エラーから始まる異世界生活

KeyBow

文字の大きさ
上 下
77 / 527
第4章

事後処理

しおりを挟む
 俺達は馬車小屋から出て来て屋敷に向かった。

 ギルドマスターが、事後処理を手配してくれて、もう休めと言うから従う事にした。

 皆俺を怪訝な目で見ていたが誰かがクリーンを唱えて血を綺麗にしてくれた。俺はまだ興奮していて血に飢えた肉食獸にように血走っているか為、中々近づけれ無い。

 屋敷に入ると男性陣が何かを大事そうに抱えて、慌ててるシェリーとシータと話しをして風呂場に向かっていった。

 ふとナンシーが怪我はないかと手を握ってきた。
 俺は我慢が出来なかった。
 ナンシーの手を取り、乱暴に寝室に連れていき、鎧を脱いだ。

 何をしたかぼんやり覚えていたが、ふと正気に戻ると、息を切らした破れた服を着ているナンシーに組伏せて犯した後だった。

 記憶が戻る。興奮していて滾りを押さえられずナンシーを乱暴に扱い、服を破り捨てておら、残骸が部屋に転がっているのが分かる。

 殴る蹴るはしていないが、手荒くやってしまったのだか、ナンシーは俺に恍惚の目を向けていたが俺は真っ青になった。
『取り返しのつかない事をしてしまった。』
 と思いナンシーに恐る恐る

「あの、その手荒な事をしてしまった。大丈夫か?」

「ああランス激しくて素敵だったわ。次もああいう風に接してくれると嬉しいの。今までは壊れ物を扱うように丁寧で優しく扱ってくれてたけど、私は乱暴にして欲しかったの。嬉しいのどうして私の希望が分かったの?やっぱり愛のなせる技かしら!優しいのはそれはそれで嬉いんだけども、お願い!」

『あいやーーまさかのどMだったなんて。清楚なイメージが瓦解っすわー
 やらかしましたと真剣に悔やんだ俺の想いを返せーーー』と言いたいが意外や意外。
 もう一度優しく愛し合い食堂に向かった。

 そこでは皆が俺を待っていた。
 男衆が俺に土下座を行った。四人共に。一番若いアルフレッドが言う。

「ランスロットの兄貴、勝手な行動で本来奴隷ごときがご主人様にお願いとはあり得ない事ですが、この命と引き換えで構いませんのでお願いを聞いて下さい」

 なんか仰々しい。おまけに兄貴と言われる。まあ聞くか。と頷いて先を促す。

「この女性達を助けて下さい。」

 うーん言ってる意味が分からない。ここに居る女性は全て俺の女なんだが、それ以外が見えない。
 俺が首を傾げていると、クレア達から何かを各々受け取り、

「この女性達です。」

 と言う。俺ははっとなった。ダルマにされてる女性か!と。
 そう言えばこいつ等地下で何かを大事そうに必死に守るように抱いてたな。

「何でもします。俺の命を差し出しても良いので、できればどうか治してやって下さい」

 とアルフレッドが言うと抱きかかえられていた女性が言う

「アルフレッド様、命を救うて頂いただけで十分です。貴方の命と引き替えなんていけません」

 と言っている。何となく状況は掴めたが、一応確認をする。

「お前達この女性達は一体どうしたんだ?」

「オルクス家に突入した後兄貴に言われて俺達地下に行ったじゃないっすか、そこで見張りを倒して中を見ると彼女達がこのような状態で牢に入れられていて、救出したんです。
 その時何人かが降りてきて必死に彼女達を守ったんです。何とか倒した後思ったっす。兄貴なら彼女達を治してくれると。兄貴の状態が興奮していて恐ろしくてその場では言えなかったんです。何とお願いしやさす!」

 と呂律がおかしいがお願いしてくる。

 彼女達を見るとやはり顔は原型を保っていない。酷いもんだ。ステータスを見ると奴隷では無く一般人かメイドのようだ。皆若い。一番上でもセバスチャンが抱いている26才だ。

「分かった。治そう。お前達、連れてきた以上命を掛けて守ってやれよ。君達も彼らに守って貰え。良いな?」

 8人とも頷いた。

「身の振り方が決まるまでは一旦俺の奴隷として、あっ言っておくが自分から契約解除と言えば契約解除出来る特殊な契約だ。一旦ここでのメイドとして雇おう。それと修復は各自立ち会うか?性質上裸にせざるを得ないし、彼女達の裸を俺が見る事になる。どうするか?」

 アルフレッドに抱えられた女が言う。

「アルフレッド様に出来たら立ち会って頂けると嬉しいです」

 と言うので、他の3人に聞くも助けてくれた者を立会人に求めていた。

 クレアとシータにも立ち会いを、ブラックスワンに脱衣場での着替え等をお願いして風呂場に向かった。
 やはり胸も切り取られていた。

 手足を復元して胸の再建となりサイズや乳首のイメージを伝えるように言うと、4人はそれぞれ俺にだけ聞こえるように言っていった。
 4人共にパートナーに聞いてその通りに再建して欲しいと言う。つまりパートナーの好みに作り替えて欲しいと。
 俺が今まで救ってきた娘と同じなのかな?救ってくれたアルフレッド達に惚れたのかな?
 アルフレッド達はあの状態を見てショックだったろうな。保護欲を掻き立てられて、面倒を見ると覚悟を決めたのだろう。
   一度男達を個別に緊急面談して、性癖と好きな胸のサイズなどを聞いたが、性癖はとても彼女達に言える内容じゃ無かったとだけ言っておく。
  そんなわけで、彼女達の胸は変態男子4人各々の理想となった。後々本当にそれで良かったのか苦悶したとかしなかったとか・・・・・

 胸の再建後俺が触診をするわけにはいかず、各自の男に胸を揉ませて感覚が有るかを確かめた。
 これは実は真面目に行っていた。自分で揉むのと異性が揉むのとでは感覚が違うからだ。

 と4人は無事に治療されてた。

 俺はサービスを行っていた。美人に成るようにと念じ治療し、処女膜を回復してあげた。

 皆を一旦出させて、俺と彼女達だけにして告げた。

「君達の処女膜を再建できているはずだし顔付きも恐らく違うはずだ。」

 と言うと皆確認して頷いた。

「俺がその事を墓場まで持っていくが君達を犯したのは屋敷の関係者か?」

 と聞くと4人共に頷いた。

「男はな、未経験と聞くと殆どは喜ぶんだ。ロマンを見るんだ。彼等には出来れば話さないでやって欲しい。あいつらが初めてとしておいてくれ。君達の膜が再建されたのは俺と君達しか知らない事なんだ。後な、顔が元の顔より綺麗になっている自信がある。これも心の中だけにしておいてね。俺からのちょっとしたサービスだ。」

 と言うという4人共泣いていた。

 俺は4人を脱衣場から出して、シータに相談をした。
 あの即席カップルの部屋割りだ。
 4部屋用意をお願いした。ベッドも何とかなったので、男性陣は早速引っ越しである。

 4人の身の上を聞くと一人は調理人として、3人はメイドとして屋敷で仕事をしていたが、マーガレットに捕まり手足を切断されて牢屋に閉じ込められたという。
 4人は驚いた事に救ってくれた各々の相手を心の底から好きになり、結婚したいと各々言う。各自にパートナーとの部屋を与えるとしたら喜んでいた。

 何だかんだともう19時を回っていた。既に夕食を準備していてくれてたので皆で食事をした。短時間で何とか作ってくれたようだ。

 ナンシーはこの後ギルドにて事後処理があるからと帰って行った。

 今日は本人達の希望でとある二人部屋にて親子丼だった。
 初めての親子丼で不思議な感じだったとだけ言っておく。
 二人はお互いの顔も判らなくなる年数会う事が無く今親子の時間を取り戻しているそうだが、時間の使い方を間違ってるなあと、その間違いの元が思っていたりする。
 でも親子の温もりは良いなあ。俺には既に親は他界し、子供にはもう会えないから、再会をした彼女達が羨ましく眩しかった。
 俺の寝室以外でこの屋敷で寝るのは初めてだった。
 二人に挟まれて幸せな気分で眠りに落ちていった。
しおりを挟む
感想 140

あなたにおすすめの小説

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!

夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。 ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。 そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。 視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。 二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。 *カクヨムでも先行更新しております。

処理中です...