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第1章

第34話 導き手とは?

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 俺はステータス画面にてスキルを確認しようとしたが、職業欄に変化が有ったので職業欄をポチった。

 すると転職可能なジョブにある、導き手の文字がグレーから白に変わっているのに気が付いた。 

「まじっすか!ジョブチェンジが出来るぞ!」

 つい嬉しくて眼の前にいたアイハに抱き付き頬にぶちゅーとキスをしていた。
 ひえーと真っ赤になり唸っていたが、俺自体は嬉し涙を流していた。

「ご、ごめんよ。ずっとジョブが一般人だったんだけど、漸くニュージョブが出たんだよ!えっと導き手だ。誰か知っている?」

 3人が首を横に振る。

「ユニークジョブかな?えっと、発現条件は、一般人【一般掃除人は一般人扱い】でレベルが20に達する、又は一般人で2人目の従者を得た時とあるな。これ作ったやつ頭がおかしいのと違うんか?普通転職していて、レベル20迄一般人をする奴なんておらんぞ!おいこら!見ているんだろ?頭のおかしい馬鹿女神!」

 ・・・

「おらんか。まあいいや。道中にジョブをチェンジだな」

「トニー君?君大丈夫?」

「あっ!ごめんごめん。ってあれ?アイハってその耳?」

「やっぱり分かっちゃいますか。エルフとのクォーターで少しエルフが入っているので、換算するとトニー様と同い年なんですよ」

 ほえーとなりついつい耳を触った。

 不思議そうにしていたが、ドアがノックされた。

「失礼します。レイラ様より申し込みのあった馬車の用意が出来ました」

 俺達はオークの集落に向かっていた。アイハには気の毒だと思うが、彼女から見たら有り得ない難易度の討伐依頼に向かう。

 俺は何でこうなった?と呟いていた。馬車の車内は女子率75%だ。

 レイラがべたべたと俺にくっついてくるが、好きにさせている。アイハは恥ずかしくて俯いている感じだ。

「なあ、なんであんたがここにいるんだ?そんなに暇なのかよ?」

「ちょっと気になる事があるにゃん!」 

「マスター!可愛い!」

「今からジョブチェンジするから異変がない限り集中させて欲しい」

 そうして俺はステータス画面とにらめっこする。

 俺は早速ジョブチェンジを実行した。導き手にチェンジしたのでステータスを見るが、主だったステータスに変更はない。ただしジョブ固有スキルが有った。

 その内容はこうだ。
 導き手及び、その者と従者契約を行っている者達に対しての特別なジョブ固有スキルがある。

 そのスキルの最大の恩恵は、レベルが上がる時に付与されるステータス及び、スキルポイントが付与される時に追加ポイントが発生する。スキルの恩恵にて付与されるポイントが1.5倍されるのだ。但し1未満は切り捨て。また、導き手自体は幸運度が7プラスされる。
 つまり俺の幸運度は決断の3を含めて10プラスになるのか!

 現状最大の付与ポイントは16だったが、従者は24、俺は更に補正が有るから25になる。

 もう一つジョブ固有の能力が分かった。
 従者のジョブについてだが、スキルレベルに規制が掛かっても、レベル1のみの規制の場合、レベル2を取得出来る。但し1から2に上げる分のみだ。

 俺は唸った。マジかよ!と。
 職業による能力そのものや、個性的なジョブ固有スキルこそ無いが、ステータスポイントにボーナスの補正が入るというのは、直ぐに強くはなれないが、後々効いてくる。導き手は名前の通り他者を育てる職業だ。

 俺はそれを3人に告げたが、皆ポカーンとするのであった。
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