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新生Glanz

相変わらずの解説

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第三戦、スーパーフェニックスはスカイウォーカーズから移籍した宇田川、Glanzは片山と両左腕の先発。


スタメンはスーパーフェニックスが

1ライト 刀根 32
2セカンド 兼本 12
3レフト 足達 1
4指名打者 フォスター 55
5ファースト 清武 8
6キャッチャー 丸藤 2
7センター 橋本 5
8ショート 五十嵐 31
9サード 横川 25


P  宇田川   29


セカンドは兼本、ファーストは清武、ショートは五十嵐とオーダーを変えた。

清武は昨年ドラフト1位に指名された大学ナンバーワンのスラッガー。


3球団競合の末、スーパーフェニックスが交渉権を獲得、契約金1億5000万  年俸1200万で入団。


開幕三戦目で早くも初スタメンは新興球団だから出来る事なのか。


後攻Glanzのスタメンは、


1レフト藤村 46
2ショート石川 8
3センター唐澤 1
4セカンド森高 7
5サード吉岡 33
6ライト中山 2
7キャッチャー毒島 6
8指名打者ジョーンズ 49
9ファースト徳川 23

P 片山 19


Glanzのスタメンは初戦から変わらず。



「さぁ、間もなくここさいたま S Villageより、SAITAMA Glanz対京都スーパーフェニックスの開幕三戦目が始まろうとしています!
解説はさいたまテレビ専属解説者の玉井尻臭生さん、そして実況はワタクシ、亀頭白之助(かめあたましろのすけ)が試合終了までお送りいたします!
玉井尻さん、今日もヨロシクお願いします!」


ハテ…確か玉井尻は武蔵野テレビ専属の解説者だったような。


「おう、シクヨロな…昨日は一軍半の連中に負けやがって、ブザマだな」


「さすが、武蔵野テレビからさいたまテレビの解説者に鞍替えした玉井尻さんならではの辛口解説です」


本拠地移設と同時に玉井尻もさいたまテレビへ移ったみたいだ。


「今日の先発は…宇田川って、コイツは去年までスカイウォーカーズのピッチャーだったろ?
コイツが三戦目の先発かよ」


「えぇ、宇田川は分配ドラフトによってスーパーフェニックスに入団しました。
かつてはスカイウォーカーズの先発ローテーションだったんですが、以降は二軍暮らしでプロテクトから外れてスーパーフェニックスへ移ったというワケです」


「去年まで鳴かず飛ばずのヤツが先発とは、相当戦力が弱いんだろうな」


「まぁ、それが新球団のウィークポイントでもあるんですが、逆を言えば今まで一軍に縁が無かった選手が活躍出来る可能性が高いんですから、チャンスじゃないですか」


「力が無いから二軍にいたんだろ?いくら新しいチームだからって、おいそれと一軍には上げねぇだろ!」


「では玉井尻さんは今日の試合のポイントはどこでしょうか?」


「ポイント?ンなもんねぇよ!フツーにやりゃ、Glanzの方が勝つだろ」


大雑把な解説だ。


「さぁ、間もなく時計の針は午後6時を迎えます。
マウンド上には左の片山がバッテリーを組む毒島と何やら言葉を交わしています」


「サインの確認だろ、それよか毒島がまたキャッチャーって…コイツを正捕手にしようってのか、櫻井は?」


「何せ、去年トレードで正捕手だった保坂がドジャースに移籍しましたし、滝沢はまだ2年目でリードに若干不安があるとの事で毒島がマスクを被るそうです」


「ホントに大丈夫なのか、コイツで?」


「さぁ、午後6時!主審の手が挙がり、プレイボールです!」


前置きが長くなったが、とにかく試合はスタートした。


「トップバッターの刀根が左バッターボックスに入りました。
今年から京都スーパーフェニックスという新たなチームで心機一転をはかりたいところです!」


「コイツも今まで二軍だったんだろ?」


「えぇ、札幌ウォーリアーズから移籍ですね」


「どれどれ…プロ通算成績が23打数2安打…コイツプロになって何年目だ?」


「えぇーっと、刀根は今年でプロ6年目の23才になりますね」


「高卒で入ったのかよ」


「ドラフト5位でウォーリアーズに入団しました」


「こんなヤツ、使えねぇよ!」


「おぉーっと、刀根!初球を打ってライト前へヒット!」



「ウソっ!初球打ったの?」


いつまで経ってもいい加減な解説者だ。


片山の143km/hのストレートを物の見事にライト前へ打ち返した。


【2番セカンド兼本。背番号12】


「僅か初球で早くもランナー一塁!続いて2番の兼本です。兼本は初戦、二戦目はショートですが、今日はセカンドで出場です」


「兼本ってのは、何処が本職なんだ?」


「兼本は本来のポジションはサードですが、ショートもセカンドも守れる選手ですね」


「要は便利屋だろ。守備固めで使われるタイプじゃねぇのか」


「去年まで所属していたドジャースでは、ユーティリティープレイヤーとして色んなポジションを守っていた選手です」


「そんなのがスタメンかよ」


文句の多いヤツだ。



そんなこんなでグダグダな解説は続く。
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