かっこいいヤギさん

バナナの人

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ライオンになれないの?

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「うおー! ボクはもうライオンだ!」

 ヤギさんはそう言いながら歩きました。
 ライオンさんのように堂々と、、強そうに、そしてかっこよく。

「おおヤギさん。どうしたんだい? iいつもよりかっこいいじゃないか」
「ああカラスさん。もうボクはライオンなんだ」
「……は?」

 カラスさんは困った顔をしました。

「ら…ライオン? バカ言うんじゃないよ。君はどう見てもヤギだ。悪いこと言わんから、少し頭を冷やしたらどうだい?」

 そういわれてヤギくんは傷つきました。
 なんでだろう。あんなにがんばったのに、なんでボクはライオンになれないんだろう。

「もしかして……ボクはヤギのままなのかな?」

 ヤギくんは不安になりました。
 かわいそうに思ったカラスさんは一ついいことを思いつきました。

「そんなにライオンになりたかったらイオンに会って聞いてみなよ。どうやったらライオンになれるのって」
「そうか! さいしょからそうすればよかったんだ!」

 ヤギくんはライオンに会いに行きました。
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