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操を捧ぐ 2 *
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おとめが導いた龍神の指先が動き出す。蜜口を擽るようにされると、クチュリと音を立てて愛液が溢れる。
「――ぼぼが濡れてるな」
「ぼ、ぼぼ??」
初めて聞く言葉に、おとめが繰り返すように問いかける。
「ここだ」
龍神はぴちゃぴちゃと溢れた愛液を混ぜるように蜜口を叩いた。
「あ……そこ、か」
「今は違う呼び名なのか? おとめはここを……なんと言っているんだ?」
指の腹で蜜口を押され、おとめは小さく喘ぎを漏らす。
「ぁッ――、わ、私達はその、女の子の猥談だと、おまんこ……と」
村の数少ない年頃の女の子が集まれば、少しはそんな話をする。月のものが重いとかそんな話から、いつの間にか緩い猥談をするようになった。
そんな中で〝おまんこ〟と呼ぶことが帝都で流行っていると知ったのだ。それが本当か嘘かは知らないけれど、それでも年頃の女の子達でキャーキャーと騒いだりした。
そんなことを思い出していると、龍神は ふむ とひとつ考えるように間を置いて 可愛いな と呟いた。
「え?」
「ぼぼよりもまんこの方が可愛いだろう?」
「そうですかね?」
「そうだ」
そう言われるとそうかもしれない。
「で、魔羅はなんというんだ?」
「そっちは、その、お、お、おちんぽ……と……」
「うーん、それはなんか弱そうだな。魔羅のままにするか。ぼぼをまんこと、魔羅は魔羅と。あぁ、でもおとめはおちんぽでも良いからな。柔らかい言葉で愛らしい」
よく分からないが、おとめはそのままで良いようだ。
すると龍神はその言葉が気に入ったのか、蜜口にほんの指先を挿れながら、おとめの耳元で囁く。
「まんこがぐっしょりだな。触れるだけで溢れてくる」
「アッ――んッ」
龍神の熱い息が耳にかかり、甘い声でそこがどんな状況かを囁き続けられる。恥ずかしいのに、腰が浮くように動いてしまう。
これではまるで、もっと欲しいとおとめから求めているようだ。
徐々に指が入り始めた。
中から掻き出すように龍神の指が動き、自分でも触れたことのない場所から感じる快楽に痛みはない。
「…………甘い香りが……すごいな……」
指を引き抜き身体を動かした龍神は、優しくおとめを仰向けに寝転がらせる。そして、迷いなくおとめの足の間に顔を寄せて蜜口にから溢れた愛液を吸った。
「ンッ、ァ!! ――ふぅ、ンンンッ」
舌で蜜口を柔らかくするように舐められ、愛液が溢れれば吸われ、そしてまた蜜口を解すように舌を差し込まれた。
そんな場所は美味しくないだろうとは思うのだけれど、温湯に浸かるような絶妙な快楽の波におとめは抗えず、されるがままに舐められる続けた。
溢れる蜜を吸い上げながら、甘い痺れが走る謎の部分に龍神の唇が触れる。その部分が何と言うのか知らないが、そこをもっと酷く強く触れて欲しいという感情が芽生えた。
そっと龍神の頭に触れ、おとめは長く美しい黒髪をサラリと撫でる。
「ん?」
ジュルリと音を立てながら、龍神が視線だけをおとめに向ける。
「あの、その――」
首を傾げた龍神はすぐに思い至ったらしく、舌先でチロリと蜜口を撫でてから 何がして欲しい? と聞いてきた。
その蜜口より上にある、敏感な不思議な場所を舐めて欲しい……のだが、その場所がおとめには分からない。分からないから言いようがない。
「言わないと分からない」
「その、えっと……こ、ここ。なんだかムズムズするんです……」
恥を忍んで自らの指でその場所に触れる。
その部分を確認し、龍神は舌先でチロリと撫でた。
「ここか?」
「んッ――ッ! そこ、そこが痺れるの――ッ」
「愛らしい突起だな……。ここを弄ったことがないのか?」
質問にコクコクと頷くと、龍神は満足そうに そうか と呟き舌全体でザラリと舐めて一度強く吸い上げた。
「んぁッァァァ!!」
ビクビクッと腰が揺れ、下腹部がキュウと音を立てたような感覚がおとめを包む。同時に、トロリと身体の奥から愛液が染みでるのも感じた。
「強すぎたか? 今はまだ小粒の真珠のような大きさだが、色は珊瑚のように淡い朱色が美しいな。淫れてくれるなら、もっとしてやろう」
何故か嬉々とした声色の龍神は、おとめの無垢で敏感な陰核の皮を指で剥き、再び強く吸い上げた。
一際高い声で喘いだおとめは腰を上げてしまい、それを龍神が抱えて更に激しく愛撫する。
ドクンッと心臓が大きく鳴って、背を反らすとまだ純粋な身体であっても快楽をしっかりと感じ、粘る蜜が溢れて垂れるのを感じてしまう。
自身の変化におとめは戦きつつ、しかし与えられる快楽に抗えず、何度も龍神の顔に陰部を押し付けるように腰を動かし絶頂を迎えた。
「ひぁッ、ッ――アァッ!! 龍神しゃ、まぁッ――!!」
達して達して頭が沸騰しそうな中、龍神は陰核への愛撫を続け、更には蕩ける蜜口に指を立てた。
最初は一本。しかし、何度か往復するとすぐに二本、三本と指を増やされ、圧迫感が増す。
下腹部から聞こえるのは、龍神の口から溢れる唾液で敏感な陰核が吸い付かれる音と、蜜道を引っ掻くように指で慣らしながら溢れた蜜が掻き混ぜらるグジュグジュという卑猥な音。
それが行灯の淡い光しかない部屋に響き、おとめはその部屋だけか特別な空間になったような感覚がした。
不意に指がクイと腹側に曲げられ、身体中に痺れが走った。
「あぁぁっっ――――ッ!!」
ピシャッと何かが吹き出し、身体が跳ねる。その反動で龍神の指も顔も離れたが、おとめの身体は跳ね続けた。
「アッ、んッ――っン、んゥ――んッ」
「凄いな――これなら……大丈夫だろうか」
龍神に優しく支えられるようにうつ伏せに転がされ、おとめは尻を高くあげる。溢れた蜜がすぐに太ももを伝っているのを感じ、恥ずかしいのに身体がまだ言うことを聞かない。
「この格好は、恥ずかしい……」
その間に龍神はおとめに張り付いた肌襦袢を少しだけ捲り、猛々しい熱の塊を先程まで指が挿入されていた場所に押し付けてきた。
「恥ずかしがるな。俺もほら。こんなに」
龍神が腰を揺らし、反り勃った肉棒が擦れる。ただの真っ直ぐな棒ではなく、複雑な凹凸があるその肉塊は、おとめの陰核にもコリコリと刺激を与えた。
「んッンクッゥ――ふ、あァ……」
「俺の興奮した魔羅もこんなに勃ってるんだ。おとめの良さそうな顔が、声が……俺を興奮させる」
背後からそう呟いた龍神は、蜜口に熱の先を押し付ける。指とは全く違う感覚におとめの身体は一瞬強ばったが、プツリと音を立てて切っ先が侵入すると、へなりと身体の力が抜けて上半身を布団に預けた。
龍神は緩く腰を動かし、肉塊を少しずつ埋め始めた。微かな痛みもあるけれど、それよりも恍惚とするような痺れが堪らない。
おとめは自らも腰を揺らし、ねだるように龍神の肉棒を蜜道へ誘い込んだ。
「ッ――おとめ、そんなにしたら……痛いだろう?」
「んッあぁっ、痛み、あるけど――それより、凄い……きもちい――ッんッ、龍神様のおっきいの、きもちいッ――」
「――――おとめッ」
「んぐぅっッ!!」
みっちりと嵌っているはずの蜜道に、さらに龍神の肉棒は押し進んでくる。どこまで埋まっていくのか……腹を突き破られるような恐怖があるのに、その先を知りたくなってしまったおとめは、腰を揺らして龍神を求める。
「んアッ、あっあっ――!!」
だいぶ埋まった所で、龍神は腰を止めて背を撫でてくれる。
「ここまでにしよう。いくら気持ちが良いと言っても、破瓜の痛みはあるはずだ」
「んッッ、でも、龍神さま、は?」
「俺も気持ちいい。――おとめは、優しいな。…………少しだけ、甘えてもよいか?」
優しいのは龍神の方だとおとめは思ったが、それを口にはせずにコクコクと首を縦に動かした。
すると、龍神はありがとうと呟いてから腰を少しだけ引いて肉塊を抜き、今度はゆっくりと押し込んでくる。おとめの愛液がたっぷりと染みだした蜜道は、その動きを喜ぶようにしっかりと締め付けた。
淫らな男女の交わりの音と、何とも言えない生々しい香りが鼻をくすぐる。
尻を支えるように持ち上げている龍神の熱い手のひら。それに時折聞こえる龍神の興奮した吐息。
全てが厭らしくておとめの気持ちを高揚させていく。
「アッアッ、龍神さまッ、きもち、きもちぃのぉッ」
「良かった。俺もとても良い。おとめのまんこは……俺を受け入れてくれたんだな」
そう言うと、龍神は少しだけ腰つきを激しくされる。
交わる音がヌッチュヌッチュと早くなり、腰を回されれば擦る場所もかわり、頭がぼぅっと惚けてきた。
「アッ、ンっんッっ!! 龍神、さっまぁっ!! い、イクッ、――イきそッぅなのォッ!!」
「あぁ、俺の魔羅で達してくれるか? 中に、沢山注いでやろう」
「はァっ、ッあっ、きもち、の、くるっ――きちゃう、アんッ! ら、らめ、あっあっあっ!! 龍神さ――イク、イクゥゥッ!!」
一際大きく腰が上下に動き、おとめは絶頂を果たす。同時に龍神もグジュグジュッと強めに蜜道を掻き分け、熱い飛沫をおとめの中で放った。
達したことにより、ふにゃりと力の抜けたおとめだが、中で龍神が大きく跳ねながら精が注がれるのを感じた。
その熱が無性に愛おしく思えたが、ズルリと肉塊が引き抜かれたと同時に太ももに精が流れ出てしまった。
「アッ――」
「おとめ、やはり……痛かったか?」
「え? あ、違うの……龍神様の溢れて、勿体ないなって」
「――ッ。そ、そうか。あぁそうだ、安心してくれ、人間と神の間に子は成せない」
「……そう、なんだ」
中に出された時、おとめは子供ができればまた会えるだろうかと考えていた。その為、龍神の言葉を残念に思いつつ、腹を撫でた。
「少し寝るといい……。あとは俺が綺麗にしてやる。それに、山にちゃんと返してやるし、雨も降らせる、安心してくれ」
「ん……分かった……」
初めての体験におとめは体力を消耗し、瞼がゆるゆると落ちてきた。本当はもう少し龍神と話をしたい。
もう会えないかもしれないと思い、力を振り絞って振り向き、龍神の頬に触れた。
「おとめ?」
「ありがとうございます……、優しくしてくれて、……嬉しくて、気持ち……良かった…………」
その言葉を最後に、おとめはすーすーと軽やか寝息をたて始めたのだった。
「――ぼぼが濡れてるな」
「ぼ、ぼぼ??」
初めて聞く言葉に、おとめが繰り返すように問いかける。
「ここだ」
龍神はぴちゃぴちゃと溢れた愛液を混ぜるように蜜口を叩いた。
「あ……そこ、か」
「今は違う呼び名なのか? おとめはここを……なんと言っているんだ?」
指の腹で蜜口を押され、おとめは小さく喘ぎを漏らす。
「ぁッ――、わ、私達はその、女の子の猥談だと、おまんこ……と」
村の数少ない年頃の女の子が集まれば、少しはそんな話をする。月のものが重いとかそんな話から、いつの間にか緩い猥談をするようになった。
そんな中で〝おまんこ〟と呼ぶことが帝都で流行っていると知ったのだ。それが本当か嘘かは知らないけれど、それでも年頃の女の子達でキャーキャーと騒いだりした。
そんなことを思い出していると、龍神は ふむ とひとつ考えるように間を置いて 可愛いな と呟いた。
「え?」
「ぼぼよりもまんこの方が可愛いだろう?」
「そうですかね?」
「そうだ」
そう言われるとそうかもしれない。
「で、魔羅はなんというんだ?」
「そっちは、その、お、お、おちんぽ……と……」
「うーん、それはなんか弱そうだな。魔羅のままにするか。ぼぼをまんこと、魔羅は魔羅と。あぁ、でもおとめはおちんぽでも良いからな。柔らかい言葉で愛らしい」
よく分からないが、おとめはそのままで良いようだ。
すると龍神はその言葉が気に入ったのか、蜜口にほんの指先を挿れながら、おとめの耳元で囁く。
「まんこがぐっしょりだな。触れるだけで溢れてくる」
「アッ――んッ」
龍神の熱い息が耳にかかり、甘い声でそこがどんな状況かを囁き続けられる。恥ずかしいのに、腰が浮くように動いてしまう。
これではまるで、もっと欲しいとおとめから求めているようだ。
徐々に指が入り始めた。
中から掻き出すように龍神の指が動き、自分でも触れたことのない場所から感じる快楽に痛みはない。
「…………甘い香りが……すごいな……」
指を引き抜き身体を動かした龍神は、優しくおとめを仰向けに寝転がらせる。そして、迷いなくおとめの足の間に顔を寄せて蜜口にから溢れた愛液を吸った。
「ンッ、ァ!! ――ふぅ、ンンンッ」
舌で蜜口を柔らかくするように舐められ、愛液が溢れれば吸われ、そしてまた蜜口を解すように舌を差し込まれた。
そんな場所は美味しくないだろうとは思うのだけれど、温湯に浸かるような絶妙な快楽の波におとめは抗えず、されるがままに舐められる続けた。
溢れる蜜を吸い上げながら、甘い痺れが走る謎の部分に龍神の唇が触れる。その部分が何と言うのか知らないが、そこをもっと酷く強く触れて欲しいという感情が芽生えた。
そっと龍神の頭に触れ、おとめは長く美しい黒髪をサラリと撫でる。
「ん?」
ジュルリと音を立てながら、龍神が視線だけをおとめに向ける。
「あの、その――」
首を傾げた龍神はすぐに思い至ったらしく、舌先でチロリと蜜口を撫でてから 何がして欲しい? と聞いてきた。
その蜜口より上にある、敏感な不思議な場所を舐めて欲しい……のだが、その場所がおとめには分からない。分からないから言いようがない。
「言わないと分からない」
「その、えっと……こ、ここ。なんだかムズムズするんです……」
恥を忍んで自らの指でその場所に触れる。
その部分を確認し、龍神は舌先でチロリと撫でた。
「ここか?」
「んッ――ッ! そこ、そこが痺れるの――ッ」
「愛らしい突起だな……。ここを弄ったことがないのか?」
質問にコクコクと頷くと、龍神は満足そうに そうか と呟き舌全体でザラリと舐めて一度強く吸い上げた。
「んぁッァァァ!!」
ビクビクッと腰が揺れ、下腹部がキュウと音を立てたような感覚がおとめを包む。同時に、トロリと身体の奥から愛液が染みでるのも感じた。
「強すぎたか? 今はまだ小粒の真珠のような大きさだが、色は珊瑚のように淡い朱色が美しいな。淫れてくれるなら、もっとしてやろう」
何故か嬉々とした声色の龍神は、おとめの無垢で敏感な陰核の皮を指で剥き、再び強く吸い上げた。
一際高い声で喘いだおとめは腰を上げてしまい、それを龍神が抱えて更に激しく愛撫する。
ドクンッと心臓が大きく鳴って、背を反らすとまだ純粋な身体であっても快楽をしっかりと感じ、粘る蜜が溢れて垂れるのを感じてしまう。
自身の変化におとめは戦きつつ、しかし与えられる快楽に抗えず、何度も龍神の顔に陰部を押し付けるように腰を動かし絶頂を迎えた。
「ひぁッ、ッ――アァッ!! 龍神しゃ、まぁッ――!!」
達して達して頭が沸騰しそうな中、龍神は陰核への愛撫を続け、更には蕩ける蜜口に指を立てた。
最初は一本。しかし、何度か往復するとすぐに二本、三本と指を増やされ、圧迫感が増す。
下腹部から聞こえるのは、龍神の口から溢れる唾液で敏感な陰核が吸い付かれる音と、蜜道を引っ掻くように指で慣らしながら溢れた蜜が掻き混ぜらるグジュグジュという卑猥な音。
それが行灯の淡い光しかない部屋に響き、おとめはその部屋だけか特別な空間になったような感覚がした。
不意に指がクイと腹側に曲げられ、身体中に痺れが走った。
「あぁぁっっ――――ッ!!」
ピシャッと何かが吹き出し、身体が跳ねる。その反動で龍神の指も顔も離れたが、おとめの身体は跳ね続けた。
「アッ、んッ――っン、んゥ――んッ」
「凄いな――これなら……大丈夫だろうか」
龍神に優しく支えられるようにうつ伏せに転がされ、おとめは尻を高くあげる。溢れた蜜がすぐに太ももを伝っているのを感じ、恥ずかしいのに身体がまだ言うことを聞かない。
「この格好は、恥ずかしい……」
その間に龍神はおとめに張り付いた肌襦袢を少しだけ捲り、猛々しい熱の塊を先程まで指が挿入されていた場所に押し付けてきた。
「恥ずかしがるな。俺もほら。こんなに」
龍神が腰を揺らし、反り勃った肉棒が擦れる。ただの真っ直ぐな棒ではなく、複雑な凹凸があるその肉塊は、おとめの陰核にもコリコリと刺激を与えた。
「んッンクッゥ――ふ、あァ……」
「俺の興奮した魔羅もこんなに勃ってるんだ。おとめの良さそうな顔が、声が……俺を興奮させる」
背後からそう呟いた龍神は、蜜口に熱の先を押し付ける。指とは全く違う感覚におとめの身体は一瞬強ばったが、プツリと音を立てて切っ先が侵入すると、へなりと身体の力が抜けて上半身を布団に預けた。
龍神は緩く腰を動かし、肉塊を少しずつ埋め始めた。微かな痛みもあるけれど、それよりも恍惚とするような痺れが堪らない。
おとめは自らも腰を揺らし、ねだるように龍神の肉棒を蜜道へ誘い込んだ。
「ッ――おとめ、そんなにしたら……痛いだろう?」
「んッあぁっ、痛み、あるけど――それより、凄い……きもちい――ッんッ、龍神様のおっきいの、きもちいッ――」
「――――おとめッ」
「んぐぅっッ!!」
みっちりと嵌っているはずの蜜道に、さらに龍神の肉棒は押し進んでくる。どこまで埋まっていくのか……腹を突き破られるような恐怖があるのに、その先を知りたくなってしまったおとめは、腰を揺らして龍神を求める。
「んアッ、あっあっ――!!」
だいぶ埋まった所で、龍神は腰を止めて背を撫でてくれる。
「ここまでにしよう。いくら気持ちが良いと言っても、破瓜の痛みはあるはずだ」
「んッッ、でも、龍神さま、は?」
「俺も気持ちいい。――おとめは、優しいな。…………少しだけ、甘えてもよいか?」
優しいのは龍神の方だとおとめは思ったが、それを口にはせずにコクコクと首を縦に動かした。
すると、龍神はありがとうと呟いてから腰を少しだけ引いて肉塊を抜き、今度はゆっくりと押し込んでくる。おとめの愛液がたっぷりと染みだした蜜道は、その動きを喜ぶようにしっかりと締め付けた。
淫らな男女の交わりの音と、何とも言えない生々しい香りが鼻をくすぐる。
尻を支えるように持ち上げている龍神の熱い手のひら。それに時折聞こえる龍神の興奮した吐息。
全てが厭らしくておとめの気持ちを高揚させていく。
「アッアッ、龍神さまッ、きもち、きもちぃのぉッ」
「良かった。俺もとても良い。おとめのまんこは……俺を受け入れてくれたんだな」
そう言うと、龍神は少しだけ腰つきを激しくされる。
交わる音がヌッチュヌッチュと早くなり、腰を回されれば擦る場所もかわり、頭がぼぅっと惚けてきた。
「アッ、ンっんッっ!! 龍神、さっまぁっ!! い、イクッ、――イきそッぅなのォッ!!」
「あぁ、俺の魔羅で達してくれるか? 中に、沢山注いでやろう」
「はァっ、ッあっ、きもち、の、くるっ――きちゃう、アんッ! ら、らめ、あっあっあっ!! 龍神さ――イク、イクゥゥッ!!」
一際大きく腰が上下に動き、おとめは絶頂を果たす。同時に龍神もグジュグジュッと強めに蜜道を掻き分け、熱い飛沫をおとめの中で放った。
達したことにより、ふにゃりと力の抜けたおとめだが、中で龍神が大きく跳ねながら精が注がれるのを感じた。
その熱が無性に愛おしく思えたが、ズルリと肉塊が引き抜かれたと同時に太ももに精が流れ出てしまった。
「アッ――」
「おとめ、やはり……痛かったか?」
「え? あ、違うの……龍神様の溢れて、勿体ないなって」
「――ッ。そ、そうか。あぁそうだ、安心してくれ、人間と神の間に子は成せない」
「……そう、なんだ」
中に出された時、おとめは子供ができればまた会えるだろうかと考えていた。その為、龍神の言葉を残念に思いつつ、腹を撫でた。
「少し寝るといい……。あとは俺が綺麗にしてやる。それに、山にちゃんと返してやるし、雨も降らせる、安心してくれ」
「ん……分かった……」
初めての体験におとめは体力を消耗し、瞼がゆるゆると落ちてきた。本当はもう少し龍神と話をしたい。
もう会えないかもしれないと思い、力を振り絞って振り向き、龍神の頬に触れた。
「おとめ?」
「ありがとうございます……、優しくしてくれて、……嬉しくて、気持ち……良かった…………」
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