エラーから始まる異世界生活

KeyBow

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第1章

能力

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 アトランジェが持っている特殊能力が判明した。判明したと言っても、主従契約を結んだため彼女のステータスが見れるようなったからである。

 召喚者は自分のステータスが見えるし、俺は契約者のステータスも見える。だがシェリー達にはそれが出来ない。刻印に関しては感覚と、他の刻印者と念話が可能になる為、刻印者になった事は理解できる。

 アトランジェにはやはり異世界転送の能力があった。色々制約があるが、基本的には術者が触れている者を転送させる事ができる。最も術者本人も条件を満たせば一緒に転送ができるが、アトランジェの時はその条件を満たせなく、アトランジェのみを送り出すのが精一杯だったようだ。
 転送するのが一人のみならば、すぐに発動出来る。一度発動すると次の発動までのインターバルは半年を必要としていた。正確には、次の発動準備をすぐにするのだろうが、額の魔石に魔力チャージをするのにそれだけの時間を要するのだ。アトランジェの言っていた額の魔石には肌の色の事もあるが、それは転送術を獲得した時の副産物に思う。または、転送術が副産物だったのかは知る術がない。

 また、転送対象が増える度に一時間のチャージが必要で、アトランジェから聞いている状況からすると、とてもではないが追加の者のチャージを待つ時間は無かった筈だ。

 アトランジェも自分の能力の詳細がわかっておらず、俺か教えられた事にかなり驚いていた。

 またアトランジェのステータスを見ている時に違和感があった。色が違うスキルが有ったのだ。
 一部のスキルに名今までにない色分けが発生していた。

 レフトアイなど他の妻達のも確認してみたが、やはりスキル名が色の違うのが一部あった。ただ己のスキルに関しては見え方が変わっていない。

 そう言えば最後にスキルを確認したのは何年前の事だろうか。向こうの世界で50年位前にステータスを確認して以来ずっと見ておらず、そういう能力があったなという事自体ほぼ忘れている状態であった。

 少し考えたが最後にステータスを見たのは、リギアが刻印者となったのを確認する時だったような気がする。

 また、俺のステータスを見ると新たにギフトを一つ習得していた。正確には元々習得というか、与えられていたのだが、解放条件を満たし、解放され使えるようになったようだ。オリヴィアが付与したギフト以外もあり、既にオリヴィアが付与したギフトは開放されているので、まだ開放されていないのがいくつあり、何なのかは不明だった。

 新たに得たギフトはスキル関係のもので、スキルコピーであった。多分スキル系はあとクリエイトがあればコンプリートだろう。そうして俺は一人ギフトを見る為、トリップしている状態になるのであった。


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