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第1章
第39話 バーサーカー
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俺達はもう全てを駆逐したのだと、外に出ていて戻ってくる奴らがいる可能性があるのを誰一人として疑う事もなく集落に降りていく。平和ボケのゲーム感覚による判断ミスだ。
高さ10m位有ったが、光魔法を使った足場構築について教えたので、皆それで下っていく。
「おーい!失敗したら真下に落ちて怪我をするから慣れないうちは慎重にな!」
俺は皆の様子をのほほんと見ていた。集落を潰した安堵からまったりしていたのだ。
ギルマスに至っては何故か行けるよう!と唸りながらその場で魔法適性と全属性を習得してから降りていった。本来レベル1までしか習得出来ないジョブだそうだが、やはりレベル2迄習得出来たようだ。つまり近接戦闘系のようだ。ギルマスは興奮していてやたらと賑やかだった。
ステータスを見ると言うのは、その人の年齢を見ると言う事になる。だからギルマスにはステータス開示をブロックするように伝えた。俺、レイラ、アイハはこの3人同士では閲覧に制限をしないようにしている。
たったったっと駆けていく。
ゲームでは近接戦闘組の戦闘では当たり前に使われる基本中の基本だった。
ただ、アイハが失敗し、高さ3mの所から落ちて呻いていたが、幸い落ちた場所は柔らかい腐葉土の上だった。
「イタタタ!」
目の前のトニーにご開帳である。それが分かり真っ赤になるアイハだ。
ひぃーと唸りながらドロップを回収しにいった。
何故スカート?と今更なのだが、彼女のパンツが丸見えだったのだが、討伐依頼に何故その格好と思った。だがそれは急遽仲間になり受け付け業務から外れたというか、退職したので私服に着替えただけだ。マントを羽織っていたので気が付かなかった俺も大概だが。レイラが胸当てだけは買ってきたが、全身のコーディネート迄は気が回らなかった。
回収が終わりさあ帰ろうとしたが、頭に謎メッセージが入る。
「気を…来る…うまく…警戒す…逃げ…」
ノイズ混じりでよく分からなかったが、警戒との言葉に嫌な予感がした。気配察知を使う。パッシブより任意で使った時の方がより広範囲が検索出来る。だが、オークと上位種が来るのが分かった。
「オーク共が来る!多分上位種もだ!」
皆警戒を始めた。
すると先ずは2匹のオークが集落のある窪地の入り口に現れると、グモーと雄叫びを上げた。
アイハが矢を放った。俺は咄嗟にスラッシュをもう一匹に放つ。
2匹共に霧散して行く。
そして3匹のオークと一匹のオークウォーリアーが現れ、仲間の死を嘆くかのようにブモーと叫んだ。すると一匹が信じられない行動に出た。
ウォーリアーが魔石を拾うと口に投げ込んだのだ。
「なっ!?」
最悪だ。ゲームだと強制進化という理不尽なボス出現イベントだ。
現れたのは本来存在しないオークバーサーカーだ。たが、その姿を見た瞬間俺はホッとし、更にニヤリとした。
130cm位だった筈が俺と同じ位の背丈になり、かなり分厚い胸板に化けていく。
確かゴブリンジェネラル以上オークジェネラル以下。まあ丁度間だ。
「バーサーカーに進化しやがった。ゴブリンジェネラル以上オークジェネラル以下だぞ!行くぞ!」
「そ、そんな!嘘!」
アイハはその場にへたり込んでしまい、恐怖で体が動かない。
そして最大戦力と思われるのはギルマスだが、剣を持ち震えている。
駄目だよう!と唸る。だがレイラはやる気満々だ。
「ファイヤーボール」
俺は最大級を2つ作り入り口に2球共投げた。
ドゴーンドゴーンと炸裂し周辺が燃え盛る。
「殺った?」
フラグだ・・・
「レイラ、まだだ。オークは倒したがバーサーカーには大して効いていない」
バシッ!っと音がしたかと思うと奴は火傷をしているが、お構いなしに地面を蹴ってレイラに向かって突っ込んで行く。一気にレイラの懐に入ったかと思うと、持っていたロングソードで斬り掛かった。
レイラは辛うじて2本の剣で受け止めるも、半ば体当りされた形になり吹き飛ばされ、木に背中を打ち付けて唸った。
「ぐはっ!」
ゲームだと運営の介在があると言われており、上位ランカーの戦力評価をしているのではと言われていた。おかしいとは思う。
先程の警告といい何かがおかしい。
レイラは中々起き上がれないようだが、唸っている事から命に別条はないようだ。
今の俺では真っ向からやりあえばひとたまりもない。しかし、レイラに構う余裕はなかった。
但し、バーサーカーに対しては攻略法がある。
運営が?露骨にやっていたので、攻略サイトに出ていたのだ。
だが、中々隙を見せない。バシッ!地面を蹴った。俺はバックステップで後方に飛びつつ躱しつつ、己の少し前にエアーボールを出し、バーサーカーの接近速度を落とす。
そしてアイスランスを己の前に展開する。すると向こうの接近速度もあり、見事に刺さった。バーサーカーがエアーボールをを突き抜けてきたので、背面にあるエアーボウルに押し戻される形でランスが刺さる。
攻略サイトには馬鹿の一つ覚えで突進してくるから、魔法系の者はエアーボウルで勢いを殺しランスで貫くとあっさり行けると有った。
その通りになった。
ただ、体当りされ、俺はその勢いで吹き飛ばされ、地面を転げたのであった。
高さ10m位有ったが、光魔法を使った足場構築について教えたので、皆それで下っていく。
「おーい!失敗したら真下に落ちて怪我をするから慣れないうちは慎重にな!」
俺は皆の様子をのほほんと見ていた。集落を潰した安堵からまったりしていたのだ。
ギルマスに至っては何故か行けるよう!と唸りながらその場で魔法適性と全属性を習得してから降りていった。本来レベル1までしか習得出来ないジョブだそうだが、やはりレベル2迄習得出来たようだ。つまり近接戦闘系のようだ。ギルマスは興奮していてやたらと賑やかだった。
ステータスを見ると言うのは、その人の年齢を見ると言う事になる。だからギルマスにはステータス開示をブロックするように伝えた。俺、レイラ、アイハはこの3人同士では閲覧に制限をしないようにしている。
たったったっと駆けていく。
ゲームでは近接戦闘組の戦闘では当たり前に使われる基本中の基本だった。
ただ、アイハが失敗し、高さ3mの所から落ちて呻いていたが、幸い落ちた場所は柔らかい腐葉土の上だった。
「イタタタ!」
目の前のトニーにご開帳である。それが分かり真っ赤になるアイハだ。
ひぃーと唸りながらドロップを回収しにいった。
何故スカート?と今更なのだが、彼女のパンツが丸見えだったのだが、討伐依頼に何故その格好と思った。だがそれは急遽仲間になり受け付け業務から外れたというか、退職したので私服に着替えただけだ。マントを羽織っていたので気が付かなかった俺も大概だが。レイラが胸当てだけは買ってきたが、全身のコーディネート迄は気が回らなかった。
回収が終わりさあ帰ろうとしたが、頭に謎メッセージが入る。
「気を…来る…うまく…警戒す…逃げ…」
ノイズ混じりでよく分からなかったが、警戒との言葉に嫌な予感がした。気配察知を使う。パッシブより任意で使った時の方がより広範囲が検索出来る。だが、オークと上位種が来るのが分かった。
「オーク共が来る!多分上位種もだ!」
皆警戒を始めた。
すると先ずは2匹のオークが集落のある窪地の入り口に現れると、グモーと雄叫びを上げた。
アイハが矢を放った。俺は咄嗟にスラッシュをもう一匹に放つ。
2匹共に霧散して行く。
そして3匹のオークと一匹のオークウォーリアーが現れ、仲間の死を嘆くかのようにブモーと叫んだ。すると一匹が信じられない行動に出た。
ウォーリアーが魔石を拾うと口に投げ込んだのだ。
「なっ!?」
最悪だ。ゲームだと強制進化という理不尽なボス出現イベントだ。
現れたのは本来存在しないオークバーサーカーだ。たが、その姿を見た瞬間俺はホッとし、更にニヤリとした。
130cm位だった筈が俺と同じ位の背丈になり、かなり分厚い胸板に化けていく。
確かゴブリンジェネラル以上オークジェネラル以下。まあ丁度間だ。
「バーサーカーに進化しやがった。ゴブリンジェネラル以上オークジェネラル以下だぞ!行くぞ!」
「そ、そんな!嘘!」
アイハはその場にへたり込んでしまい、恐怖で体が動かない。
そして最大戦力と思われるのはギルマスだが、剣を持ち震えている。
駄目だよう!と唸る。だがレイラはやる気満々だ。
「ファイヤーボール」
俺は最大級を2つ作り入り口に2球共投げた。
ドゴーンドゴーンと炸裂し周辺が燃え盛る。
「殺った?」
フラグだ・・・
「レイラ、まだだ。オークは倒したがバーサーカーには大して効いていない」
バシッ!っと音がしたかと思うと奴は火傷をしているが、お構いなしに地面を蹴ってレイラに向かって突っ込んで行く。一気にレイラの懐に入ったかと思うと、持っていたロングソードで斬り掛かった。
レイラは辛うじて2本の剣で受け止めるも、半ば体当りされた形になり吹き飛ばされ、木に背中を打ち付けて唸った。
「ぐはっ!」
ゲームだと運営の介在があると言われており、上位ランカーの戦力評価をしているのではと言われていた。おかしいとは思う。
先程の警告といい何かがおかしい。
レイラは中々起き上がれないようだが、唸っている事から命に別条はないようだ。
今の俺では真っ向からやりあえばひとたまりもない。しかし、レイラに構う余裕はなかった。
但し、バーサーカーに対しては攻略法がある。
運営が?露骨にやっていたので、攻略サイトに出ていたのだ。
だが、中々隙を見せない。バシッ!地面を蹴った。俺はバックステップで後方に飛びつつ躱しつつ、己の少し前にエアーボールを出し、バーサーカーの接近速度を落とす。
そしてアイスランスを己の前に展開する。すると向こうの接近速度もあり、見事に刺さった。バーサーカーがエアーボールをを突き抜けてきたので、背面にあるエアーボウルに押し戻される形でランスが刺さる。
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