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後半戦突入
レボリューションズのスラッガー
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仙道 人来(せんどうひとき)
長州レボリューションズの外野手。
背番号7 右投左打。
高校時代はマーリンズの主砲羽田と共に春夏の甲子園を連覇。
3番仙道、4番羽田の破壊力抜群の打線で5度のアベックアーチを記録。
その年のドラフト1位でレボリューションズに入団。
羽田も同じくドラフト1位でマーリンズに入団する。
1年目からレギュラーとして活躍。
羽田に新人王を獲られたが、打率0.287 ホームラン21 打点79 盗塁18という成績でゴールドグラブ賞を獲得。
2年目、打率0.306 31本塁打 98打点 33盗塁でトリプルスリーを記録。
3年目は打率0.327 38本塁打 127打点で打点王を獲得。
その後もリーグを代表する外野手としてトップクラスの成績を挙げるが、一昨年打球を追っていた際、センターを守る松村と衝突し、左膝靭帯断裂の大怪我を負い、昨シーズンまでリハビリに専念した。
今年は開幕二戦目からスタメンに定着し、現在打率0.302 19本塁打 59打点という成績でレボリューションズの4番を任される。
センター結城(司)ライト仙道という、鉄壁の右中間はヒット性の当たりもアウトにしてしまう程の高い守備力を誇る。
試合前、スカイウォーカーズベンチに仙道が挨拶に訪れる。
「財前さん…この前はどうも」
帽子を取って深々と頭を下げた。
ベンチでは財前が横になって週刊誌を読んでいた。
「おぅ、アンちゃん!今日はヨロシクな!」
手を振り、挨拶に応える。
仙道にとって、財前は憧れの存在だ。
オールスターゲームでのホームランダービーでは、お互いの髪を賭けた対決に挑んだが、惜しくも敗退。
しかし財前は坊主になる必要は無いと言って、髪を切るのを止めた。
オールスターゲームから3日経ち、ペナントレースの後半戦がスタートした。
スカイウォーカーズは本拠地武蔵野ボールパークでレボリューションズとの三連戦を迎える。
レボリューションズの先発は、現在6勝3敗、防御率2.94と好調のエース、衛藤。
スカイウォーカーズは、休養十分のエースナンバーを背負う中邑。
レボリューションズのスタメンは
1センター 結城(司)1
2レフト 清水 35
3サード 佐藤 9
4ライト 仙道 7
5ファースト Rロドリゲス 44
6セカンド 香坂 2
7ショート マイク中村 6
8キャッチャー 青田 8
9ピッチャー 衛藤 19
レボリューションズは現在ネプチューンリーグの4位で優勝争いから大きく外れているが、まだまだ巻き返し出来るポジションにいる。
スカイウォーカーズのスタメン
1ライト 唐澤 1
2ショート 筧 24
3センター 財前 10
4ファースト 結城 23
5サード 毒島 6
6セカンド 鬼束 5
7レフト 森高 7
8ピッチャー 中邑 18
9キャッチャー 七海 36
今日は中邑が投げるとあって、キャッチャーは保坂から七海がマスクを被る。
七海を専属捕手として起用した結果、中邑のピッチングは安定し、現在7勝4敗、防御率3.47と開幕時に比べて徐々に良くなっている。
打線は、新4番の結城がチャンスに強い打撃で得点を挙げ、後続の毒島、鬼束が長打で結城がホームに帰るという、繋がりのある打順に替えてからチーム打率はみるみる向上した。
財前の提案によるものだが、鋭い洞察力をもつ財前ならではだ。
これから夏真っ盛りを迎える武蔵野の空はまだ明るく、夕方の6時になっても陽は落ちない。
汗ばむ季節という事で、グラウンドに立つ選手は試合前にもかかわらず、額にはうっすらと汗が滲む。
投球練習が終わり、トップバッターの結城司が素振りを数回してから左打席に入った。
【1回の表、レボリューションズの攻撃は、1番センター結城。背番号1】
スカイウォーカーズの結城千聖の実弟で、兄同様ヒットを量産する、俊足好打のリードオフマン。
こけしバットと呼ばれるグリップの太いバットで広角に打ち分けるのが持ち味だ。
「へぇ、アニキよりもヒット打ちそうなフォームだな」
センターの守備位置で、財前が司のフォームを見て感心している。
長打を捨ててヒットのみに徹したバッティングフォームだが、ヒットを打つことに関しては兄の千聖よりも優れていると評される。
財前も司の構えを見て、ヒット打ちに適したバッティングを認めているのだろうか。
主審の手が挙がり、プレイボール。
マウンドの中邑は初球をインコース高目に速い球を投げた。
ストライクのコールが響き、電光掲示板には157km/hと表示された。
天海や翔田のように160km/hを連発するタイプではないが、速い球で勝負を仕掛ける時には160km/h超えのフォーシームをズバッと投げ込む。
「ウチのリードオフマンよりもリードオフマンっぽいよな」
財前がライトに顔を向けると、唐澤がライトの守備位置でグラブをポンと叩いている。
「まぁ、トータルで見ればアイツの方が上かもな」
唐澤を見てニヤッと笑みを浮かべる。
試合は両投手の投げ合いが続いたが、中盤の6回にレボリューションズが清水、佐藤の連続安打で一塁三塁となり、4番仙道が中邑のフォークを上手くセンター前に運んで1点先制。
その裏、スカイウォーカーズの攻撃は6番鬼束が衛藤の甘く入ったスライダーをレフトスタンドへ第20号ソロで同点。
その後は両チーム共にランナーは出すものの、チャンスにあえなく凡打に倒れ、12回引き分けに終わった。
長州レボリューションズの外野手。
背番号7 右投左打。
高校時代はマーリンズの主砲羽田と共に春夏の甲子園を連覇。
3番仙道、4番羽田の破壊力抜群の打線で5度のアベックアーチを記録。
その年のドラフト1位でレボリューションズに入団。
羽田も同じくドラフト1位でマーリンズに入団する。
1年目からレギュラーとして活躍。
羽田に新人王を獲られたが、打率0.287 ホームラン21 打点79 盗塁18という成績でゴールドグラブ賞を獲得。
2年目、打率0.306 31本塁打 98打点 33盗塁でトリプルスリーを記録。
3年目は打率0.327 38本塁打 127打点で打点王を獲得。
その後もリーグを代表する外野手としてトップクラスの成績を挙げるが、一昨年打球を追っていた際、センターを守る松村と衝突し、左膝靭帯断裂の大怪我を負い、昨シーズンまでリハビリに専念した。
今年は開幕二戦目からスタメンに定着し、現在打率0.302 19本塁打 59打点という成績でレボリューションズの4番を任される。
センター結城(司)ライト仙道という、鉄壁の右中間はヒット性の当たりもアウトにしてしまう程の高い守備力を誇る。
試合前、スカイウォーカーズベンチに仙道が挨拶に訪れる。
「財前さん…この前はどうも」
帽子を取って深々と頭を下げた。
ベンチでは財前が横になって週刊誌を読んでいた。
「おぅ、アンちゃん!今日はヨロシクな!」
手を振り、挨拶に応える。
仙道にとって、財前は憧れの存在だ。
オールスターゲームでのホームランダービーでは、お互いの髪を賭けた対決に挑んだが、惜しくも敗退。
しかし財前は坊主になる必要は無いと言って、髪を切るのを止めた。
オールスターゲームから3日経ち、ペナントレースの後半戦がスタートした。
スカイウォーカーズは本拠地武蔵野ボールパークでレボリューションズとの三連戦を迎える。
レボリューションズの先発は、現在6勝3敗、防御率2.94と好調のエース、衛藤。
スカイウォーカーズは、休養十分のエースナンバーを背負う中邑。
レボリューションズのスタメンは
1センター 結城(司)1
2レフト 清水 35
3サード 佐藤 9
4ライト 仙道 7
5ファースト Rロドリゲス 44
6セカンド 香坂 2
7ショート マイク中村 6
8キャッチャー 青田 8
9ピッチャー 衛藤 19
レボリューションズは現在ネプチューンリーグの4位で優勝争いから大きく外れているが、まだまだ巻き返し出来るポジションにいる。
スカイウォーカーズのスタメン
1ライト 唐澤 1
2ショート 筧 24
3センター 財前 10
4ファースト 結城 23
5サード 毒島 6
6セカンド 鬼束 5
7レフト 森高 7
8ピッチャー 中邑 18
9キャッチャー 七海 36
今日は中邑が投げるとあって、キャッチャーは保坂から七海がマスクを被る。
七海を専属捕手として起用した結果、中邑のピッチングは安定し、現在7勝4敗、防御率3.47と開幕時に比べて徐々に良くなっている。
打線は、新4番の結城がチャンスに強い打撃で得点を挙げ、後続の毒島、鬼束が長打で結城がホームに帰るという、繋がりのある打順に替えてからチーム打率はみるみる向上した。
財前の提案によるものだが、鋭い洞察力をもつ財前ならではだ。
これから夏真っ盛りを迎える武蔵野の空はまだ明るく、夕方の6時になっても陽は落ちない。
汗ばむ季節という事で、グラウンドに立つ選手は試合前にもかかわらず、額にはうっすらと汗が滲む。
投球練習が終わり、トップバッターの結城司が素振りを数回してから左打席に入った。
【1回の表、レボリューションズの攻撃は、1番センター結城。背番号1】
スカイウォーカーズの結城千聖の実弟で、兄同様ヒットを量産する、俊足好打のリードオフマン。
こけしバットと呼ばれるグリップの太いバットで広角に打ち分けるのが持ち味だ。
「へぇ、アニキよりもヒット打ちそうなフォームだな」
センターの守備位置で、財前が司のフォームを見て感心している。
長打を捨ててヒットのみに徹したバッティングフォームだが、ヒットを打つことに関しては兄の千聖よりも優れていると評される。
財前も司の構えを見て、ヒット打ちに適したバッティングを認めているのだろうか。
主審の手が挙がり、プレイボール。
マウンドの中邑は初球をインコース高目に速い球を投げた。
ストライクのコールが響き、電光掲示板には157km/hと表示された。
天海や翔田のように160km/hを連発するタイプではないが、速い球で勝負を仕掛ける時には160km/h超えのフォーシームをズバッと投げ込む。
「ウチのリードオフマンよりもリードオフマンっぽいよな」
財前がライトに顔を向けると、唐澤がライトの守備位置でグラブをポンと叩いている。
「まぁ、トータルで見ればアイツの方が上かもな」
唐澤を見てニヤッと笑みを浮かべる。
試合は両投手の投げ合いが続いたが、中盤の6回にレボリューションズが清水、佐藤の連続安打で一塁三塁となり、4番仙道が中邑のフォークを上手くセンター前に運んで1点先制。
その裏、スカイウォーカーズの攻撃は6番鬼束が衛藤の甘く入ったスライダーをレフトスタンドへ第20号ソロで同点。
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