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第1章

第25話 報告とパーティー名

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 先ずは受付けのおっちゃんの所に向かう。
 ジェネラル以外の魔石を換金する為だ。
 全部で金貨2枚だ。少ないな…  

「君達は仮じゃなくてパーティーを
 組むのだよね?パーティー名を付けてくれ」

 レイラはトニーに頷く。

「六連星」(むつらぼし)  

 そうしてパーティ名は六連星になった。

 そしてギルドマスターの執務室に行く。

 ドアを開けようとドアノブにふれようとしたら、バン!と勢いよくドアが開き、ギルマスが漏れる漏れると唸りながら駆けていった。

「君にぶつかった時はこれで落ちたんだよ」

「あら…忙しいのかしら?」

 程なくして気持ちよさそうにしながらギルマスが戻ってきた。

「おしっこを我慢すると膀胱が炎症を起こして辛い目に合いますよ」

「なんだいそれ?」

「体のこの辺にある、小便が溜まっている臓器ですよ。尿意がしたら直ぐに出さないと、いずれ炎症を起こして大変な事になりますよ。おしっこを我慢するのは体に悪いんですからね」

「へー、トニー君は博識だね。ダンジョンはこれからかい?」

「いえ。今帰ってきたところなんですよ」

「コアを回収して、ダンジョンを潰してきましたわ」

「君達、何を言っているんだい?コアなんて回収できないよ?」

 どさっ。トニーがコアを出した。

「ちょっと!何で持っているの!?これトニー君とレイラ君、2人を合わせた位の重さがある筈だよ?」

「問題ない。ほら」

「驚いたよ。君はストレージ持ちなんだね。なるほど」

「ゴブリンジェネラルが居たの。それとこれ」

 生成中の魔石を見せた。

「なあ、あのダンジョンは強力な魔物を涌かせる為に作られたんじゃないのか?1階層で終わるってあるのか?」

「やっぱりそう思うよね。レイラ君はどう?」

「私はダンジョンは初めてなので噂しか知らないのですが、一階層で終わるのはおかしいと思います」

「これはコアらしいが、本来のコアじゃないだろ?これをコアとして誰かがダンジョンを作ったんだろう。お陰で死にかけたけどな。ダンジョンマスターというスキルが有る筈だ。実行犯はそいつだろうが、ダンジョンマスターではコアは作れない。ダンジョンクリエイターがいる。この2つは選択取得の筈だから、少なくとも2人以上が絡む。俺に分かるのはそこまでだな」

「詳しいね。因みにあれが発見されていなかったら?」

「後一週間でゴブリンキングが発生して、ジェネラルがその辺を彷徨き、更に一週間したらロードが発生して、キングが町を襲ったろうな」

「やはりそうかい。領主に話すよ。君達はどうするの?」

「一週間位はこの町にいようと思いますけれども、その後は2人で修行の旅に出ようと思いますわ」

「それと、コアとジェネラルの魔石は買い取ってくれるのか?」

 ギルドマスターは受付のおっちゃんを呼び、金額を弾いた。

 報酬を含めこうなった。
 ダンジョン探索依頼 金貨20枚 
 ダンジョンコア 金貨100枚
 ジェネラルの魔石 金貨40枚
 参考として、今回のドロップのミスリルのショートソードは一本に付き金貨1000枚だった。売らんけどな。

 そうしてお金を貰ってからギルドを後にした。一旦俺が全てを預り、防具を買って宿代を払った後に分配となった。金貨160枚、稼ぎとしては十分だが、内容と釣り合わないような気がする。

 次に防具を買いに行った。
 レイラに見繕って貰う。元々式典要員の姫騎士団の団長をしていたので、剣はそこで覚えたと。その為に防具にも精通している。

 結局、魔鋼鉄の胸当て、額当て、手脚の甲当てと金貨100枚を投入した。俺は遠慮したが、死にたいのかと言われ購入に。
 それと動きやすい皮の服だ。それの上に胸当てを装着だ。

 それと着替えの服などだ。
 結局金貨40枚しか手元に残らなかった。

 その後宿に行き、俺の追加料金を払う。と言っても食事代だけだった。
 部屋は確かにベットが2つあるが、残金の少ない状態でこの部屋を借りたレイラの金銭感覚を疑うが、今は問題ない。

 風呂が有ったので疲れを取るのに入りたかった。
 お湯と水は魔道具に魔石をセットするか、魔力をチャージして出す。又はお湯を買うのだ。バケツ一杯分は料金に入っているそうだが。

 今迄はそのお湯で湯浴みをしていたそうだ。

 試しにレイラが魔道具に手を翳すと、半分程チャージされるのみで終わった。勿論俺は余裕だったが。

 その為俺が湯船に湯を張るとレイラにはゆっくりと入るように伝えた。
 遠慮されたが、ステータスをじっくりと見たいからと長風呂をしてねと伝えた。
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