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第一章

第43話 閑話、ミンディーの葛藤

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【ミンディー視点】

 メリッサの疲れが顕著だったので、先に風呂に入ってもらい、アタイは1人で荷物番さ。

 先にバンが戻ってきたので、アタイも風呂に向かったのだけど、丁度メリッサが上がるところだったので肩を貸して部屋に送り届けてから、そのまま風呂に向かったんだ。
 かなりしんどそうにしてたけど、部屋に入る時にはそんな素振りを見せないようにしてたっけ。

 アタイが風呂から戻ると、なんとも奇妙な声が聞こえてきて、部屋に入るか入らないか少し葛藤したよ。
 あれの真っ最中だったらどうしましょ?ちょっとみたいかも・・・

「初めてだからもう少し優しくお願いします!」

 メリッサの懇願するようなう声に心臓がドキドキした。

「ダメだよ!最初は誰でも痛いし、十分優しくしているよ!最初は痛くても、次第に気持ちよくなるから。こっちもある程度押し込む必要があるから」

 バンの返事が続く。その瞬間、アタイの頭の中は大混乱に陥った。一体何が起こっているのか?

「はぁぁああ!あう!アアン!バン様ぁ!はうっ!あっ!い、痛い!あっ!そこ、そこです!そこ気持ち良いです!はあああ」

「ちょっ、何やってんだよ!」

 少し入るかどうか葛藤していたけど、アタイは勇気を振り絞って部屋のドアを開け放つことにした!
 勢い良くバンっ!とドアを開き、アタイの目に飛び込んできたのは・・・想像していたシナリオとは全く違う光景だったぜ・・・っち・・・

 メリッサはベッドに横になり、バン様が何やら一生懸命に取り組んでいる。よく見るとメリッサははふくらはぎをマッサージされており、短パン姿で、そのお尻にバン様が座る形で脚を揉んでらっしゃる。 
 どうやら、慣れない旅に筋肉が固くなってしまったようだ。

「初めてだからもう少し優しく!」 
 とは、マッサージの強さを調節してと訴えていたようだな。その後の言葉も、マッサージは最初は痛いけど、次第にほぐれて気持ちよくなるという意味だったのか・・・

 アタイは安堵の息をつき、笑いがこみ上げてきた。メリッサも事情を察したようで、苦笑いをしてたな。
 アタイもハハハと乾いた笑いをするしかなく、その後ギラギラした目のバン様に押し倒され、メリッサ同様に矯声を出す羽目になったぜ。
 一瞬別のことを期待したけど、これはこれで良かったぜ!
 効果?凄く効いたと言っておくぜ!

【バン視点に戻る】

 戻ってきた2人の脚を順次マッサージしたけど、最初2人は遠慮していたな。美少女の脚を触るのってドキドキするけど、少しでも疲れが取れたらなと、僕は痛がる2人の脚を揉み解していた。するとメリッサはマッサージするのをミンディーに変わってすぐに、ミンディーもマッサージ中に疲れから眠ってしまった。

 僕もお願いしたかったけど、仕方がないな。
 取り敢えず2人の頬をツンツンし、今後のことを考えつつ眠りに落ちた。
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