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第1章
第33話 2人目の従者
しおりを挟む俺は一通り話し終わるとギルドマスターのベタンコな胸に抱き寄せられていた。
「心配する事ないにゃ。確かに凄いステータスにゃ。あの時の君の強さがやっと分かったにゃ!」
「なぁ、何で"にゃ"なんだよ?」
「君と2人きりだからにゃ。他の人がいる所では云わないにゃ」
「そういう事じゃなくて、何で俺なの?」
「弟?みたいな?」
「はいはい。で、アイハはどうすんだよ?エッチな事をしないといけないのかな??俺は経験ないんだよ」
「大丈夫にゃ。あの子は交尾をした事が無いから、その時は優しくするにゃ。でも多分必要ないにゃ」
「どういう事?」
交尾ってまたワイルドだなと思うがそこはスルーする。
「絶対ではにゃいけどにゃ、彼女にしてお付き合いをするのって、周りに対してアイハ君の事を俺の女だって言えるニャ?ひょっとしたら素敵な人だと思うかもニャ?」
「なるほどね。ふんふん。分かりました。先ずはアイハを彼女としてお付き合いをします。それと、一旦退職した後に再就職するのは有りですか?」
「勿論にゃ」
そうこうしていると2人が戻ってきた。
「えっと、先ずはアイハと俺はお付き合いをするよ。周りには俺の女と言うから。それとギルマスには全てを話したんだ。アイハ、宜しくな」
「あ、はい。こちらこそ」
「それではまずステータスを確認しよう。その後はオーク退治だよ。先ずは握手ね。えっと、ステータスは今まで見えていないのとか出ている?」
「いえ」
「これではどう?」
俺は2人目の従者に任命した。
「あれ?従者になりますか?と 聞かれていますが、どうすれば良いのでしょうか?」
「アイハが俺の彼女になるのなら、掃除人として異世界での知識を総動員して、可能な限り強くしてやる!だからそれはその一環だ!生き抜きたければ受託してくれ!」
返事代りにアイハが從者へ加わった。
「俺の事は概ね聞いたよね?」
「は、はい。聞きました。ただ、少し気になる事が…」
俺はちらっとレイラを見て頷いた。
「レイラ、悪いけど馬車を手配出来ないかな?」
「それならギルドから人を出す事ができるよ。但し金貨2枚必要だけどね!それで良ければレイラ君、受付でお金を払ってきてね」
俺が頷くと部屋を出ていった。
「彼女、少し様子がおかしいのですが、あのような人なのですか?」
「レベル9の呪術を掛けられていて、術者が想定したターゲットの条件に俺が該当するようだ。多分異世界人の子を孕むようにとだと思う。俺が気が付いているのは伏せて欲しい」
「了解。それで合点が行きます。手を出してこないだの、ヘタレだの不満を漏らすの」
「行っておくが、あのような彼女に手を出すような事は出来ない。今は剣姫になれば正式に娶り、初夜はその時だと言っていて、何とか迫ってくるのを防いでいる。俺も裸で迫られたら理性が飛ぶと思う。悪いけど、彼女を解呪するまで協力をお願いしたい」
「はい。分かりました」
「次にアイハはステータスを見ようか」
「えっ?これどうなっているのですか?今迄見えなかった部分が有るわ」
「俺のも見てくれ。それと、俺が許可したメンバー以外にはくれぐれも口外しないで欲しい」
「ジャッジメントを使った方が良いのでしょうか?」
「いや。アイハが口に出せばそれで信じるよ。それよりもなるべくジャッジメントは使わないで置いた方が良い」
スキルポイントや強運等全てを彼氏に委ねますと、俺を信じるとなり言われた通りに割り振った。
名前 ペンジャミン・アイハ
年齢 18
身長 154cm
職業 森の番人
レベル 5
HP 35/35
MP 35/35
筋力 25【2】
器用さ 32【2】
精神力 30
幸運 20→46
ステータスポイント
残り 26→0
特殊補正
決断 +1
スキルポイント
残り 26→3
スキル
弓術レベル3
魔法適正
闇魔法1
身体能力向上レベル1
強運レベル1→6(20)
ジャッジメント【ジョブ固有】
*獲得経験値2倍(3)
ボーナスはレベルが上がると8だ。
アイハには約10秒で幸運系に振れるからと、戦闘中でも、10秒くれと告げてから行うようにと伝えた。
・・・・・・・・・・・・・
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