エラーから始まる異世界生活

KeyBow

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第3章

面倒だが

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  朝は憂鬱だった。
 折角の自堕落な生活が出来る休みの筈が、またまたたまたま、精力的に頑張らないといけない。

 着替えてから朝食を食べ、総督との会議のテレポータをセレナにお願いし、天界に行く準備をする。そんな感じで午前を過ごす。

 そして天界に行くオリヴィア達の戦闘準備が整ったのを確認し、術を発動した。
 そうするとその場にいた生き返らせた天使の横に飛んだ。彼女はやはり名前が発音出来ないのでシルバニアと仮称を付けた。

 一度飛んだ相手は次回除外するか選択出来たので、次は天界に飛んだと思われる。ゲートを間髪入れず出して、裕美とセレナと今戦っていて、今偶々飛ぶ対象に、なった天使を文字通り放り投げて慌ててゲートを消した。この間0,5秒位か。

 周りはデーモン?のような、見た事の無い奴らが大量に居て、オリヴィアと斬りまくった。
 
 一時間位で周辺を駆逐し、広さ200平米位のその部屋の入り口を閉じ施錠した。

 一息つけそうなのでゲートを出して、先の天使を連れてきた。

 やはりオリヴィアと姉妹に思える外観だ。

 確かに別人と分かるが、個体差が少なく、少し化粧したり、髪型を変えて行けば容易に変装できる。

 名前が理解できなかったので、仮称として桜と呼ぶ事にした。
 髪が薄いピンクだからで、安直な呼び名だ。

「君はここで何をしていて、ここはどういう場所だ?」

「ま、まさか第一級天使様が生き残って、しかも見た事の無い方々とは。私はレジスタンスの戦士で、何とか転移事務局にたどり着き、何とか下界に助けを求める為にルートの確保をしようとしていました。
 このような部屋を後4ブロック進むのですが、6ブロック進んだ所で既に私以外死んでしまいました。」

 状況を説明して貰ったが、芳しくない。
 異界から異形の者達が大量に現れ、殺した天使を奴らの同族に変貌させているというのだ。

 一旦桜が居た居住区まで連れていって貰った。

 そこは本来の居住区の一割というが、広大なエリアだった。高層ビルがぎっしり建ち並び、普通に生活しているように見えた。

 しかし、人口密度は東京の3倍はあるらしい。

  しかも低級天使のエリアで、天使は生き残っているのが20%程度で、真っ先に支配階級が襲われ、精々こちらに逃げ込めたのが4~5級天使のみらしい。  一部は多分転移事務局に生き残っていると予測したらしいのだが、不明だ。

 約3億の天使がいるらしいが、戦士は500名程度しかいないと。

 本来天界に戦士はいらない。

 戦士は単に趣味とかスポーツの延長で鍛えていた物好きしかいないらしい。

 平和で争いや犯罪が無いので、戦える者がいなかったのが致命的だったらしい。
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