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第2章

再会

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「あれっ?君、どこかで会った事がないかい?」

 稲垣がさらっと言う

「おー!流石稲垣さんですね」

 稲垣の顔付きが変わり

「お前何者だ?」

 語気を強めて言い始めた。太一は手を挙げ

「声を落としてください。一応気配は感じませんが、誰かが盗み聞きをしていないとは言い切れませんから」

 2人共驚いていた。そう聞き覚えの有る喋り方なのだ。

「お前まさか?」

「お久しぶりです。稲垣さん、稲生さん。貴方達を助けに来ました」

「そりゃあ見つからない訳だな。俺達の後ろからついて来ているが、前にいると思っているんだもんな。それよりもどうやって生き残ったんだ?

「極大魔法ですよ。この前王都が魔物に襲われた時に皆さんも見たんじゃありませんか?あれを使って生き残れたんですよ」

「やっぱりあれはお前の仕業か。元宮廷魔導師のフローラという方が命と引き換えに放った魔法だと聞いていたが、そうかやっぱりそうか。由美子ちゃんが聞いたら喜ぶだろうな」

「あまり時間がないので手短に言います。僕達はそのフローラ様の弟子ですが、フローラ様の訃報を隣国にいる巣立った弟子の方の所に伝えに行く依頼を受けています。後1日か2日程した辺りに地図によると分岐路が有る筈です。そこで何とか兵士達から離れなければなりません。どうにかして兵士達の足止めをして皆さん方を逃がそうと思っています」

「分かった。タイミングや手段は考えているのか?」

「ええ、その辺りは抜かりありません。ただ一つ気掛かりなのが、弓使いの女がどう動くかです」

「あー、あいつか。さあどうしたもんかな。置いて行くか、一緒に連れて行くか。連れて行ったらトラブルが待ち受けているとは思うが、同じ日本人としてあんな奴でも一人で置いてきぼりにするのは心が痛むからな」

 2人共とっとと城と縁を切り隣国に可能なら逃げたいとは言っていた。その機会が訪れる可能性もあり、太一が生きていると分かったのもあり、捕縛の為の追跡隊を出す事になったのだが、追跡隊に加わるように要請され、渋々了承する形で同行していた。やはり喜んで同行したのはあの弓使いの女だけだったらしい。毎日城での訓練の為退屈で外に出たいと。また、折角異世界にいるのだから色々な物を見たいと言っていて、ツンデレキャラで周りとのトラブルが耐えないらしい。

 長湯になってきたので太一は先に風呂を出て行った。

「あらロイ早かったわね」

 ノエルは太一に声を掛ける。

「この方が噂の彼氏さんですか?羨ましいなあ。あっ!後でお部屋に行っちゃいますからね」

 そうやって由美子は先に部屋に向かって行った。太一はどういう事だと思いつつ、今は2人に腕を組まれ部屋に向かって行ったのである。

 この宿は浴衣に近い服を着る。太一は早速2人の服お直した。着方が悪く、胸元が見えていたので浴衣を整え、胸元を隠したのだ。あの胸は俺のものだと言わんばかりだ。

 当然少し当ってしまったが、2人は文句を言わない。服を直してくれたものだから満足なのである。ただ浴衣というのは特に風呂上がりの女性の色気が120%程増すとしか思えなかった。

 そして部屋に着いてから太一は我慢が出来ず、ついに2人にお願いをした。浴衣から覗く胸元の魅力に逆らえない。

「おっぱいを揉ませてくれ!触らせてくれ!」

 2人がはい!とい言い、浴衣の上半身をはだけ、胸を顕にした。そして来てと言い胸を触らせていく。太一は2人の胸を思う存分貪り、調子に乗り乳首を赤ちゃんのようにチューチューと吸っていた。

「おっぱいおいしいでちゅ」

 赤ちゃん化していた。

「おっぱいが好きなんでちゅね。仕方のない方でちゅね。私を抱いてもよいのよ。いえ、抱いて貴方の女にしてください」

 シャロンに抱いてと言われてしまった。そして理性が飛んだ。

「ぐはははははー!遂に童貞とさよならだ。いただきます!」

 そうやって唸り、興奮しながら服を脱ぎ、2人を抱きに掛かっていたが、急に目の前が真っ暗になった。

 湯船に沈み掛けブクブクとなりながら目覚めたら、そこには稲生さん達がいた。

「おいおい大丈夫か?お前さん、話の途中で寝てしまったぞ」

 そう疲れからか妙に眠く、途中から世間話になっていたのだが、その世間話の途中というよりあの弓使いの女の話ばかりになっていたのだが、その話の途中眠気に勝てず太一は眠ってしまっていたのだ。そう先程シャロンとノエルにおっぱいを触らさせて下さいと言っていて、シャロンを抱こうとしていたのは夢の話である。

「そうだよな俺にそんな事を言う度胸なんてないよな。夢なら行けるのに」

 夢の中とはいえ素晴らしい感触だったなと思い出す。じゃあ先に上がりますと太一は風呂を上がった。そうするとデジャヴがあった。そう、シャロン、ノエル、由美子の3人が歓談しながら夢と同じように丁度廊下に出てきた所であった。やはり先程と同じく胸元がはだけかけている。

 2人の浴衣を有無を言わずその場で直す。ただ先程と違い、由美子がいる目の前で2人に対して躊躇なく触るものだから、由美子があっと叫び掛けていたが、2人が何の抵抗もせずに直しやすいようにさえして身を委ねている事から、これがかの彼氏さんかと由美子が羨ましがっていた。やはり由美子の胸もはだけかけていたので、

「由美子さんどうしますか?直すなら私が直しますよ」

 由美子がその時は感じなかったのだが、何故名前で呼ばれたのかという事を。

「あ、はいお願いします。私浴衣着るの苦手なんです」

「ちょっと胸に当ってしまうかも分かりませんが、失礼しますね」

 胸元をぎゅっと閉めるものだから、当然多少は触れざるを得ない。

 太一は一言言う

「由美子さんは綺麗な女性なんですから、彼氏以外の前で胸元を開けない方がいいですよ」

 由美子は一礼し

「後でお部屋に行きますね」とシャロンとノエルの手を取り去っていった

「えっと、どうしてあの子といたのかな?」

「私達が入っていましたら由美子さんがひとりで入ってきたの。彼女中々良い子でしたわ。仲良しになったので、後でお部屋にお話に来ると言っていたの。寝る時間までにまだ時間があるからなの。駄目ですか?」

「そっちはどうだったの?」

「あーこっちか。そうだな部屋で話そうか」

 そう言うと2人は太一の手を取り腕を組んで歩く。勿論わざとらしく胸を押し当てるのを忘れない2人である。
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