エラーから始まる異世界生活

KeyBow

文字の大きさ
上 下
210 / 527
第1章

調子が出てきた

しおりを挟む
  念の為今日はボス部屋までとする。
 目標を決めて動き出す。
 途中単発の奴が来た時に裕美が自分も戦うと言い出してやらせる事にした。
 結果から言うとかなりえげつなかった。
 剣技はスキル任せで話にならず、彼女の選択は俺のコンボ技に近いチートだった。

 そう、彼女が得意なのは重力操作。ターゲットの10m以内にいないと今は発動しないのでリスクはあるが、相手の重さを操作出来るのだ。
 数倍で動けなくなるので転移で近づき、首を刎ねる!あっさりと倒してのけた。

 そして20倍位にまでするギフトだけで行けた。
 重力に耐えられず体が崩壊したからだ。

 裕美が褒めて褒めてになったので頭を撫でるとムスッとする。
 キスをするとニンマリとしてご機嫌だった。
 彼女は褒めると育つタイプで今日は彼女が主体で倒していく。いつの間にかギフトもレベルアップしていたようで、30m位離れていても視認さえ出来ればターゲットに発動できた。ひょっとしたら彼女の方が強いかもと思い始める!
 しかし時間停止という超反則技があるので本気で殺し合えば、1VS1では俺を倒す事は出来ないのだけれども。

 お昼にはボス部屋に着いてしまった。やってみると言うのでもしヤバそうなら介在するとして送り出した。

 最大の強さで重力操作を発動しても崩壊までは行かず、辛うじて動いている。
 レイピアで打ち合い、数合切り合うと心臓を破壊したようで、勝っていた。ただ真鉱石のレイピアだったが刀身が折れてしまった。

 その瞬間レイピア出ろ!と念じると、願いが叶ったようで、ミスリルのが出たので強化して渡す。

 お昼休憩にし、疲れとかを聞くと絶好調だというので、切のいいところまで進む事とした。

 彼女が戦えるようにはなったが戦闘感は乏しい。なので俺が魔法を通路に放ち、打ち漏らしを裕美が対応し俺が周辺警戒と裕美の護衛を行う感じになっていく。

 ギリギリの戦いの場合、死者蘇生の加減で俺の命を優先する事になっている。
 時折トラップがある程度で昼から6フロア進んで夕方になったのでお開きにした。

 そんな感じで裕美が復活してから数週間が経過し、100階層毎のボスも順調に突破している。
 裕美の重力魔法が効果覿面で危なげなく行けた。
 恐らくこのダンジョンに来た時は俺とキングの能力的で対処が厳しい仕掛けやボスを設置したっぽい。
 俺の対策は十分にされていたからだ。
 しかし裕美の重力魔法はサクサク効くのだ。
 朝剣技の稽古を裕美にしている。吸収がとても早く、マクギー殿と既に互角に行けるくらいになるのに後2週間もあればといった感じだ。
 魔物と戦うと色々興奮する。時に激しく愛し合い二人だけの寂しいダンジョンも何とかやっている。
 彼女は不平を漏らさない。サイズの合うまともな下着が殆ど無く、ドロップのいかがわしい下着しかない。ダンジョンがそういう性質なのだろう。それらを二人して解体し、作り直している。穴の空いたパンティーとか・・・
 ドロップの服も若妻の嗜みというそれっぽい服だったり役に立たない。
 やはり素材として解体だ。何気に防御力が高かったりする。
 勿論定番のミニスカメイド服とか裕美にジャストフィットするのが出る。勿論使いましたとも。非戦闘で。

 それはさておき、裕美は順調に調子も能力も上がっている。
 俺が見落としたトラップも気が付いたりとダンジョンマスター泣かせになりつつある。
 そんなこんなでどれ位の日数が経過しただろうか。現在は1000階層のボス部屋だ。
 恐らく500階層に一つ強力なボスがいると思っている。

 どうするか悩んでいると裕美がドアを開けて入っていく。俺も慌てて追いかけて、扉が閉まる直前に何とか部屋に入り、ボスに挑むのであった。
しおりを挟む
感想 140

あなたにおすすめの小説

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

異世界で穴掘ってます!

KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

イレギュラーから始まるポンコツハンター 〜Fランクハンターが英雄を目指したら〜

KeyBow
ファンタジー
遡ること20年前、世界中に突如として同時に多数のダンジョンが出現し、人々を混乱に陥れた。そのダンジョンから湧き出る魔物たちは、生活を脅かし、冒険者たちの誕生を促した。 主人公、市河銀治は、最低ランクのハンターとして日々を生き抜く高校生。彼の家計を支えるため、ダンジョンに潜り続けるが、その実力は周囲から「洋梨」と揶揄されるほどの弱さだ。しかし、銀治の心には、行方不明の父親を思う強い思いがあった。 ある日、クラスメイトの春森新司からレイド戦への参加を強要され、銀治は不安を抱えながらも挑むことを決意する。しかし、待ち受けていたのは予想外の強敵と仲間たちの裏切り。絶望的な状況で、銀治は新たなスキルを手に入れ、運命を切り開くために立ち上がる。 果たして、彼は仲間たちを救い、自らの運命を変えることができるのか?友情、裏切り、そして成長を描くアクションファンタジーここに始まる!

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

処理中です...