食をパスして馬車に乗った。
「トーマスさん。お世話になりました。きっと今日俺は死ぬんです。せめて綺麗なお姉さんに看取って貰いたかった。ぐわぁー頭痛い!」
そう、二日酔いだ。
「大丈夫ですよ。ただの二日酔いですよ!驚きました。トニーさんは飲めないんですね?」
「いや、飲ませ過ぎだろ。大ジョッキ10杯も飲んだらこうなるわい!ぐうぅ。飲んだ俺もどうかと・・・ぐぅ。休ませて」
そうしてその日は殆ど飲まず食わずで過ごす羽目になり、夜は軽く食べてからそそくさと寝ていった。
その甲斐有ってか、翌日には復活していた。
そして15時位に王都に着いたが、その日はもう宿にて休むだけとなった。
トニーは同年代のトーマスに誘われ夜の街に繰り出していた。護衛のうちトーマスが仲良くしている者達と計6人で繰り出していたのだ。
トニーはそんなに飲まんぞ!と適度にと心に誓っており、てっきり飲み屋に行くのだと思っていた。しかし、そこは綺麗なお姉さんがお酌をしてくれるお店だった。
「坊っちゃん、王都に来たらここは外せませんぜ!何せお待ち帰りもできますからね!」
トニーはお待ち帰りの意味が分からなかった。入口は普通の店で、入口に用心棒がいるのが違いだろうか?
兵士達は坊っちゃんゴチっす!と深々とオジギをしてから店の中に入った。
トニーは驚いた。
店員は皆ビキニのナイスバディで若い。しかも綺麗なお姉さんばかりだ。
心臓がバクバクしていた。
「こ、こ、こは?えっ?ふへ?」
「ニイチャンには皆世話になったからな。俺達からのお礼だよ!まあニイチャンの分の金は坊っちゃん持ちだけど、気に入った娘がいれば言ってくれ!交渉するからな?」
「何のですか?」
ガシッと股間を掴まれた。
こういう事だよ!ここは素性の良い客しかそれをさせないからな。楽しめ!
「そ、そ、そ、れは?」
「何だニイチャンあんなに強いのに女は初めてか?」
「は、は、は、はい」
「トニーさん経験ないんですか?へー意外だなあ」
「トーマスさんはあるんですか?」
「去年メイドの一人に筆おろしを…」
トニーはドキドキしっぱなしだ。
隣に座る女性の胸元につい目が行く。
「あらあら、そんなに見られると恥ずかしいわよ!」
「かかか。そいつはまだ経験ないからな!今日漢になれるかの期待で頭が一杯さ!」
「あらあら可愛いわね。あたしが食べちゃおうかしら」
トニーは真っ赤だ。
「うふふ。冗談よ。あたしはうぶな人にはお酒しか注がないの。思い出に残してもらうような女じゃないからね。がんばってね!」
次の娘が来た。皆で大いに盛り上がり、トニーも酒の量が増えてしまった。そして一人、また一人と腕を組んで夜の街に消えていき、トニーも股間を膨らませながら、筆おろしをしてくれる女と腕を組み、ふらふらな状態で夜の街に消えていった。
「ねえ、あの子誰だっけ?」
「アタイも知らないわよ?又新しい子を拾ってきたんでしょ?ママも忙しいから、朝紹介を忘れたんでしょ?あんたはもう相手を決めたの?」
「ええ。ほら!あの頬に傷のある人、胸板が厚いわ!さぞ楽しませてくれると思うわ」
そうして各々の夜が過ぎるのであった。
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