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第1章

第26話 レベル10は

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 驚いた事にレイラは胸当てなどを外すと、俺がいてもお構いなしに服を脱ぎ始めた。俺は上着を脱いだ時点で逃げるようにテーブルに座り見ないようにした。
 この世界は肌を見られても羞恥心がないのかな?ひょっとして混浴が当たり前なのか?昔の日本もそうだったらしいからなと思うが、反応したら失礼だよなと思う。

 ステータスを見ようとするとドアが開いた。

「ごめんなさい!バスタオルを忘れたから、持ってきて!もうお湯を掛けてしまったの。ベットに有るから」

 俺は分かったと返事をすると、バスタオルを持っていった。

「どこに置いておく?」

 するとドアが開き、濡れているが裸のレイラが手を伸ばしてきた。

 一瞬胸が見えてしまったが、慌てて顔を手で覆い、顔を背けバスタオルを差し出した。初めて見る生のおっぱいだ。

「何をやっているの?変な人。バスタオルありがとうね」

 そう言って中に入った。


 見られた!やっちゃった!どうしよう!慌てて顔を隠して見ないようにしてくれたけど、絶対に見られた!

 レイラはブクブクと湯船に浸かり顔を真っ赤にする。自分が悪いとはいはいえ、殿方に肌を晒してしまった。普段は侍女が着替えを全てやってくれるから、つい服も脱いだ。さっきも直ぐに後ろを向いてくれたが、見ようと思えばまじまじと見る事が出来た筈だ。しかし紳士的に見ないようにした。意外と良い奴なのかな?と思う。よし!今晩試そう!と作戦を練っていた。
  
 トニーは反応したのを鎮めるのにステータスに集中しようとした。

 名前 トニー・デュノッゾ
 年齢 15
 身長 175cm
 職業 一般掃除人
 レベル 8→10
 HP     22/67→22/86
 MP    24/61→24/80
 筋力  48→67→72
 器用さ 48→67→72
 精神力 49→68→74
 幸運  100
 ステータスポイント
 残り 16→0
 特殊補正
 決断 +3

 スキルポイント   
 残り 16→2
 スキル
 逆境
 獲得経験値2倍
 剣術レベル1→4(10)
 魔法効果倍増(10)
 魔法適正(4)
  水魔法レベル3(1)
  火魔法レベル2(1)
  土魔法レベル1(1)
  風魔法レベル1→2(1)
 *闇魔法レベル3→4(12→20)
  光魔法レベル1(2)
 身体能力向上レベル1→2(1→3)
     強運レベル10(57)
 *気配察知3(6)
 
      
 今回はダンジョンで急ぎステータスを触った時のままだ。
 職業を見て、転職可能なのを確認する。先ずは職業欄を選択。今迄は選択出来なかった。

 俺は期待に胸を膨らませ、職業欄をポチった。

 俺はその次の瞬間、先程脱いだマントを床に投げつけ、テーブルを手で叩いた。

「ふざけんな!なんで転職出来ないんだよ!それとも神殿に行かなきゃなのかよ!くそが!どうしろって言うんだよ!」

 俺は手を握りしめて唸っていた。
 頭の中がぐるぐるだ。
 これからのステータス等の展望が崩れ去っていった。
 頭をかきむしり、約束と違うじゃねえか!とぶつぶつと言っていた。

 どうしようかと悩んでいたが、こうなったらモブならモブで生き抜く。最強のモブとして強くなってやると己に誓う。

 職業欄を選ぶとツリーが見られるようにはなったのだが、***表示で、選択すると開放条件未達となった。ただ、希望はある。条件未達とはいえ、選択肢があるようなのだ。

 やがてレイラが風呂を上がってきた。

「お風呂ありがとう。気持ち良かったわ」

 レイラはバスタオルを巻いただけの格好だ。
 トニーは目の前のレイラにドキドキした。濡れた髪は妙に色っぽい。手を伸ばせばバスタオルのみのおっぱいがある。摘まんで下に下げれば御開帳だ。だが出来ない。慌ててベッドにあるバスタオルを掴むと風呂場に駆け込んでいった。

「へたれ!」

 レイラは唸る。裸になり服を着だしたが、チラチラと風呂場を見るが、トニーが覗いてくる気配がない。

 この先どうなるのかなと思うレイラだった。

 トニーは悩んでいても仕方がない。明日は先ずは神殿に行き、レベル上げを兼ねて何か依頼を受けようと思った。
 レイラは無防備過ぎるなと思い、風呂を上がったら注意だなとため息をついた。

 そして足をマッサージして疲れを取るのであった。
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