異世界で穴掘ってます！

第３章

畑とギフトと異変

　ダンジョンから帰った翌日はダンジョンはお休みにした。

　皆で屋敷の敷地の片隅に作った畑に種を蒔く準備からスタートだ。

　また、小さいながら田んぼを作った。まずは芽だしだ。

　以外にもフレディが詳しかった。祖父が田んぼをやっていて、高校に入っても手伝っていたと。

　種蒔きは半分に控えた。万が一の時の保険だ。収納に入れれば時間が止まるからだ。

　野菜の種もそうだった。
　フレディに指導されながら田畑を作った。
　直蒔きの種は後日だが、苗を作り植え替えをするのは早速蒔いた。

　土は農家に分けて貰った。信用の置ける農家をサイラーに紹介して貰って、米と野菜の栽培をある程度託し、種を増やす段取りをつけたりした。

　そんな農作業に費やす１日だった。

　夕方召喚者を集め、ギフトについて話をしたが、皆戦闘系を選んだ。例えば律子は水魔法初級だ。火魔法で意図せずに森等を燃やしてしまった場合に火消しをしたいと。

　それと生活魔法を皆取った。基本的に厳しい戦闘を生き残る算段をし、ポイントは使いきらずに半分程度取っておくという。

　俺もそうだ。只し、魔法を取得した。アイスアローだ。ホールを使っている時に接近去れた時の対処だ。
　ついでにファイヤーボールも。
　ポイントが一だからだ。


　そして翌日からのダンジョンに備えていく。

　しかし、その日の夜に異変が起こった。
　皆異変を感じでまずは居間に集まり、外を見に行く。
　世界樹が光っていたのだ。

　それと幹が一気に太くなり、計ったら直径が、4m、高さは多分25mへと急激に成長した。

　そう言えば今日の魔力も調整を誤り50%位を与えてしまった。不味かったかな？と思ったが、ユリシーズが魔力過剰でも大丈夫って言っていたから心配してなかったのだが。

　辺りの土が盛り上がり、急激な成長を物語っていた。

　暫くすると光りも消え、世界樹も落ち着いたようで、皆引き上げるのだった。

　そしてその日の夜にまたもや夢でユリシーズと逢った。

　またあの草原でテーブルにユリシーズが１人座っていて、辺り一面お花畑だった。そう、メルヘンチックなカラフルな感じだ。
　前回は確か草原だった。

　気配からユリシーズと分かるが、違和感が有った。
　後ろ姿だが、座高が高い。

　聡太「やあユリシーズ？元気か？」

　いきなりユリシーズが立ち上がり、俺に抱きついてきて

　ユリシーズ「聡太様、た、大変たのです。どうしましょう！？」

　慌ているのか、呂律が怪しかったが、可愛いから有りだった。

　そこにいたのは俺と同じか少し年下の美少女だ。というか神秘的な美女だ。
　白の清楚なワンピースの薄い緑の髪はお尻より下の長さだ。
　胸も大きくDカップ位ありそうだ。身長は165cm位のほっそりした体だ。
　上から胸元が見え、その双丘が作り出す見事な谷間に不覚にもどきっとした。

　聡太「どうしたの？まずはお茶を一杯頂けないかな！？それと落ち着いて座ろうな。」

　ユリシーズは恥ずかしそうに俺から離れて、テーブルに戻りお茶を容るのであった。