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球春到来
7色の変化球
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今まではカモにしてきた司だが、今日の真咲の雰囲気はいつもと違う。
真咲は余裕の笑みで次のサインをだす。
司はチラッと後ろを見た。
保坂は動かず、真ん中にミットを構えている。
(ド真ん中…いや、そんなハズはない。いくら何でも、ド真ん中に投げるなんて無謀だ)
いきなり速いストレートで面食らったのか、頭の中は混乱している。
ゆったりとしたモーションから2球目を投げた。
放たれたボールはド真ん中へ一直線に向かう。
(ホントにド真ん中へ投げてきた…)
司はタイミングを合わせ、鋭く振り抜いた。
「…っ!何だっ…」
ド真ん中と思ったボールは手元でインコースに変化した。
ガジっ、とバットの根っこに当たり、勢いを殺された打球は力無く真咲の正面に転がる。
「…先ずはアウト一つ」
余裕をもって一塁へ送球。
「アウト!」
苦手の司を2球で仕留めた。
「あれはカットボールか?…」
司がマウンドに目をやると、真咲はこちらを見てニヤッと笑った。
(あの人の持ち球はストレートとカーブ、そしてフォークの3種類のみ…という事は、新たにカットボールをマスターしたと言うのか?)
真咲は司を打ち取る為だけにカットボールをマスターした。
真咲の持ち球は3種類のみだが、腕の振りがどれも同じで尚且つリリースの瞬間までボールが見えない。
出所が分からない為、ストレートなのか変化球なのか見分けがつかない。
他のバッターならば難なく打ち取るのだが、司はいとも簡単に打ち返す。
真咲にとっては、これ以上無い天敵だ。
抑えるにはどうすればよいか。
真咲の出した答えは新たに変化球をマスターする事だった。
元々真咲は器用なタイプで、少し練習しただけでほとんどの変化球を投げる事が出来る。
だが、それが試合で通用するかと言えば答えはNoだ。
実戦で使えるようにするには、更なるキレが必要となる。
シーズンオフに新球の精度を上げる練習をひたすら行った。
この試みは成功し、真咲の球種はかなり増えた。
「…ヤベぇな、このままだとオレが土下座するハメになるぞ」
降谷に焦りの表情が浮かぶ。
もし真咲が無失点に抑えた場合、降谷は大観衆の前で土下座をするという賭けをした。
先ほどまで余裕の笑みだったのが、一瞬にして奈落の底へ突き落とされた気分だ。
「おい、打てよ!打たなきゃオレが土下座するんだぞ!頼む、打ってくれ!」
モニターに向かって必死に祈っている。
だが、降谷の願いもむなしく、試合は真咲の独壇場と化した。
試合はあっという間に7回の裏まで進む。
スコアは1対0でスカイウォーカーズが1点リードしている。
5回の表、先頭の庵野が金城の高めに浮いたスライダーを左中間に打ち返しツーベースヒットで出塁。
続く8番指名打者のジョーンズが初球のツーシームをライト前に運んで庵野がホームイン。
対するレボリューションズは真咲の多彩な変化球の前に凡退を繰り返す。
機動力が持ち味のレボリューションズだが、塁に出なければ走力は発揮できない。
この日真咲が投げた球種は、フォーシーム、ツーシーム、カットボール、スライダー、カーブ、シンカー、縦のスライダー、フォークとどれもウイニングショットになるほどの切れ味だ。
特に司は3打数ノーヒット、しかも2三振と完璧に封じた。
インコースへボールになるスライダーを見せ、アウトコースへ逃げるシンカーで一つ目の三振を奪い、今度は外一辺倒のピッチングから、143km/hのクロスファイヤーボールで見逃し三振を奪った。
ただでさえ投球術に定評のある真咲が7色の変化球をマスターしたとあれば、他のバッターもお手上げだ。
大きく変化するカーブやフォークに加え、バットの芯を外す小さく変化するカットボールやツーシームで凡打を繰り返し、ここまで1安打無四球とまさに無双状態だ。
そして8回の裏、代打若月をこの日最速の147km/hのストレートで6個目の三振を奪い、スリーアウトチェンジ。
真咲はベンチに戻るとブルペンへ直行した。
「おい、降谷!オレは疲れたから、後はお前が投げろ、いいな!」
「ハ、ハイ…」
(終わった…オレの負けじゃねぇか…あんな大勢の前で土下座すんのかよ)
目の前が真っ暗になった。
「おぅ、どうした?この世の終わりみたいな顔しやがって」
真咲が笑みを浮かべながら降谷の顔を覗き込む。
「い、いや…別に」
「この勝負、オレの勝ちだな…」
「わ、分かってるよ…土下座すればいいんだろ、やるよ、やってやらぁ!」
「ば~か!」
パシンと頭を叩いた。
「痛てっ、何すんだよ!」
「今のお前の精神状態で抑えなんか務まるか!
いいか、オレも監督もコーチもお前に土下座しろなんて本気で言うと思ってんのか?」
「エッ…」
「お前がやらなきゃなんないのは、土下座よりも最終回を0点に抑える事だろ、違うか?」
「いや、でも…」
「ゲームが終わったら、オレと一緒に監督に謝りに行こう。
その代わり、打たれたらマジで土下座しろよ、いいな!」
「ハ、ハイっ」
この言葉で降谷は平常心を取り戻した。
最終回、降谷がマウンドに立つ。
今日がシーズン初登板となる。
真咲の計らいで落ち着きを取り戻した降谷はMAX156km/hのストレートと決め球の縦のスライダーで9回をパーフェクトに抑え、スカイウォーカーズが1対0で辛勝した。
試合後、真咲は降谷と共に監督室を訪れ、今までの非を詫びた。
「申し訳ありませんでした!」
大観衆の前ではなく、櫻井と高峰の前で土下座をした。
「監督、降谷も反省してるみたいだし、今日だけは大目に見てもらえませんかね?」
真咲がフォローする。
「ハッハッハッハ、ボクは最初から土下座をしてもらおうなんて思ってないよ!
降谷くん、今日のところは真咲くんに免じてお咎めなしにするけど、次からは容赦しないよ…分かったね?」
「は、はい…申し訳ありません」
蚊の鳴くような声で返事をした。
「ヒロト、甘すぎるんじゃないか?
こういう時こそ、ガツンと食らわしてやらないと」
「高峰さん、本人も反省してますし、今日は許してあげましょう。
最終回を三者凡退で抑えたんだし、勝ったからこの件は水に流しましょう!」
「まぁ、せっかく抑えたんだしな…
おい、降谷!
今日のところは見逃してやるが、今度あんな事言ったら土下座どころじゃないぞ、いいな!」
「ハイ…」
これ以降、降谷はこの3人に全く頭が上がらなくなった。
真咲は余裕の笑みで次のサインをだす。
司はチラッと後ろを見た。
保坂は動かず、真ん中にミットを構えている。
(ド真ん中…いや、そんなハズはない。いくら何でも、ド真ん中に投げるなんて無謀だ)
いきなり速いストレートで面食らったのか、頭の中は混乱している。
ゆったりとしたモーションから2球目を投げた。
放たれたボールはド真ん中へ一直線に向かう。
(ホントにド真ん中へ投げてきた…)
司はタイミングを合わせ、鋭く振り抜いた。
「…っ!何だっ…」
ド真ん中と思ったボールは手元でインコースに変化した。
ガジっ、とバットの根っこに当たり、勢いを殺された打球は力無く真咲の正面に転がる。
「…先ずはアウト一つ」
余裕をもって一塁へ送球。
「アウト!」
苦手の司を2球で仕留めた。
「あれはカットボールか?…」
司がマウンドに目をやると、真咲はこちらを見てニヤッと笑った。
(あの人の持ち球はストレートとカーブ、そしてフォークの3種類のみ…という事は、新たにカットボールをマスターしたと言うのか?)
真咲は司を打ち取る為だけにカットボールをマスターした。
真咲の持ち球は3種類のみだが、腕の振りがどれも同じで尚且つリリースの瞬間までボールが見えない。
出所が分からない為、ストレートなのか変化球なのか見分けがつかない。
他のバッターならば難なく打ち取るのだが、司はいとも簡単に打ち返す。
真咲にとっては、これ以上無い天敵だ。
抑えるにはどうすればよいか。
真咲の出した答えは新たに変化球をマスターする事だった。
元々真咲は器用なタイプで、少し練習しただけでほとんどの変化球を投げる事が出来る。
だが、それが試合で通用するかと言えば答えはNoだ。
実戦で使えるようにするには、更なるキレが必要となる。
シーズンオフに新球の精度を上げる練習をひたすら行った。
この試みは成功し、真咲の球種はかなり増えた。
「…ヤベぇな、このままだとオレが土下座するハメになるぞ」
降谷に焦りの表情が浮かぶ。
もし真咲が無失点に抑えた場合、降谷は大観衆の前で土下座をするという賭けをした。
先ほどまで余裕の笑みだったのが、一瞬にして奈落の底へ突き落とされた気分だ。
「おい、打てよ!打たなきゃオレが土下座するんだぞ!頼む、打ってくれ!」
モニターに向かって必死に祈っている。
だが、降谷の願いもむなしく、試合は真咲の独壇場と化した。
試合はあっという間に7回の裏まで進む。
スコアは1対0でスカイウォーカーズが1点リードしている。
5回の表、先頭の庵野が金城の高めに浮いたスライダーを左中間に打ち返しツーベースヒットで出塁。
続く8番指名打者のジョーンズが初球のツーシームをライト前に運んで庵野がホームイン。
対するレボリューションズは真咲の多彩な変化球の前に凡退を繰り返す。
機動力が持ち味のレボリューションズだが、塁に出なければ走力は発揮できない。
この日真咲が投げた球種は、フォーシーム、ツーシーム、カットボール、スライダー、カーブ、シンカー、縦のスライダー、フォークとどれもウイニングショットになるほどの切れ味だ。
特に司は3打数ノーヒット、しかも2三振と完璧に封じた。
インコースへボールになるスライダーを見せ、アウトコースへ逃げるシンカーで一つ目の三振を奪い、今度は外一辺倒のピッチングから、143km/hのクロスファイヤーボールで見逃し三振を奪った。
ただでさえ投球術に定評のある真咲が7色の変化球をマスターしたとあれば、他のバッターもお手上げだ。
大きく変化するカーブやフォークに加え、バットの芯を外す小さく変化するカットボールやツーシームで凡打を繰り返し、ここまで1安打無四球とまさに無双状態だ。
そして8回の裏、代打若月をこの日最速の147km/hのストレートで6個目の三振を奪い、スリーアウトチェンジ。
真咲はベンチに戻るとブルペンへ直行した。
「おい、降谷!オレは疲れたから、後はお前が投げろ、いいな!」
「ハ、ハイ…」
(終わった…オレの負けじゃねぇか…あんな大勢の前で土下座すんのかよ)
目の前が真っ暗になった。
「おぅ、どうした?この世の終わりみたいな顔しやがって」
真咲が笑みを浮かべながら降谷の顔を覗き込む。
「い、いや…別に」
「この勝負、オレの勝ちだな…」
「わ、分かってるよ…土下座すればいいんだろ、やるよ、やってやらぁ!」
「ば~か!」
パシンと頭を叩いた。
「痛てっ、何すんだよ!」
「今のお前の精神状態で抑えなんか務まるか!
いいか、オレも監督もコーチもお前に土下座しろなんて本気で言うと思ってんのか?」
「エッ…」
「お前がやらなきゃなんないのは、土下座よりも最終回を0点に抑える事だろ、違うか?」
「いや、でも…」
「ゲームが終わったら、オレと一緒に監督に謝りに行こう。
その代わり、打たれたらマジで土下座しろよ、いいな!」
「ハ、ハイっ」
この言葉で降谷は平常心を取り戻した。
最終回、降谷がマウンドに立つ。
今日がシーズン初登板となる。
真咲の計らいで落ち着きを取り戻した降谷はMAX156km/hのストレートと決め球の縦のスライダーで9回をパーフェクトに抑え、スカイウォーカーズが1対0で辛勝した。
試合後、真咲は降谷と共に監督室を訪れ、今までの非を詫びた。
「申し訳ありませんでした!」
大観衆の前ではなく、櫻井と高峰の前で土下座をした。
「監督、降谷も反省してるみたいだし、今日だけは大目に見てもらえませんかね?」
真咲がフォローする。
「ハッハッハッハ、ボクは最初から土下座をしてもらおうなんて思ってないよ!
降谷くん、今日のところは真咲くんに免じてお咎めなしにするけど、次からは容赦しないよ…分かったね?」
「は、はい…申し訳ありません」
蚊の鳴くような声で返事をした。
「ヒロト、甘すぎるんじゃないか?
こういう時こそ、ガツンと食らわしてやらないと」
「高峰さん、本人も反省してますし、今日は許してあげましょう。
最終回を三者凡退で抑えたんだし、勝ったからこの件は水に流しましょう!」
「まぁ、せっかく抑えたんだしな…
おい、降谷!
今日のところは見逃してやるが、今度あんな事言ったら土下座どころじゃないぞ、いいな!」
「ハイ…」
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