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第1章

第14話 レイラ再び

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 俺は夜食事の時間に目が覚め、食事とお風呂を頂いた後就寝することになった。とはいえステータスが気になるので寝る前にポチる事にした。どうやらナイトとの戦いで一気にレベルが2つ上がったようだ。

 名前 トニー・デュノッゾ
 年齢 15
 身長 175cm
 職業 一般掃除人
 レベル 4→6
 HP     41/41→52/52
 MP    35/35→46/46
 筋力  19→30 
 器用さ 19→30
 精神力 19→30
 幸運  58→69
 ステータスポイント
 残り 12
 特殊補正
 決断 +3

 スキルポイント   
 残り 12
 スキル
 逆境
 獲得経験値2倍
 剣術レベル1(1)
 魔法適正(4)
  水魔法レベル2(1)
 *火魔法レベル2(1)
  土魔法レベル1(1)
  風魔法レベル1(1)
 *闇魔法レベル1(2)
  光魔法レベル1(2)
 身体能力向上レベル1(1)
 *強運レベル8(36)→9(47)

 戦闘中にレベルが上がった時に、回復するのに数秒息を整えながらステータスを操作していた。ステータスを見なくても、レベルが上がった時に得られるボーナスポイントはいくつ得られるのかは分かっていたので、闇を取得し、それ以外は幸運に全振りのみしていたが、それが事前の予測通りだと確認した。
 そしてこうなった。

 名前 トニー・デュノッゾ
 年齢 15
 身長 175cm
 職業 一般掃除人
 レベル 4→6
 HP     41/41→52/52
 MP    35/35→46/46
 筋力  19→30 
 器用さ 19→30
 精神力 19→30
 幸運  69→81
 ステータスポイント
 残り 0
 特殊補正
 決断 +3

 スキルポイント   
 残り 2
 スキル
 逆境
 獲得経験値2倍
 剣術レベル1(1)
 魔法適正(4)
  水魔法レベル2(1)
 *火魔法レベル2(1)
  土魔法レベル1(1)
  風魔法レベル1(1)
 *闇魔法レベル1(2)
  光魔法レベル1(2)
 身体能力向上レベル1(1)
 *強運レベル9(47)→10(57)

 勿論幸運全振りだが、強運スキルがカンストした。
 残りのスキルポイントは2だが、まだ取らない。必要なスキルを見極めなければだからだ。

 そんなこんなでやはり疲れから眠りに落ちた。

 翌朝粗末な食事をした後、講習の為にギルドに出掛けた。ギルドに着くとまずは受付のおっちゃんの所に行ったが、講習が終わったら来いと言うのと、今日は参加者が多いぞとも言われた。

 そして講習会場に着くと俺は空いている席に座った。普段は多目的室か会議室だと思われる部屋を講習の会場として使っていて、その配置を講習会に適したように配列を変えている感じだ。そして俺の方からは見えなかったが、誰かが皆に囲まれており、あれやこれやと質問攻めにあっているようだ。

 チラッと見えたが気の所為か見覚えがあるような気がする。
 気の所為かと思っていると、ドカドカドカと音がしたかと思うと俺の隣に誰かが座り、いきなり俺の腕を組んで来た。ぷにっと当たった胸の感触が心地良い。いやそうじゃない。横を向く前に声がした。

「残念だけど、私は既にこのトニーとパーティーを組んでいるの。だからあなた達とは一緒にパーティーを組めないの。悪いわね」

 どうやらレイラだ。

「おいおいマジかよ!」
「何でこんな冴えない奴が!」

 そのような失礼な声が聞こえるが、俺はそいつらに何て言おうかと一瞬迷ったが、半分正解で半分不正解だ。確かに前日臨時のパーティーを組んだ。俺と彼女以外の臨時パーティーの者は全員死んだ。だからそのパーティーは今は2人組のパーティーであるし、まだ解散していない。嘘を言っても仕方がない。事実のみを言うしかない。

「あー確かにレイラとはパーティーを組んでいるぞ」

 そうすると皆ちぇっと言いながら引き下がり、席に戻っていった。男の2人や3人組がレイラをしつこく誘っていたようだ。

「ありがとう。おかげで助かったわ。所でなんであんたが講習を受けるの?必要ないでしょ?」

「掃除人の事がよく分からないから、お金を払って講習を受ける事にしたんだ。剣もまともに使えないからな。それよりお前が講習を受けるなんて、そちらの方が驚きだぞ。お前程の腕があればいらないだろうに」

「知っているでしょ?腕前的に必要かどうかじゃなくて、資格の問題なの。魔法を使えない者が掃除人へ登録する時は講習の受講が義務付けられているの。私の場合は昨日の依頼は特別な扱いで、今日の講習が終わった後の依頼の扱いにしてくれるみたいなの。それよりあんたの方よ。あんた一体何者なの?どうせ言わないでしょうけど、あんたみたいな見た目と態度だと、どうせパーティーを組む人なんていないでしょ?私がこのまま一緒に組んであげるんだからありがたく思いなさいよ!」

 昨日もそうだが、やはり彼女はツンデレさんだ。うん!いいなあツンデレ!仲間に一人欲しい!でもツンデレってロリキャラのイメージがあるが、正統派の美少女のツンデレもありかな?とは思うが、こちらも舐められたくはない。

「なんで俺がお前とパーティーを組まなければならないんだ?確かに昨日はパーティーを組んだが」

「貴方ねぇ!事故とはいえ私の胸を揉んだでしょ?その借りがあるんだから一緒のパーティーになりなさいよ」

 それを言われると俺は弱い。事故とはいえ確かに揉んだが、しかしかなり根に持っているようだ。

「分かったよ。そういう事にしておくし、確かに借りがあるからな」

「うん!素直でよろしい!謝ってもいいのよ?」

 よく分からないが、面倒臭いのでとりあえず謝っておく事にする。
 
「事故とはいえ胸を触ってしまい悪かったな」

「あら?意外と素直じゃない。ねぇ、感想は?」

「はあ?感想って言われてもなぁ。柔らかく気持ち良かったとしか言いようがないぞ」

「そういう事を言っているんじゃないの。他の子と比べてどうなのかと聞いているのよ。私の胸の触り心地が良いのは当たり前でしょうに!」

「他の子も何も、胸を触ったのは初めてだから比べようがないぞ」

「そう。うん。そうなら許すわ。それとね、昨日はわざとじゃないのに平手打ちをしてごめんね」

「へー!意外に素直じゃないか。じゃあ仕切り直しで宜しくな!」

 そうしていると講師が入ってきて、今日は多いなと驚いたようだが、この後のスケジュールについての話をし始めるのであった。
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