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アルケ村防衛戦Ⅲ
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「にっ!」
ゼルは勝利したことが嬉しかったのか、私たちの方を向いてピースした。
「なにやってるの! まだ敵が……!」
敵のリーダー格を倒したとは言え、までその部下が数十人いる。
と思って先ほどまでドンパチやっていたヘイヴィアの方を見ると……。
「うっし。こんなもんか」
いつの間にか全滅させていた敵の部下を縄で縛りあげていた。
「え、ちょ、ヘイヴィア! いつの間に倒したの!?」
「さっきさっき。あのくそゴブリンが豚野郎を倒す前に、俺は倒し終わってた」
え、なにもしかして、どっちが先に倒したかで張り合おうとしてるの?
そんなのどうでもいいじゃん。
ていうかちょっと待っていろんなことが色々置きすぎて、頭が追い付かない。
でもまぁ、この村を守れたという事実はあるんだよね。
それだけあれば、十分かな。
後は捕虜として捕えた彼らをどうするかだけど、その辺は騎士団本部に丸投げしよう。
……ってちょっと待って、本部に連絡する手段がないじゃん!
この国では遠方との連絡手段は水晶型の魔具によって行われている。
魔具とは魔力を流し込むことによってその機能を発揮する道具のことだ。
魔具は種類にもよるけれど、通信用の魔具はあまり量産されておらず、個人で持ち歩いている人はほとんどいない。
当然、私はそんなものを持っていないし、ゼルやヘイヴィアも同様だろう。
状況によって様々な場所に飛び回る騎士団では連絡手段として通信用魔具が支給されてもおかしくない。というか、ないと困る。
これ、多分、レミリアさんが渡し忘れたんだろうなぁ……。
今更、彼女を責めたところで何も変わらない。
一旦、支部に戻った方がいいかな。でも、この人たちを放置するわけにもいかないし……。
「あの、すみません」
燃えている家の消火活動をしている村人の一人に私は声をかける。
「この村に通信魔具ってあったりします?」
「ああ、それなら、教会においてありますよ。ただ、村がこのありさまなので無事かは分かりませんが」
「そうですよね……。一応、場所だけ教えてもらえますか?」
私は村人から場所を教えてもらい教会へと向かう。
「この辺はそこまで荒れてなさそう」
教会は街の外れにあり、さっきまで私たちがいた場所とは違い民家は形を保っていた。
「あ、あれかな? ぱっと見大丈夫そうだけど」
教会らしき建物を見つけ、その中に入る。
「お邪魔しまーす」
教会の中には当たり前だけど、誰もいなかった。
「えっと、通信魔具は……あった」
入り口のすぐそばにあった為、すぐに見つけることが出来た。
「見た感じ壊れてなさそう。とりあえず、本部に連絡しなきゃ」
水晶に手を置き、魔力を込める。
すると、ブオンっと音を立て、空中に映像が映し出される。
あ、繋がったみたい。
「こちら、第七師団所属の……え?」
私は自分の名を口にしようとした瞬間、言葉に詰まった。
何故なら、映像に映し出された人物に心当たりがあったからだ。
『なんだ? 報告なら早くしてくれ。こちらも暇では……お前、マナか?』
どうやら、向こうも私に気づいたようだ。
「アルス、兄様……」
騎士団本部に連絡し、繋がった相手は紛れもなく私の二つ上の兄だった。
その見慣れた相手が出てくれたことに私は……。
『っち、忌々しい。第七師団に飛ばされたと聞いたから、貴様の顔を二度と見ずに済むと思った矢先、これか』
私は恐怖した。
体が震えて声が出ない。
『ま、役立たずの貴様では連絡係くらいしか出来ねぇもんな。で、要件はなんだ』
「あ……」
高圧的な兄の態度に私は言葉が詰まり、何も言えなかった。
ダメだ……もう、体が……。
嫌な記憶が蘇る。
家族から虐げられてきたあの過去が。
『おい! 黙ってたら分かんねぇだろ!』
ドンッと机を叩く音が響き、私は体をビクッと震わせた。
グッとこらえていた涙が今にも溢れそうになる。
『はぁ~、つっかえねぇな。報告の一つもろくに出来ねぇのかよ』
アルス兄様は呆れて通信を切ろうとした。
だけど……。
「お! これが通信魔具ってやつか! すげぇ! 人が映ってる! なぁなぁ! こっちの声聞こえてんのか?」
空気を読まず割って入ってきたのは、常識しらずのゴブリンだった。
『ゴブリン? なぜゴブリンがそこにいる?』
「なんでって、ほらこれ。俺も騎士団の一員だよ」
ゼルはアルス兄様に見せびらかすように騎士団のローブを水晶の近くに持って行った。
『騎士団にゴブリン? ……そう言えばそんな噂を聞いたな。あれは本当だったのか。ははは! ゴブリンを入団させるとは第七師団は余程の人材不足と見える』
「む、なんだお前こそ。嫌な言い方すんな」
『事実だろう? 第七師団はゴミの集まり。そこにいるお前らが証明しているではないか』
「ゴミじゃねぇ! さっきだってな。悪そうな奴ら捕まえたぞ!」
『どうせ、こそ泥一人捕まえた程度だろ?』
「は? ちげぇし。村の連中を殺そうとしてた奴らだ。全部で三十人入るぞ」
『ははははははははは! 冗談だけは一人前だな。貴様らにそれだけの力量があるとは思えん。特にそこの女な』
「あ? 女? マナのことか? もしかして、知り合いなのか?」
『最悪なことに俺の妹だ。いいか? そいつはなろくに魔法が使えない雑魚だ。ルクスリア家の恥。生きている価値が……』
パリンっという音と共にアルス兄様の声が途絶えた。
「え? ゼル……?」
俯いていて気が付かなかったけど、どうやらゼルが通信魔具を床に叩きつけて割ったようだ。
「なんかムカついたから、壊した」
「え、いや、壊したって! これじゃどうやって本部と連絡とったらいいの!? さっき捕えた人たちが三十人もいるんだよ? 私たちだけじゃ運びきれないよ!?」
「なんだ、元気そうじゃん」
「え? あ……」
ゼルに言われて気が付いた。
さっきまでアルス兄様が怖くて声も出なかったのに。
ああ、そうなんだ。ゼルは私の為に、通信魔具を壊したんだ。
そう思ったら、あまり強く言えなくなってしまった。
「……分かった。私が第七師団支部まで行ってレミリアさんに報告してくるから、それまでゼルはさっきの人たちが悪さしないように見張ってて」
「任された!」
ゼルはビシッと敬礼をして、そのまま教会から出て行った。
うん、まぁ、あれだね。ゴブリンが同期でも案外悪くないかもしれないね。
ゼルは勝利したことが嬉しかったのか、私たちの方を向いてピースした。
「なにやってるの! まだ敵が……!」
敵のリーダー格を倒したとは言え、までその部下が数十人いる。
と思って先ほどまでドンパチやっていたヘイヴィアの方を見ると……。
「うっし。こんなもんか」
いつの間にか全滅させていた敵の部下を縄で縛りあげていた。
「え、ちょ、ヘイヴィア! いつの間に倒したの!?」
「さっきさっき。あのくそゴブリンが豚野郎を倒す前に、俺は倒し終わってた」
え、なにもしかして、どっちが先に倒したかで張り合おうとしてるの?
そんなのどうでもいいじゃん。
ていうかちょっと待っていろんなことが色々置きすぎて、頭が追い付かない。
でもまぁ、この村を守れたという事実はあるんだよね。
それだけあれば、十分かな。
後は捕虜として捕えた彼らをどうするかだけど、その辺は騎士団本部に丸投げしよう。
……ってちょっと待って、本部に連絡する手段がないじゃん!
この国では遠方との連絡手段は水晶型の魔具によって行われている。
魔具とは魔力を流し込むことによってその機能を発揮する道具のことだ。
魔具は種類にもよるけれど、通信用の魔具はあまり量産されておらず、個人で持ち歩いている人はほとんどいない。
当然、私はそんなものを持っていないし、ゼルやヘイヴィアも同様だろう。
状況によって様々な場所に飛び回る騎士団では連絡手段として通信用魔具が支給されてもおかしくない。というか、ないと困る。
これ、多分、レミリアさんが渡し忘れたんだろうなぁ……。
今更、彼女を責めたところで何も変わらない。
一旦、支部に戻った方がいいかな。でも、この人たちを放置するわけにもいかないし……。
「あの、すみません」
燃えている家の消火活動をしている村人の一人に私は声をかける。
「この村に通信魔具ってあったりします?」
「ああ、それなら、教会においてありますよ。ただ、村がこのありさまなので無事かは分かりませんが」
「そうですよね……。一応、場所だけ教えてもらえますか?」
私は村人から場所を教えてもらい教会へと向かう。
「この辺はそこまで荒れてなさそう」
教会は街の外れにあり、さっきまで私たちがいた場所とは違い民家は形を保っていた。
「あ、あれかな? ぱっと見大丈夫そうだけど」
教会らしき建物を見つけ、その中に入る。
「お邪魔しまーす」
教会の中には当たり前だけど、誰もいなかった。
「えっと、通信魔具は……あった」
入り口のすぐそばにあった為、すぐに見つけることが出来た。
「見た感じ壊れてなさそう。とりあえず、本部に連絡しなきゃ」
水晶に手を置き、魔力を込める。
すると、ブオンっと音を立て、空中に映像が映し出される。
あ、繋がったみたい。
「こちら、第七師団所属の……え?」
私は自分の名を口にしようとした瞬間、言葉に詰まった。
何故なら、映像に映し出された人物に心当たりがあったからだ。
『なんだ? 報告なら早くしてくれ。こちらも暇では……お前、マナか?』
どうやら、向こうも私に気づいたようだ。
「アルス、兄様……」
騎士団本部に連絡し、繋がった相手は紛れもなく私の二つ上の兄だった。
その見慣れた相手が出てくれたことに私は……。
『っち、忌々しい。第七師団に飛ばされたと聞いたから、貴様の顔を二度と見ずに済むと思った矢先、これか』
私は恐怖した。
体が震えて声が出ない。
『ま、役立たずの貴様では連絡係くらいしか出来ねぇもんな。で、要件はなんだ』
「あ……」
高圧的な兄の態度に私は言葉が詰まり、何も言えなかった。
ダメだ……もう、体が……。
嫌な記憶が蘇る。
家族から虐げられてきたあの過去が。
『おい! 黙ってたら分かんねぇだろ!』
ドンッと机を叩く音が響き、私は体をビクッと震わせた。
グッとこらえていた涙が今にも溢れそうになる。
『はぁ~、つっかえねぇな。報告の一つもろくに出来ねぇのかよ』
アルス兄様は呆れて通信を切ろうとした。
だけど……。
「お! これが通信魔具ってやつか! すげぇ! 人が映ってる! なぁなぁ! こっちの声聞こえてんのか?」
空気を読まず割って入ってきたのは、常識しらずのゴブリンだった。
『ゴブリン? なぜゴブリンがそこにいる?』
「なんでって、ほらこれ。俺も騎士団の一員だよ」
ゼルはアルス兄様に見せびらかすように騎士団のローブを水晶の近くに持って行った。
『騎士団にゴブリン? ……そう言えばそんな噂を聞いたな。あれは本当だったのか。ははは! ゴブリンを入団させるとは第七師団は余程の人材不足と見える』
「む、なんだお前こそ。嫌な言い方すんな」
『事実だろう? 第七師団はゴミの集まり。そこにいるお前らが証明しているではないか』
「ゴミじゃねぇ! さっきだってな。悪そうな奴ら捕まえたぞ!」
『どうせ、こそ泥一人捕まえた程度だろ?』
「は? ちげぇし。村の連中を殺そうとしてた奴らだ。全部で三十人入るぞ」
『ははははははははは! 冗談だけは一人前だな。貴様らにそれだけの力量があるとは思えん。特にそこの女な』
「あ? 女? マナのことか? もしかして、知り合いなのか?」
『最悪なことに俺の妹だ。いいか? そいつはなろくに魔法が使えない雑魚だ。ルクスリア家の恥。生きている価値が……』
パリンっという音と共にアルス兄様の声が途絶えた。
「え? ゼル……?」
俯いていて気が付かなかったけど、どうやらゼルが通信魔具を床に叩きつけて割ったようだ。
「なんかムカついたから、壊した」
「え、いや、壊したって! これじゃどうやって本部と連絡とったらいいの!? さっき捕えた人たちが三十人もいるんだよ? 私たちだけじゃ運びきれないよ!?」
「なんだ、元気そうじゃん」
「え? あ……」
ゼルに言われて気が付いた。
さっきまでアルス兄様が怖くて声も出なかったのに。
ああ、そうなんだ。ゼルは私の為に、通信魔具を壊したんだ。
そう思ったら、あまり強く言えなくなってしまった。
「……分かった。私が第七師団支部まで行ってレミリアさんに報告してくるから、それまでゼルはさっきの人たちが悪さしないように見張ってて」
「任された!」
ゼルはビシッと敬礼をして、そのまま教会から出て行った。
うん、まぁ、あれだね。ゴブリンが同期でも案外悪くないかもしれないね。
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