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第1章
第35話 島を目指す
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問題は俺が馬車なんて扱えない事だった。逃避行の時は俺はダウンしているイリアとミリアの介抱ばかりだったが、今回は俺も御者を考えたい。
幸いゼツエイ、ミザリア、フランカが扱えるので、道中俺とイリア、ミリアの3人は御者のやり方を教えて貰う事にした。今回宿場町の宿を使う予定だが、念の為野営に必要なテント類を購入し、途中の休憩で必要な飼葉等を荷台に入れたり、屋根に括り付けたりして出発だ。先のテントは馬車に置いてきた。収納に限りがあり、隣国に入れば宿に泊まる事が出来るから捨て置いたのだ。
町を出発して、次の宿場町を目指していたが、早速問題が発生した。
ゼツエイとフランカの2人は、御者のやり方を教えるのが絶望的に下手だったのだ。
ゼツエイに至っては、馬の気持ちを考えれば自ずと分かる!と訳のわからない事を言うし、フランカは気持ちを込めて手綱を動かしますとか、こうすると進むとか、止まるのはこうです!右に行くにはこうです!左に行くのはこうです!と基本をきちんと教えようとしない。というか、伝えられないのだ。
その点ミザリアは優秀だった。基本を説明しながらまず見せてくれて、そこから指示を出しながら基本の操作をさせてくれるので、さくっと身に着いた。乗馬はまた違うらしいので、馬車のように簡単ではないと言うが、結局イリアとミリアもミザリアに教えて貰っていた。
御者を皆で交代しながら街道を進んでいる。馬車の中はかなり快適で、御者席もしっかりとしたクッションがある。
ミザリアは詳しくは言わないが、種族的な事の為か、別の要因なのかイリアとミリアは長旅がきつい筈だと言っていた。逃避行の時に気が付いてはいたが、その時に指摘していては、追いつかれてしまう恐れがある為に言わなかったと。
時折深刻そうに双子がミザリアに色々聞いていた。俺が何かトラブルか?と聞くと、女の子同士のちょっとしたお話なので、殿方には聞かせられないと言われた。まあ、トラブルではないなら良いかな。そのようにちょっとした会話が有った以外は初日は何もなかった。
俺を含め、旅慣れしていない者は体が辛くて黙りがちだったのだ。逃避行の時よりはましだが、それでも辛いのには代わりない。
俺も1時間位御者をしたが、旅に慣れない者が無理をしてしまえば、いざという時に役に立たないから馬車の中で寝ていろ!とゼツエイに言われた。更に体を慣らせと言われ、俺とイリア、ミリアの3名はほぼ馬車の中にいて、止まる度に馬の世話という感じだ。
俺は水担当で、小さいウォーターボールを唱え、コップに水を貯めて皆に配るのと、馬に水を与えているが、ミリアは完全にダウンしていた。
時折冷たい水が飲みたいと思うのだが、アイスボールを弱く出せないか訓練を時々行っていた。
初日が終わる頃には展開したアイスボールを手で掴み、投射をキャンセルできるようになり、氷が工面できるようになっていた。こういう発想が無いそうで、何かを冷やすのには、例えばビールや酒を冷やすのは井戸から汲んだ冷水を使うのだそうで、先日から気になっていた生温いビールの原因が分かった。
ゼツエイへキンキンに冷えたビールを飲ませてあげようと考えたりする。年寄りには親切にするものだ。
尤もゼツエイを年寄り扱いすると、烈火の如く文句を言うだろう。
最近というか、当初から気になっていたのは、ミリアがひたすらゼツエイを避けている事だ。席が並びになると必ず間にイリアを挟む。俺はゼツエイにこっそり聞いた。
「なあゼツエイ、ミリアがなんかゼツエイを避けているようだが、何かあったのか!?」
「何故じゃろうな?最初からじゃぞ。まああの年頃の娘っ子は扱いが難しいからのう。親のように思えて苦手なんじゃないのかのう?必要な会話はちゃんと受け答えしとるから、暫くそっとしておくのだな。話す気になれば向こうからお主に何か話すじゃろうて。ミザリアも気にしておったでな。まあ、あれに任せておけば大丈夫じゃ。双子はミザリアを姉のように慕っておるでな。まあ父親はそっと見るものじゃからな。ははははは」
そんな感じで皆あまり深刻に捉えてはいなかった。時折ゼツエイがゴホゴホと苦しそうにしているのが気になったが、大丈夫かと聞くとムスッとするので、これも触れない事にしていた。いや、してしまった。
道中の馬車の中で俺はとても機嫌が良くて歌を歌ったり口笛を口遊んでいた。
天気も良く、仲間だけでの初めての旅に俺は浮かれていた。逃避行の時のような危険はない。とはいえ、魔物との遭遇や盗賊に襲われるリスクはある。
そして俺はというと、馬車の中でイリアとミリアの尻尾をモフっていた。
それと2人に喜ばれたのは、髪を梳かす事だ。今まであまり髪の手入れが出来ずに結構絡まっていたからだ。
俺は黙ってひたすら櫛を使い梳かす。それを見ていたミザリアが羨ましそうにしているので、ミザリアの髪も梳かすが、しっかりと手入れされていて、実際問題として必要なかったのだが、3人共俺の手櫛を特に好んだ。
ミザリアはフェロモンムンムンさんなので、俺はドキドキしっぱなしだ。時折御者をしてくれている御礼で肩を揉むが、ほんの少し先に、少しだけ手を伸ばせば聖なる2つの丘(胸)がある。ついつい触りたくなるが、血の涙を流しながら我慢である。
残念ながら?初日は何事もなく過ぎていて、予定通りに宿場町に着いたのであった。
幸いゼツエイ、ミザリア、フランカが扱えるので、道中俺とイリア、ミリアの3人は御者のやり方を教えて貰う事にした。今回宿場町の宿を使う予定だが、念の為野営に必要なテント類を購入し、途中の休憩で必要な飼葉等を荷台に入れたり、屋根に括り付けたりして出発だ。先のテントは馬車に置いてきた。収納に限りがあり、隣国に入れば宿に泊まる事が出来るから捨て置いたのだ。
町を出発して、次の宿場町を目指していたが、早速問題が発生した。
ゼツエイとフランカの2人は、御者のやり方を教えるのが絶望的に下手だったのだ。
ゼツエイに至っては、馬の気持ちを考えれば自ずと分かる!と訳のわからない事を言うし、フランカは気持ちを込めて手綱を動かしますとか、こうすると進むとか、止まるのはこうです!右に行くにはこうです!左に行くのはこうです!と基本をきちんと教えようとしない。というか、伝えられないのだ。
その点ミザリアは優秀だった。基本を説明しながらまず見せてくれて、そこから指示を出しながら基本の操作をさせてくれるので、さくっと身に着いた。乗馬はまた違うらしいので、馬車のように簡単ではないと言うが、結局イリアとミリアもミザリアに教えて貰っていた。
御者を皆で交代しながら街道を進んでいる。馬車の中はかなり快適で、御者席もしっかりとしたクッションがある。
ミザリアは詳しくは言わないが、種族的な事の為か、別の要因なのかイリアとミリアは長旅がきつい筈だと言っていた。逃避行の時に気が付いてはいたが、その時に指摘していては、追いつかれてしまう恐れがある為に言わなかったと。
時折深刻そうに双子がミザリアに色々聞いていた。俺が何かトラブルか?と聞くと、女の子同士のちょっとしたお話なので、殿方には聞かせられないと言われた。まあ、トラブルではないなら良いかな。そのようにちょっとした会話が有った以外は初日は何もなかった。
俺を含め、旅慣れしていない者は体が辛くて黙りがちだったのだ。逃避行の時よりはましだが、それでも辛いのには代わりない。
俺も1時間位御者をしたが、旅に慣れない者が無理をしてしまえば、いざという時に役に立たないから馬車の中で寝ていろ!とゼツエイに言われた。更に体を慣らせと言われ、俺とイリア、ミリアの3名はほぼ馬車の中にいて、止まる度に馬の世話という感じだ。
俺は水担当で、小さいウォーターボールを唱え、コップに水を貯めて皆に配るのと、馬に水を与えているが、ミリアは完全にダウンしていた。
時折冷たい水が飲みたいと思うのだが、アイスボールを弱く出せないか訓練を時々行っていた。
初日が終わる頃には展開したアイスボールを手で掴み、投射をキャンセルできるようになり、氷が工面できるようになっていた。こういう発想が無いそうで、何かを冷やすのには、例えばビールや酒を冷やすのは井戸から汲んだ冷水を使うのだそうで、先日から気になっていた生温いビールの原因が分かった。
ゼツエイへキンキンに冷えたビールを飲ませてあげようと考えたりする。年寄りには親切にするものだ。
尤もゼツエイを年寄り扱いすると、烈火の如く文句を言うだろう。
最近というか、当初から気になっていたのは、ミリアがひたすらゼツエイを避けている事だ。席が並びになると必ず間にイリアを挟む。俺はゼツエイにこっそり聞いた。
「なあゼツエイ、ミリアがなんかゼツエイを避けているようだが、何かあったのか!?」
「何故じゃろうな?最初からじゃぞ。まああの年頃の娘っ子は扱いが難しいからのう。親のように思えて苦手なんじゃないのかのう?必要な会話はちゃんと受け答えしとるから、暫くそっとしておくのだな。話す気になれば向こうからお主に何か話すじゃろうて。ミザリアも気にしておったでな。まあ、あれに任せておけば大丈夫じゃ。双子はミザリアを姉のように慕っておるでな。まあ父親はそっと見るものじゃからな。ははははは」
そんな感じで皆あまり深刻に捉えてはいなかった。時折ゼツエイがゴホゴホと苦しそうにしているのが気になったが、大丈夫かと聞くとムスッとするので、これも触れない事にしていた。いや、してしまった。
道中の馬車の中で俺はとても機嫌が良くて歌を歌ったり口笛を口遊んでいた。
天気も良く、仲間だけでの初めての旅に俺は浮かれていた。逃避行の時のような危険はない。とはいえ、魔物との遭遇や盗賊に襲われるリスクはある。
そして俺はというと、馬車の中でイリアとミリアの尻尾をモフっていた。
それと2人に喜ばれたのは、髪を梳かす事だ。今まであまり髪の手入れが出来ずに結構絡まっていたからだ。
俺は黙ってひたすら櫛を使い梳かす。それを見ていたミザリアが羨ましそうにしているので、ミザリアの髪も梳かすが、しっかりと手入れされていて、実際問題として必要なかったのだが、3人共俺の手櫛を特に好んだ。
ミザリアはフェロモンムンムンさんなので、俺はドキドキしっぱなしだ。時折御者をしてくれている御礼で肩を揉むが、ほんの少し先に、少しだけ手を伸ばせば聖なる2つの丘(胸)がある。ついつい触りたくなるが、血の涙を流しながら我慢である。
残念ながら?初日は何事もなく過ぎていて、予定通りに宿場町に着いたのであった。
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