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はじめましてのご挨拶
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通された居間には、なぜか既に皿や箸が二人分並んでいた。
それらをありがたく使い、おとめは龍神におせち料理を取り分ける。龍神は言葉通り、普通に料理を口にした。
「うむ。久しぶりに口にしたが、美味いな」
口端を緩めた龍神に、おとめも安心して胸を撫で下ろす。おせち料理は母が味付けをしていたので、味は間違いないはずだ。けれど、神が普段何を口にしているかは分からないので、少しだけ不安だったのだ。
おせちが大丈夫ならと、おとめは自分で全て仕上げた芋煮を箸で持ち上げた。
「はい、これは私が作ったものです。どうぞ」
そう言うと、ほぉと龍神は口を近付けて頬張った。
「――!? !? ??」
てっきり皿を差し出されると思っていたおとめは、龍神が直接箸から食べたことに驚いて声が出ない。
食べさせてしまった……。
しかも、龍神はそんなことを気にしていないのか、気付いていないのか……もぐもぐと咀嚼してからゆっくりと芋煮を飲み下し、美味いなと呟いた。
「しっかりと味が染みているが濃すぎない。冷めてはいるが、芋が口の中でほどけるように……ん? どうした、おとめ」
「あ、えっと、その」
「新婚みたいやねぇ」
言葉に迷っていると、おとめの隣からのんびりとしているが嬉しそうな幼い声がして驚いて飛び上がる。
「!? !? た、狸!?」
そこには一匹の狸。だけれど、それだけではなく、その狸の後ろから焦ったようにもう一匹の狸と狐が一匹現れた。
「こら! 次郎ダメだって!!」
「バカ次郎!! あとで叱られるぞ!!」
「あ! すまん。良い香りでついつい」
後から現れた二匹に引きずられるように、狸が部屋から出て行こうとする。その様子を見ていて、おとめは目を開いた。
「待って!! 君たち、あの時の狸さんと狐さんよね!?」
「おぉ、分かってくれるんかー!」
引きずられた狸が嬉しそうに手を叩いた。
「山火事の時に道案内してくれて、ありがとうね。狐さんも、その、えっと湖で」
「あー……迷ってらしたんで。突き落とす形になってすみません」
「いえいえ、私も勇気が出なかったから……。あぁしてくれて助かったよ。ありがとう」
へへへと嬉しそうに狐が笑うのを、もう一匹の狸が羨ましそうに見ている。それに気付いたおとめは、立ち上がりその狸の横に座る。そして頭を撫でながら微笑んだ。
「きっとあなたも私のことを見守ってくれていたのよね。ありがとう」
「そ、そ、そ、そんな! いいのよ。私達はおとめちゃんを守るのが役目だもの!」
おとめを守るのが役目。狸の言葉に、おとめは龍神に向き直る。
なぜか少しだけ不機嫌そうな龍神に近付き、おとめはその頭を撫でた。
「……なんだ?」
「私を見守るように言ってくださったのは龍神様でしょう? ありがとうございます。撫でるのは不敬かな?」
すると、おとめの手を龍神が握り頬を寄せてきた。
「おとめなら、何をしても不敬にはならん」
「甘いのー」
「甘いわね」
狸の言葉に、龍神は視線を鋭くして睨むが二匹は怯えた様子もない。きっと関係が良好なのだろう。
「龍神さま、姿を見られたので……もう隠す必要は……」
「そうだな。そろそろ頃合だとは思っていたんだ。おとめ、彼らは俺の世話や山のことを知らせてくれている妖だ」
三匹を見ると嬉しそうに跳ねてから姿勢を正し、おとめに頭を下げた。
「オレは化け狐の三国です」
「わたしは化け狸のヤエ。女同士よろしくね、おとめちゃん」
「おれは化け狸の次郎。うれしいのぉ! おとめちゃんと話せるようになるなんて、幸せじゃ」
三匹はにっこりと笑って近づき、膝に擦り寄ってくる。その姿があまりにも愛らしくて、おとめは思わず抱き締める。
「かわいいっ!! ふわっふわだね! あれ?でも三国くん達はそうなると神に仕える神使とか神獣? 眷属ってやつなの?」
「違うわよ。私達はそれぞれ龍神様に勝手についてきてるだけ。私は一番最初に行き倒れそうな龍神様を放っておけなくて」
「オレは、怪我してたところに龍神様が助けてくれて」
「おれは楽しそうだから」
「そんなわけで、みんな理由は違うんだけどね。まぁ、おとめちゃんも薄々気付いてるかもしれないけど、この生活力の無い龍神様の世話を勝手にしてるって感じよ」
生活力の無い……そうなのか。
だが、言われれば龍神が自ら何かを用意した姿を見たことがないので、おとめは少し納得してクスクスと笑った。
「仲良しなのね」
「仲良しとは違う」
少しだけ不機嫌……いや、照れくさそうな龍神が視線を外に向けて呟いた。おとめにはそれすらも仲の良さに思えて嬉しくなった。
「人の前だとお話はできないけど、私一人の時だったら村でも話せるかな?」
「いいのか? オレらは構わないけど……」
「もちろん。私を見守ってるなら誰かが傍にいるんでしょう? そうしてくれると嬉しいな」
すると三匹は顔を合わせて嬉しそうに頷いた。
「おい、いつまで話してるんだ? 食事中だ」
「あー!! そういえば、さっきのはすんごい新婚みたいやったなぁ。あれ、もうやらんのか?」
「さっきの?? ――ぁ」
きっと、話しかけられる前に芋煮を龍神の口に運んだあの姿だろう。
あの時、皿を貰って渡せばよかったのに、おとめは先に芋煮を持ち上げてしまい……まさか頬張るとは思ってなかった……。
(いや、嬉しかったけど!! 嬉しかったけどね!!)
赤くなる頬を押さえ、龍神をちらりと盗み見する。龍神は顔色は変えていないものの、耳が真っ赤に染まっている。
(嫌って……わけじゃないのかな)
そう考えたおとめは、余計に顔が熱くなるのを感じた。
「よ、けいなことを言っとらんで、お前達が食べれるものも持ってこい。人数は多い方が楽しいだろ」
「素直じゃないのぉ」
「わかりやすいけどね」
「冷たくしつつ本当は優しい、常套手段だな」
「席を無くされたいか?」
「わぁー!! 早く用意せんとな!!」
三匹は大笑いしながら部屋を出ていった。その後、シンと静まった部屋で龍神を見ると龍神もおとめを見ていた。
その視線が優しくて、おとめは胸がドキドキと大きく鳴り始める。
「おとめ」
「ひゃい!!」
「ふふ、そんな驚くな。あいつらは嫌じゃなかったか?」
「え? えぇ!? 全然!! 可愛くてふわふわで大好きです!」
まだほんの少しだけしか話をしていないけれど、おとめは三匹が大切な友人になると確信していた。
そんなおとめの反応に、龍神は微笑み そうか とだけ返事をしてくれた。
その後、どたどたと両手に抱えきれない食べ物を持って来た三匹に龍神が何日分食い尽くすんだと叱ったり、笑ったりして、あっという間に夕方になった。
ヤエや次郎、三国が片付けをするから夜になる前に帰るようにと言われ、おとめは龍神に手を引かれ山を降りる。
山の出入口に到着すると、龍神はそっと手を離した。
今まであった温もりが、冬の風でサッと消え去った。たったそれだけだが、おとめは急に心細い気持ちを覚えた。
贄ではないので、当たり前といえば当たり前なのだけれど……抱き合うようなこともしていない。心の隅でもしかしたら――と思っていたので、そんな想いを抱いていたこと自体が恥ずかしく思えた。
「あの、見送りまでして頂き、ありがとうございました」
「かまわん。雪山は滑りやすいからな。それに、夏の暑さが山の中にはまだこもっている場所もあるはずだ。ぬかるんだ場所で着物を汚すのは嫌だろう?」
「あははっ! そうですね。母から借りたので、叱られます」
「……また、遊びに来い。あいつらも喜ぶ」
龍神がおとめの頭を撫でる。その手つきが、まるでまだ傍に居て欲しいと願っているように思えるのは、おとめの妄想かもしれない。
それでも嬉しくて、上目遣いで首を傾げた。
「龍神様は? 嬉しいですか?」
「――っ、もちろん、嬉しい」
少し困ったように眉を寄せた龍神は、一度だけ軽く抱き寄せてすぐに離れた。
「さぁ、足元が見えるうちに帰りなさい」
「はい。あの、またお料理作っていきますね」
「楽しみにしている。だがそれがなくとも、おとめだけでも良いからな」
「――はい!!」
歩き出したおとめは、進んでは振り返り龍神に手を振った。その姿が見えなくなるまで、龍神はおとめを見守ってくれていた。
それらをありがたく使い、おとめは龍神におせち料理を取り分ける。龍神は言葉通り、普通に料理を口にした。
「うむ。久しぶりに口にしたが、美味いな」
口端を緩めた龍神に、おとめも安心して胸を撫で下ろす。おせち料理は母が味付けをしていたので、味は間違いないはずだ。けれど、神が普段何を口にしているかは分からないので、少しだけ不安だったのだ。
おせちが大丈夫ならと、おとめは自分で全て仕上げた芋煮を箸で持ち上げた。
「はい、これは私が作ったものです。どうぞ」
そう言うと、ほぉと龍神は口を近付けて頬張った。
「――!? !? ??」
てっきり皿を差し出されると思っていたおとめは、龍神が直接箸から食べたことに驚いて声が出ない。
食べさせてしまった……。
しかも、龍神はそんなことを気にしていないのか、気付いていないのか……もぐもぐと咀嚼してからゆっくりと芋煮を飲み下し、美味いなと呟いた。
「しっかりと味が染みているが濃すぎない。冷めてはいるが、芋が口の中でほどけるように……ん? どうした、おとめ」
「あ、えっと、その」
「新婚みたいやねぇ」
言葉に迷っていると、おとめの隣からのんびりとしているが嬉しそうな幼い声がして驚いて飛び上がる。
「!? !? た、狸!?」
そこには一匹の狸。だけれど、それだけではなく、その狸の後ろから焦ったようにもう一匹の狸と狐が一匹現れた。
「こら! 次郎ダメだって!!」
「バカ次郎!! あとで叱られるぞ!!」
「あ! すまん。良い香りでついつい」
後から現れた二匹に引きずられるように、狸が部屋から出て行こうとする。その様子を見ていて、おとめは目を開いた。
「待って!! 君たち、あの時の狸さんと狐さんよね!?」
「おぉ、分かってくれるんかー!」
引きずられた狸が嬉しそうに手を叩いた。
「山火事の時に道案内してくれて、ありがとうね。狐さんも、その、えっと湖で」
「あー……迷ってらしたんで。突き落とす形になってすみません」
「いえいえ、私も勇気が出なかったから……。あぁしてくれて助かったよ。ありがとう」
へへへと嬉しそうに狐が笑うのを、もう一匹の狸が羨ましそうに見ている。それに気付いたおとめは、立ち上がりその狸の横に座る。そして頭を撫でながら微笑んだ。
「きっとあなたも私のことを見守ってくれていたのよね。ありがとう」
「そ、そ、そ、そんな! いいのよ。私達はおとめちゃんを守るのが役目だもの!」
おとめを守るのが役目。狸の言葉に、おとめは龍神に向き直る。
なぜか少しだけ不機嫌そうな龍神に近付き、おとめはその頭を撫でた。
「……なんだ?」
「私を見守るように言ってくださったのは龍神様でしょう? ありがとうございます。撫でるのは不敬かな?」
すると、おとめの手を龍神が握り頬を寄せてきた。
「おとめなら、何をしても不敬にはならん」
「甘いのー」
「甘いわね」
狸の言葉に、龍神は視線を鋭くして睨むが二匹は怯えた様子もない。きっと関係が良好なのだろう。
「龍神さま、姿を見られたので……もう隠す必要は……」
「そうだな。そろそろ頃合だとは思っていたんだ。おとめ、彼らは俺の世話や山のことを知らせてくれている妖だ」
三匹を見ると嬉しそうに跳ねてから姿勢を正し、おとめに頭を下げた。
「オレは化け狐の三国です」
「わたしは化け狸のヤエ。女同士よろしくね、おとめちゃん」
「おれは化け狸の次郎。うれしいのぉ! おとめちゃんと話せるようになるなんて、幸せじゃ」
三匹はにっこりと笑って近づき、膝に擦り寄ってくる。その姿があまりにも愛らしくて、おとめは思わず抱き締める。
「かわいいっ!! ふわっふわだね! あれ?でも三国くん達はそうなると神に仕える神使とか神獣? 眷属ってやつなの?」
「違うわよ。私達はそれぞれ龍神様に勝手についてきてるだけ。私は一番最初に行き倒れそうな龍神様を放っておけなくて」
「オレは、怪我してたところに龍神様が助けてくれて」
「おれは楽しそうだから」
「そんなわけで、みんな理由は違うんだけどね。まぁ、おとめちゃんも薄々気付いてるかもしれないけど、この生活力の無い龍神様の世話を勝手にしてるって感じよ」
生活力の無い……そうなのか。
だが、言われれば龍神が自ら何かを用意した姿を見たことがないので、おとめは少し納得してクスクスと笑った。
「仲良しなのね」
「仲良しとは違う」
少しだけ不機嫌……いや、照れくさそうな龍神が視線を外に向けて呟いた。おとめにはそれすらも仲の良さに思えて嬉しくなった。
「人の前だとお話はできないけど、私一人の時だったら村でも話せるかな?」
「いいのか? オレらは構わないけど……」
「もちろん。私を見守ってるなら誰かが傍にいるんでしょう? そうしてくれると嬉しいな」
すると三匹は顔を合わせて嬉しそうに頷いた。
「おい、いつまで話してるんだ? 食事中だ」
「あー!! そういえば、さっきのはすんごい新婚みたいやったなぁ。あれ、もうやらんのか?」
「さっきの?? ――ぁ」
きっと、話しかけられる前に芋煮を龍神の口に運んだあの姿だろう。
あの時、皿を貰って渡せばよかったのに、おとめは先に芋煮を持ち上げてしまい……まさか頬張るとは思ってなかった……。
(いや、嬉しかったけど!! 嬉しかったけどね!!)
赤くなる頬を押さえ、龍神をちらりと盗み見する。龍神は顔色は変えていないものの、耳が真っ赤に染まっている。
(嫌って……わけじゃないのかな)
そう考えたおとめは、余計に顔が熱くなるのを感じた。
「よ、けいなことを言っとらんで、お前達が食べれるものも持ってこい。人数は多い方が楽しいだろ」
「素直じゃないのぉ」
「わかりやすいけどね」
「冷たくしつつ本当は優しい、常套手段だな」
「席を無くされたいか?」
「わぁー!! 早く用意せんとな!!」
三匹は大笑いしながら部屋を出ていった。その後、シンと静まった部屋で龍神を見ると龍神もおとめを見ていた。
その視線が優しくて、おとめは胸がドキドキと大きく鳴り始める。
「おとめ」
「ひゃい!!」
「ふふ、そんな驚くな。あいつらは嫌じゃなかったか?」
「え? えぇ!? 全然!! 可愛くてふわふわで大好きです!」
まだほんの少しだけしか話をしていないけれど、おとめは三匹が大切な友人になると確信していた。
そんなおとめの反応に、龍神は微笑み そうか とだけ返事をしてくれた。
その後、どたどたと両手に抱えきれない食べ物を持って来た三匹に龍神が何日分食い尽くすんだと叱ったり、笑ったりして、あっという間に夕方になった。
ヤエや次郎、三国が片付けをするから夜になる前に帰るようにと言われ、おとめは龍神に手を引かれ山を降りる。
山の出入口に到着すると、龍神はそっと手を離した。
今まであった温もりが、冬の風でサッと消え去った。たったそれだけだが、おとめは急に心細い気持ちを覚えた。
贄ではないので、当たり前といえば当たり前なのだけれど……抱き合うようなこともしていない。心の隅でもしかしたら――と思っていたので、そんな想いを抱いていたこと自体が恥ずかしく思えた。
「あの、見送りまでして頂き、ありがとうございました」
「かまわん。雪山は滑りやすいからな。それに、夏の暑さが山の中にはまだこもっている場所もあるはずだ。ぬかるんだ場所で着物を汚すのは嫌だろう?」
「あははっ! そうですね。母から借りたので、叱られます」
「……また、遊びに来い。あいつらも喜ぶ」
龍神がおとめの頭を撫でる。その手つきが、まるでまだ傍に居て欲しいと願っているように思えるのは、おとめの妄想かもしれない。
それでも嬉しくて、上目遣いで首を傾げた。
「龍神様は? 嬉しいですか?」
「――っ、もちろん、嬉しい」
少し困ったように眉を寄せた龍神は、一度だけ軽く抱き寄せてすぐに離れた。
「さぁ、足元が見えるうちに帰りなさい」
「はい。あの、またお料理作っていきますね」
「楽しみにしている。だがそれがなくとも、おとめだけでも良いからな」
「――はい!!」
歩き出したおとめは、進んでは振り返り龍神に手を振った。その姿が見えなくなるまで、龍神はおとめを見守ってくれていた。
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