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第1章
第47話 グリフォンの巣
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俺達は警戒しつつ先に向かうが、今回は上空への警戒も忘れない。俺だって学習し、同じミスは犯さないぜ!
時折遠くから魔法が炸裂したと思われる音が聞こえてくるが、他のパーティーが戦っている音だろう。今日の1番乗りだと思ったのに、もういるってどんだけ早いんだよ!
慎重に歩いていたが、どうやら島の端に来たようだ。海が見えていて、切り立った 崖があるのだ。
本島は概ねこのような構成だ。本島には町の他に港があり、魔物がいるエリアは、上級エリアの周りに中級エリアが有る形だ。
他にメインの島の周りに小さな島が点在し、初心者エリアがその小さな島にある。本島は町と魔物がいるエリアの間に壁があり、その他に中級と上級エリアの間も壁で仕切られており、簡単には行き来できない。
港港
町町町町町町
町町町町町町
中上上上上中
中上上上上中
中上上中
中上中
何かが動いたような気配がしたので近付いてみたが、どうやら何かの巣が有るようだ。丁度親鳥?が巣から離れて行くのが見えた。それなりに離れているので、親鳥の種類までは分からなかった。
グリフォンの巣だと思い、意気揚々と近付と卵があったが、やはり親鳥は居なかった。先程飛んでいったのがそうなのだろうと思う。
先のグリフォンの卵にそっくりな卵が3個と、大きさは同じだが色が違うのと、不思議なオーラを放つ卵が1個有った。オーラは俺だけしか感じなかったようだ。
俺は早速卵を収納に入れる事にしたが、同じような見た目の3個は入ったが、色が違う卵は入らなかった。先の3個を出しても入らないので、収納の容量はまだ余裕があるから、別の理由で入らないようだ。
恐らくこの卵の中が、生き物と認識されるまでに成長しているのだと解釈し、ウエストポーチに押し込んだ。用が済んだから、親鳥が来る前に離れるぞ。戻ってきたら悔しがるだろうな!ククク!
親鳥を警戒しているので、皆無言だ。何せ1体しか見ていないから、警戒せざるを得ない。因みに魔物は鳥型でも1体、2体と数えるようだ。いや、翻訳されているだけか?
巣から離れようとすると、グリフォンが2体接近してきたので、その場を慌てて離れ出した。異変を感じたのか、目的を果たしたからか、戻ってきたのか!?早くないか?
どうやらまだこちらには気が付いていないようなので、そっと離れていく。しかし、親鳥が巣の異変に気が付いたようで、奇声を発して暴れ出した。
それを見たイリアが慌てて離れ始め、次にミリアとフランカが続く。
しかし、イリアが枝を踏んだ時の〈バキッ〉という音でこちらの存在に気が付いたようで、怒りながら向かってくる。しかし、ターゲットはミザリアになった。ミザリアよ、君は魔物も引き寄せる罪なみためをしているのか?きっとこいつは雄だな!
俺は咄嗟にミザリアを庇い、ゼツエイが対峙する。
1体ならば何とかなるが、同時に2体を相手にするのは流石に厳しい。
ミザリアを下がらせ、俺とゼツエイの2人で2体のグリフォンと相対するも、ゼツエイは最初の一撃で吹き飛ばされた。正確には斧でグリフォンのくちばしを受け止めたが、斧ごと飛ばされたのだ。幸いミザリアのエアクッション?でダメージは無かったが、ゼツエイは怒りまくっていた。おっさん、歳なんだから血管が切れないようにな。
奴らは俺をターゲットにしたようで、鬼の形相で駆けてくる。思わずチビりそうになる位の顔だ。地上を走ってくるのだ。
「友安様逃げて!」
ミザリアの一言で俺は、堰を切ったかのように森の中を駆け出した。
俺は必死に走った。
イリア達のみだと1体でも対処できないので引き離したかった。決して怖くて逃げたのではない!
俺以外の5人で1体をなんとか倒せられる筈だ。
時折転びそうになりながらも、グリフォンが放つ衝撃波から逃げまくった。
流石に2体の衝撃波は躱すのが精1杯だ。
2体が追ってくるペースがずれ始めた。ただ、気が付くといつの間にか元の巣の所に戻ってきていて、ミザリア達が見えた。
「イヤダイヤダ。キモくて無理だ!死ぬうううう」
俺は叫びながら情けなく逃げている。木の砕ける様を見て少しちびったのは内緒。衝撃波が苦手で、途中から本気で逃げていた。
先頭の大きい方は俺についてきたが、もう1体は来なかった。どうやらミザリア達を攻撃する事に決めたようで、分断に成功した。
1体になったのを確認し、俺も反撃に出た。1体ならば衝撃波を躱しつつ反撃をする余裕が生まれる。
アイスアローを生成し始め、追ってくる奴に向けて10発程放った。
今まで情けなく泣きながら逃げていた獲物が急に攻撃に転じたのだ、咄嗟に対処が出来なかったようで、全てが体に突き刺さった。ザマァ見ろ。
グリフォンはそのまま木に激突し、地面に倒れた。立ち上がろうと藻掻いていたので、急ぎ転移して首を刎ねて決着した。魔石を急いで取り出して元の場所に戻ると、もう1体のグリフォンも既に倒した後だった。
フランカが倒れており、慌てて治療する。どうやらミザリアを庇った時に衝撃波を喰らい、吹き飛ばされて頭を打ち気絶したそうだ。その後ゼツエイがミザリアを守り、ミザリアが上級魔法を放った。小さな竜巻の外部に、切れ味の鋭い刃が出まくっていて、その刃が回転しながら相手を切り刻むジンポニックという召喚魔法の1種にて切り刻み、決着したと。ミリアは攻撃魔法にて牽制し、ミザリアの魔法の詠唱の時間稼ぎをし、イリアはそんなミリアとミザリアの護衛だった。
かなりの魔力を使ったようで、ミザリアはゼエゼエと息を切らし、今にも気絶しそうだった。
かなり無茶をしたようで、魔力の使い過ぎで俺は苦しむミザリアに対して魔力チャージをする決断をしたのであった。
時折遠くから魔法が炸裂したと思われる音が聞こえてくるが、他のパーティーが戦っている音だろう。今日の1番乗りだと思ったのに、もういるってどんだけ早いんだよ!
慎重に歩いていたが、どうやら島の端に来たようだ。海が見えていて、切り立った 崖があるのだ。
本島は概ねこのような構成だ。本島には町の他に港があり、魔物がいるエリアは、上級エリアの周りに中級エリアが有る形だ。
他にメインの島の周りに小さな島が点在し、初心者エリアがその小さな島にある。本島は町と魔物がいるエリアの間に壁があり、その他に中級と上級エリアの間も壁で仕切られており、簡単には行き来できない。
港港
町町町町町町
町町町町町町
中上上上上中
中上上上上中
中上上中
中上中
何かが動いたような気配がしたので近付いてみたが、どうやら何かの巣が有るようだ。丁度親鳥?が巣から離れて行くのが見えた。それなりに離れているので、親鳥の種類までは分からなかった。
グリフォンの巣だと思い、意気揚々と近付と卵があったが、やはり親鳥は居なかった。先程飛んでいったのがそうなのだろうと思う。
先のグリフォンの卵にそっくりな卵が3個と、大きさは同じだが色が違うのと、不思議なオーラを放つ卵が1個有った。オーラは俺だけしか感じなかったようだ。
俺は早速卵を収納に入れる事にしたが、同じような見た目の3個は入ったが、色が違う卵は入らなかった。先の3個を出しても入らないので、収納の容量はまだ余裕があるから、別の理由で入らないようだ。
恐らくこの卵の中が、生き物と認識されるまでに成長しているのだと解釈し、ウエストポーチに押し込んだ。用が済んだから、親鳥が来る前に離れるぞ。戻ってきたら悔しがるだろうな!ククク!
親鳥を警戒しているので、皆無言だ。何せ1体しか見ていないから、警戒せざるを得ない。因みに魔物は鳥型でも1体、2体と数えるようだ。いや、翻訳されているだけか?
巣から離れようとすると、グリフォンが2体接近してきたので、その場を慌てて離れ出した。異変を感じたのか、目的を果たしたからか、戻ってきたのか!?早くないか?
どうやらまだこちらには気が付いていないようなので、そっと離れていく。しかし、親鳥が巣の異変に気が付いたようで、奇声を発して暴れ出した。
それを見たイリアが慌てて離れ始め、次にミリアとフランカが続く。
しかし、イリアが枝を踏んだ時の〈バキッ〉という音でこちらの存在に気が付いたようで、怒りながら向かってくる。しかし、ターゲットはミザリアになった。ミザリアよ、君は魔物も引き寄せる罪なみためをしているのか?きっとこいつは雄だな!
俺は咄嗟にミザリアを庇い、ゼツエイが対峙する。
1体ならば何とかなるが、同時に2体を相手にするのは流石に厳しい。
ミザリアを下がらせ、俺とゼツエイの2人で2体のグリフォンと相対するも、ゼツエイは最初の一撃で吹き飛ばされた。正確には斧でグリフォンのくちばしを受け止めたが、斧ごと飛ばされたのだ。幸いミザリアのエアクッション?でダメージは無かったが、ゼツエイは怒りまくっていた。おっさん、歳なんだから血管が切れないようにな。
奴らは俺をターゲットにしたようで、鬼の形相で駆けてくる。思わずチビりそうになる位の顔だ。地上を走ってくるのだ。
「友安様逃げて!」
ミザリアの一言で俺は、堰を切ったかのように森の中を駆け出した。
俺は必死に走った。
イリア達のみだと1体でも対処できないので引き離したかった。決して怖くて逃げたのではない!
俺以外の5人で1体をなんとか倒せられる筈だ。
時折転びそうになりながらも、グリフォンが放つ衝撃波から逃げまくった。
流石に2体の衝撃波は躱すのが精1杯だ。
2体が追ってくるペースがずれ始めた。ただ、気が付くといつの間にか元の巣の所に戻ってきていて、ミザリア達が見えた。
「イヤダイヤダ。キモくて無理だ!死ぬうううう」
俺は叫びながら情けなく逃げている。木の砕ける様を見て少しちびったのは内緒。衝撃波が苦手で、途中から本気で逃げていた。
先頭の大きい方は俺についてきたが、もう1体は来なかった。どうやらミザリア達を攻撃する事に決めたようで、分断に成功した。
1体になったのを確認し、俺も反撃に出た。1体ならば衝撃波を躱しつつ反撃をする余裕が生まれる。
アイスアローを生成し始め、追ってくる奴に向けて10発程放った。
今まで情けなく泣きながら逃げていた獲物が急に攻撃に転じたのだ、咄嗟に対処が出来なかったようで、全てが体に突き刺さった。ザマァ見ろ。
グリフォンはそのまま木に激突し、地面に倒れた。立ち上がろうと藻掻いていたので、急ぎ転移して首を刎ねて決着した。魔石を急いで取り出して元の場所に戻ると、もう1体のグリフォンも既に倒した後だった。
フランカが倒れており、慌てて治療する。どうやらミザリアを庇った時に衝撃波を喰らい、吹き飛ばされて頭を打ち気絶したそうだ。その後ゼツエイがミザリアを守り、ミザリアが上級魔法を放った。小さな竜巻の外部に、切れ味の鋭い刃が出まくっていて、その刃が回転しながら相手を切り刻むジンポニックという召喚魔法の1種にて切り刻み、決着したと。ミリアは攻撃魔法にて牽制し、ミザリアの魔法の詠唱の時間稼ぎをし、イリアはそんなミリアとミザリアの護衛だった。
かなりの魔力を使ったようで、ミザリアはゼエゼエと息を切らし、今にも気絶しそうだった。
かなり無茶をしたようで、魔力の使い過ぎで俺は苦しむミザリアに対して魔力チャージをする決断をしたのであった。
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