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【第三部】第二章 師匠と弟子
16 着せ替え人形
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「うふ。この子は錬金薬師って名乗ってるのぉ。元々は魔法薬師見習いだったのよぉ」
「ああ、バスチアにいた子か。えっ、じゃあギュスターヴが拾った子? ……時の流れが速すぎる……あんなに小さかったのに、大きくなったなぁ」
「えっ、僕のこと知ってるんですか!?」
それも拾われた頃の僕を知ってる!?
「あはは! そりゃあね。君を見つけた時、私も一緒にいたから。私の素材採取に付き合ってもらった帰り道だったんだ」
僕は初めて聞く話にベアトリスさんを見上げる。
「そうなのよぉ。素材採取ならギュスターヴに護衛を依頼したら? って私が紹介したのぉ」
「へえー! じゃあ、えっと、はじめましてではないみたいですけど、でも、はじめまして! 錬金薬師のロイといいます!」
こっちはプラムです、と肩で恥ずかしそうにしているプラムも紹介する。
プラムが人見知りするなんて珍しいなぁ。
「ふふふ。はじめまして、大きくなったロイ。そしてプラム。私はラケシス・フラメル、服飾師よ。気軽にラケシスと呼んで。君たちもね」
握手をしたラケシスさんは、リディとククルルくんにもそう言い微笑む。
「それでねぇ、ラケシス。あなたは忘れてるかもしれないけど、今日は約束してた素材を持ってきたのよぉ」
「ああ! 忘れてたけど今思い出した! 『大玻璃立羽の虹羽』と『天の星草』『白糸花』を採ってきたのか! じゃあ二階の素材部屋に置いてきて」
「分かったわぁ」
二人にとっては当たり前のやり取りなのだろう。ベアトリスさんはさっさと階段を上っていってしまった。
よっぽど信頼関係があるんだろう。普通は他人を自分の仕事場――しかも素材置き場になんて通さないもん。二人は魔人とエルフだから、きっと長い付き合いなんだろうなぁ。
「ねえ! その子たちにお店の中を見せてあげてぇ? 勉強になるでしょうから」
二階からベアトリスさんが大きな声でそう言った。
――そして、僕らはなぜかラケシスさんの着せ替え人形になっています。
「うん! いいね、ロイ。小さな紳士だよ!」
「え、そうですか? へへ……でも、蝶ネクタイってちょっと苦しいですね」
『プルン! プルルルル!』
『にあってるよ! ロイかっこいいよ!』
プラムが褒め言葉と共に飛び上がる。
僕は夜会服というものを初めて着せてもらった。
これは見本の服らしいんだけど、どれが着れそうかな? とラケシスさんは採寸までしてくれた。
僕は採寸なんて初めてで緊張したし、自分のサイズに合った服も初めてで、すごくドキドキした。腕まくりしないシャツも、裾をまくり上げることのないズボンも初めて……!
鏡に映る僕は、黒の上下に蝶ネクタイ姿。これは基本のデザインらしくて、ここからその人の地位や職業によって色々変わるんだって。よく分からないけど。
それからついでにと、前髪を上げおでこを見せる髪型にされてしまった。恥ずかしい……
「さあさあ、小さな紳士はどちらのコートがお似合いかな?」
ラケシスさんは高そうなコートをいくつか手に持ち、僕の肩に合わせて選んだ一着を着せてくれた。
「わ、軽い……!」
「それはもちろん! 重たいコートなんて最悪だからね。うーん……ちょっとこのあたりを詰めたいな」
そう言うと、ラケシスさんはどこからともなく針と糸を取り出し、肩やら袖やら、背中やらの布を摘まんでちゃちゃっと縫っていく。
「うん、なるほど。こんな感じね」
ラケシスさんは一仕事終えたように満足げだ。鏡に映る僕はなんだか別人みたいだ。落ち着かない……!
「あの、ラケシスさん、これ……試着しちゃっていいんですか? すごくいいものですよね……?」
試着用の衝立から顔を出したのは、耳を半分下げたリディだ。不安そうだけど……?
「ん? うっわぁ可愛い……! さすがアデリーヌの娘ね。よく似合ってる」
「えっ! ラケシスさんもお母様のことを知ってるんですか!?」
「うん。ま、その話はそのうち……じゃーん! 見て! 可愛い!」
試着室から引っ張り出されたリディは薄ピンクのドレス姿だ。大きく広がったスカートがふんわり揺れて、キラキラと灯りを反射している。
「かわいいにゃ~!」
『かわいい! にあってるね! ね、ロイ』
ぺちぺちとプラムに頬を叩かれて、僕はハッとし頷いた。
「うん。すごい、えっと……かわいい、と思う!」
「ありがとう……えへへ」
リディは可愛いんだけど、それを面と向かって伝えるのはちょっと恥ずかしかった。
「あらぁ、みんな素敵よぉ!」
二階から下りてきたベアトリスさんがパチパチと手を叩く。
「お試し用の服だけどね。えーっと、子猫くんには、このマントなんてどう? 飛べるよ」
飛べる? どういう意味だろう? そう思ったら――
「んにゃ! ほんとにゃ~! ククルル、浮いてるにゃっ」
たのし~にゃ~! と目を輝かせ、ククルルくんはフワフワ、フワフワと空を泳ぐ。
「すごい……魔道具師さんの服屋さんだって聞いてはいたけど、迷宮遺物並の効果があるんだ……!」
「そうよぉ。ラケシスの服はすごいの。リディちゃんの赤いケープも、元はラケシスの作品で、あらゆる異常への耐性が付いてるわぁ」
「えっ」
リディも目を丸くしている。自分のケープがラケシスさん作だったとは知らなかったようだ。
じゃあ、もしかして今僕が着てるこの服や、リディのドレスにも何か効果が付与されてたり……?
「私のこのローブもラケシスに手伝ってもらったのぉ。色んな効果が付いてて最高よぉ?」
「ついでにギュスターヴのコートも私が作ったものだよ。暑くもなく寒くもなく、軽くて直接攻撃にも魔法攻撃にも強い。それから撥水効果も付けたし、まあ、他にもいろいろ付けたかな」
ラケシスさんはニヤリと笑う。
なるほど、それ以上は秘密なのか。
「ああ、バスチアにいた子か。えっ、じゃあギュスターヴが拾った子? ……時の流れが速すぎる……あんなに小さかったのに、大きくなったなぁ」
「えっ、僕のこと知ってるんですか!?」
それも拾われた頃の僕を知ってる!?
「あはは! そりゃあね。君を見つけた時、私も一緒にいたから。私の素材採取に付き合ってもらった帰り道だったんだ」
僕は初めて聞く話にベアトリスさんを見上げる。
「そうなのよぉ。素材採取ならギュスターヴに護衛を依頼したら? って私が紹介したのぉ」
「へえー! じゃあ、えっと、はじめましてではないみたいですけど、でも、はじめまして! 錬金薬師のロイといいます!」
こっちはプラムです、と肩で恥ずかしそうにしているプラムも紹介する。
プラムが人見知りするなんて珍しいなぁ。
「ふふふ。はじめまして、大きくなったロイ。そしてプラム。私はラケシス・フラメル、服飾師よ。気軽にラケシスと呼んで。君たちもね」
握手をしたラケシスさんは、リディとククルルくんにもそう言い微笑む。
「それでねぇ、ラケシス。あなたは忘れてるかもしれないけど、今日は約束してた素材を持ってきたのよぉ」
「ああ! 忘れてたけど今思い出した! 『大玻璃立羽の虹羽』と『天の星草』『白糸花』を採ってきたのか! じゃあ二階の素材部屋に置いてきて」
「分かったわぁ」
二人にとっては当たり前のやり取りなのだろう。ベアトリスさんはさっさと階段を上っていってしまった。
よっぽど信頼関係があるんだろう。普通は他人を自分の仕事場――しかも素材置き場になんて通さないもん。二人は魔人とエルフだから、きっと長い付き合いなんだろうなぁ。
「ねえ! その子たちにお店の中を見せてあげてぇ? 勉強になるでしょうから」
二階からベアトリスさんが大きな声でそう言った。
――そして、僕らはなぜかラケシスさんの着せ替え人形になっています。
「うん! いいね、ロイ。小さな紳士だよ!」
「え、そうですか? へへ……でも、蝶ネクタイってちょっと苦しいですね」
『プルン! プルルルル!』
『にあってるよ! ロイかっこいいよ!』
プラムが褒め言葉と共に飛び上がる。
僕は夜会服というものを初めて着せてもらった。
これは見本の服らしいんだけど、どれが着れそうかな? とラケシスさんは採寸までしてくれた。
僕は採寸なんて初めてで緊張したし、自分のサイズに合った服も初めてで、すごくドキドキした。腕まくりしないシャツも、裾をまくり上げることのないズボンも初めて……!
鏡に映る僕は、黒の上下に蝶ネクタイ姿。これは基本のデザインらしくて、ここからその人の地位や職業によって色々変わるんだって。よく分からないけど。
それからついでにと、前髪を上げおでこを見せる髪型にされてしまった。恥ずかしい……
「さあさあ、小さな紳士はどちらのコートがお似合いかな?」
ラケシスさんは高そうなコートをいくつか手に持ち、僕の肩に合わせて選んだ一着を着せてくれた。
「わ、軽い……!」
「それはもちろん! 重たいコートなんて最悪だからね。うーん……ちょっとこのあたりを詰めたいな」
そう言うと、ラケシスさんはどこからともなく針と糸を取り出し、肩やら袖やら、背中やらの布を摘まんでちゃちゃっと縫っていく。
「うん、なるほど。こんな感じね」
ラケシスさんは一仕事終えたように満足げだ。鏡に映る僕はなんだか別人みたいだ。落ち着かない……!
「あの、ラケシスさん、これ……試着しちゃっていいんですか? すごくいいものですよね……?」
試着用の衝立から顔を出したのは、耳を半分下げたリディだ。不安そうだけど……?
「ん? うっわぁ可愛い……! さすがアデリーヌの娘ね。よく似合ってる」
「えっ! ラケシスさんもお母様のことを知ってるんですか!?」
「うん。ま、その話はそのうち……じゃーん! 見て! 可愛い!」
試着室から引っ張り出されたリディは薄ピンクのドレス姿だ。大きく広がったスカートがふんわり揺れて、キラキラと灯りを反射している。
「かわいいにゃ~!」
『かわいい! にあってるね! ね、ロイ』
ぺちぺちとプラムに頬を叩かれて、僕はハッとし頷いた。
「うん。すごい、えっと……かわいい、と思う!」
「ありがとう……えへへ」
リディは可愛いんだけど、それを面と向かって伝えるのはちょっと恥ずかしかった。
「あらぁ、みんな素敵よぉ!」
二階から下りてきたベアトリスさんがパチパチと手を叩く。
「お試し用の服だけどね。えーっと、子猫くんには、このマントなんてどう? 飛べるよ」
飛べる? どういう意味だろう? そう思ったら――
「んにゃ! ほんとにゃ~! ククルル、浮いてるにゃっ」
たのし~にゃ~! と目を輝かせ、ククルルくんはフワフワ、フワフワと空を泳ぐ。
「すごい……魔道具師さんの服屋さんだって聞いてはいたけど、迷宮遺物並の効果があるんだ……!」
「そうよぉ。ラケシスの服はすごいの。リディちゃんの赤いケープも、元はラケシスの作品で、あらゆる異常への耐性が付いてるわぁ」
「えっ」
リディも目を丸くしている。自分のケープがラケシスさん作だったとは知らなかったようだ。
じゃあ、もしかして今僕が着てるこの服や、リディのドレスにも何か効果が付与されてたり……?
「私のこのローブもラケシスに手伝ってもらったのぉ。色んな効果が付いてて最高よぉ?」
「ついでにギュスターヴのコートも私が作ったものだよ。暑くもなく寒くもなく、軽くて直接攻撃にも魔法攻撃にも強い。それから撥水効果も付けたし、まあ、他にもいろいろ付けたかな」
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