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第1章
第32話 アイハ
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その受付嬢は明らかに狼狽えていた。
「あのう、先に依頼受託の許可だけ出してくれないかな?」
「あっ、はい」
返事をすると、急いで受託許可の手続きをしていった。
「あ、あのう、私どうしたら?」
「ちょっと場所を変えましょうか?」
で、今はギルドマスターの部屋にいて、勝手に応接のソファーに陣取っている。
「あのねぇ、トニー君、ここがどこだか分かっているのかなぁ!?」
「ちょっとこれから大事な話をするんですから、外野は黙ってもらえませんか?」
「はい…」
ダンジョンの件ですっかりトニーに頭の上がらなくなっているギルドマスターである。
「えっと、まず、自己紹介からしてくれる?俺の名前はもう知っているよね?」
「は、はい。アイハです…」
「えっと、あの約束というか、ジャッジメントの約束事項って破るとどうなる?」
「多分お互い死にます」
「はぁ!何してくれるんだよ!最低どれ位付き合うのとかないのか?」
・・・
「俺も迂闊だったけど、期限を決めていないって…どちらかが死んだらもう一方は約束を果たせなくなるから…つまり死ぬのとちゃうんかよ??」
・・・
「まじか!。受付嬢を辞めて、貴方の女として掃除人をするだったよな」
「はい。一字一句間違いないわ、いえ、です」
「ちょっと、アイハ君、話の感じだと、まさかその条件でトニー君相手にスキルを使って賭けて負けたんだ?」
「あんたも知っているのか?」
「勿論よ。となると、復帰の道は残してあげるけど、受付嬢は一旦退職ね。これで一つクリアだね。もう一つが解釈が厳しいけど、取り敢えずアイハ君の最後の仕事として、トニー君の六連星に加入する手続きが必要ね。トニー君にレイラ君のカードを貸して」
2人は黙ってカードを顕現して、アイハに渡すとアイハは慌てて駆けていった。
「まったくもう。100戦目で負けたようね」
「あいつこんなんをそんなにやっていたの?」
「止めておきなよ!と警告をしていたんだけどね。どうするの?」
「レイラ、少し外してくれる?アイハと一緒に彼女の装備を買いに行ってくれないかな?これから一緒に連れて行かなきゃかならないから。お金はこれを使って。弓矢を必ず装備させて欲しい」
「分かったわ」
レイラは大人しく出ていった。
「レイラを見ていてどう思いますか?」
「彼女なんか変わった?いや、別人のようになっているよね?」
「彼女はスキルレベル9の呪術にて精神を侵食されています。俺がその対象の能力者だったので発動しました。多分死体を掘り起こしに行った時に俺の正体に気が付き、発動してしまったようです」
「それって大丈夫なの?」
「いや、駄目です。どうも俺の子を孕むように仕向けられていて、やたらと挑発や誘惑をしてきます」
ジト目をされた。
「勿論手を出していないよ。彼女は剣姫を目指していて、初夜は剣姫になった時にと言ってありますが、あくまで時間稼ぎです。早々に解呪しないとです」
「そんなの解呪出来る人が居るって聞いた事が無いよ」
「それは大丈夫です。俺がレベル10の闇を取りますから。そうするとアイハの契約も解呪出来るんだ。ただ、彼女ではなく、女と言うのが気になります。何をしなきゃならないと思いますか?俺も死にたくないので、最低限しなきゃならん事は彼女の尊厳を踏みにじる事になろうともせざるを得ないですし」
「どれ位で出来るのかい?」
「レベルが6上がったらかな。それでレベル10の闇を取れるから」
「君の秘密は誰が知ってるのかニャ?」
「レイラだけだ。でもアイハに話をしなきゃならない」
「ボクにも話すにゃ?勿論秘密厳守だよ?」
俺は相談に乗れる人を求め、ギルドマスターへ全てを話す事に決めたのであった。
「あのう、先に依頼受託の許可だけ出してくれないかな?」
「あっ、はい」
返事をすると、急いで受託許可の手続きをしていった。
「あ、あのう、私どうしたら?」
「ちょっと場所を変えましょうか?」
で、今はギルドマスターの部屋にいて、勝手に応接のソファーに陣取っている。
「あのねぇ、トニー君、ここがどこだか分かっているのかなぁ!?」
「ちょっとこれから大事な話をするんですから、外野は黙ってもらえませんか?」
「はい…」
ダンジョンの件ですっかりトニーに頭の上がらなくなっているギルドマスターである。
「えっと、まず、自己紹介からしてくれる?俺の名前はもう知っているよね?」
「は、はい。アイハです…」
「えっと、あの約束というか、ジャッジメントの約束事項って破るとどうなる?」
「多分お互い死にます」
「はぁ!何してくれるんだよ!最低どれ位付き合うのとかないのか?」
・・・
「俺も迂闊だったけど、期限を決めていないって…どちらかが死んだらもう一方は約束を果たせなくなるから…つまり死ぬのとちゃうんかよ??」
・・・
「まじか!。受付嬢を辞めて、貴方の女として掃除人をするだったよな」
「はい。一字一句間違いないわ、いえ、です」
「ちょっと、アイハ君、話の感じだと、まさかその条件でトニー君相手にスキルを使って賭けて負けたんだ?」
「あんたも知っているのか?」
「勿論よ。となると、復帰の道は残してあげるけど、受付嬢は一旦退職ね。これで一つクリアだね。もう一つが解釈が厳しいけど、取り敢えずアイハ君の最後の仕事として、トニー君の六連星に加入する手続きが必要ね。トニー君にレイラ君のカードを貸して」
2人は黙ってカードを顕現して、アイハに渡すとアイハは慌てて駆けていった。
「まったくもう。100戦目で負けたようね」
「あいつこんなんをそんなにやっていたの?」
「止めておきなよ!と警告をしていたんだけどね。どうするの?」
「レイラ、少し外してくれる?アイハと一緒に彼女の装備を買いに行ってくれないかな?これから一緒に連れて行かなきゃかならないから。お金はこれを使って。弓矢を必ず装備させて欲しい」
「分かったわ」
レイラは大人しく出ていった。
「レイラを見ていてどう思いますか?」
「彼女なんか変わった?いや、別人のようになっているよね?」
「彼女はスキルレベル9の呪術にて精神を侵食されています。俺がその対象の能力者だったので発動しました。多分死体を掘り起こしに行った時に俺の正体に気が付き、発動してしまったようです」
「それって大丈夫なの?」
「いや、駄目です。どうも俺の子を孕むように仕向けられていて、やたらと挑発や誘惑をしてきます」
ジト目をされた。
「勿論手を出していないよ。彼女は剣姫を目指していて、初夜は剣姫になった時にと言ってありますが、あくまで時間稼ぎです。早々に解呪しないとです」
「そんなの解呪出来る人が居るって聞いた事が無いよ」
「それは大丈夫です。俺がレベル10の闇を取りますから。そうするとアイハの契約も解呪出来るんだ。ただ、彼女ではなく、女と言うのが気になります。何をしなきゃならないと思いますか?俺も死にたくないので、最低限しなきゃならん事は彼女の尊厳を踏みにじる事になろうともせざるを得ないですし」
「どれ位で出来るのかい?」
「レベルが6上がったらかな。それでレベル10の闇を取れるから」
「君の秘密は誰が知ってるのかニャ?」
「レイラだけだ。でもアイハに話をしなきゃならない」
「ボクにも話すにゃ?勿論秘密厳守だよ?」
俺は相談に乗れる人を求め、ギルドマスターへ全てを話す事に決めたのであった。
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