35 / 50
新団体設立
プロレスこそバーリトゥードだ
しおりを挟む
オレの気持ちとは裏腹に、どんどんとプロレスからかけ離れていってしまっている。
「格闘技路線と言うけど、それならDiamondがやってるじゃないですか?果たしてそれで選手が集まるのですか?」
オレがかつて参戦した、総合格闘技イベントDiamondはビッグマネーが動く。
いくら佐藤さんや山田さんが格闘技路線の新団体を設立すると言っても、Diamondに対抗出来るのだろうか…
オレはまだ半信半疑の状態で、とてもじゃないが、TMNはDiamondの二番煎じとしか思えない。
「あそこは総合格闘技オンリーのイベントだろう。
TMNはDiamondとは違うカラーを打ち出すつもりだ」
山田さんの言う違うカラーとはどんな事なのだろうか。
「でも、TMNはDiamondのように、巨額なファイトマネーを出せるんですか?ほとんどの有名格闘家はDiamondで試合をしてます。佐藤さんや山田さんが新団体設立と言っても、世界の格闘家がTMNとDiamondから同時にオファーがあったらほとんどの選手はDiamondを選ぶのではないでしょうか?」
向こうはかなり有名なスポンサーが多数ついている。
それに今までの話を聞く限りでは、見切り発車としか思えない程、明確なビジョンが見えない。
「まだまだ世界にはDiamondには出場してないが、未知の強豪が数多く存在している。
神宮寺、お前はTMNとDiamondを比較するだろうが、こっちにはそれなりの戦略がある。
既に有力なスポンサーから出資してもらうよう、手は打っているから案ずる事は無い。
どうだ神宮寺。そこの団体のエースとしてTMNを引っ張ってくれないか?」
山田さんはかつてカイザー大和と現役のプロボクサーの世界ヘビー級チャンプとの異種格闘技戦を実現させた影の功労者であるのは知っている。
いくら人脈が多く、各方面に顔が利くと言われても、Diamondに太刀打ち出来るのだろうか。
「有名スポンサーがついてくれるって事はそれなりの巨額な金が動くって事ですよね?
それでDiamondのような総合格闘技路線じゃ、ファンはこっちよりもDiamondの方を選びますよ?それにまだ誰も決まっていない選手をこれから発掘していくなんて、ちょっと無理がありませんか?
佐藤さんや山田さんにはイギリスでキャッチレスリングを学びに行く時、大変お世話になりました。
でも、まだ選手はオレしか決まってない、ルールだってどうするのか。そして何よりも選手の確保です。
それは既に決まっているのですか?」
今さらプロレスラーが格闘技路線に走る団体を興してもそれで観客動員数がかなり見込めるつもりなのか?
「まぁ、待て。事を急いてはいけない。このTMNは必ず成功させなきゃならない。
ここからが私の本領発揮という事だ。ルールは各部門に沿ってキチンとしたオフィシャルルールを作り、それにのっとった形で試合を行う。
総合の部門もあれば、立ち技の部門もあるし、キャッチレスリングのような打撃無しのレスリングスタイルの部門も作るつもりだ。頼む神宮寺、お前がうんと首に縦を振れば話しはスムーズになる。
お前はこのTMNでチャンピオンになるのだ、分かったかな?」
オレは迷った…
実はWWAは内部分裂して、佐藤さんと山田さんが新しい団体を作ろうと画策しているのではないか、と。
「あの、何か腑に落ちないんですが」
オレは疑問をぶつけてみた。
「本当のところはWWA内部で分裂を起こし、2つに分かれるって事なのでは…?
それにTMNには新たにスポンサーが付くって言うけど、オーナーは今の会社の社長じゃないんですか?」
エンターテイメント路線のWFEとは袂を分かつ事なのじゃないのか?
「その心配は無い。WFEとTMNのオーナーは今の会社が運営する。
お前はWWAが内部分裂してるんじゃないかって疑ってるんだろうが、決してそんな事は無い。
ただ、従来のプロレスと格闘技専門のカラーを別々にするだけの事だ。
決してケンカ分かれしたワケじゃないんだ。
だから神宮寺、お前はTMNのエースとして活躍して欲しいんだ」
佐藤さんはその心配は無いというが、オレは財前のいる団体には上がれないって事なのか?
「それって…オレがWFEのリングに上がるのは無いって事ですか?」
疑問点はいっぱいあった。
何故、WWAの名前を消してまで2つに分けるのか?
何故、総合の大手、Diamond というビッグイベントがあるのに二番煎じみたいな格闘技団体を作る必要があるのか?
しかもWWAの中でもオレだけがTMN移籍しなきゃならないのか?
「そりゃ現時点ではお前がWFEのリングに上がる事は無い。お前がエンターテイメント路線のプロレスをやる必要は無いんだ。
お前は強さを追求するプロレスラーとしてTMNのリングに上がって名実ともにエースになるのが先決だからな」
山田さんの言う通り、強さを追求するという点ではTMNが相応しいだろう。
だが、ここで即答をするのは避けた方がいいかもしれない。
「…あの申し訳ありません。
ちょっと今、頭が混乱して即答は出来ません…少し時間をいただきませんか?」
オレの中で気持ちの整理が付かない…軽い気持ちでハイとは言えない。
「んー、お前なら即答すると思ったんだがなぁ」
山田さんはオレが即答すると思っていたらしいが、にわかに信じがたい話に首を縦に振るワケにはいかない。
「まぁ、いいじゃないか。帰ってゆっくり考えればいい。
だが、返事はなるべく早めにしてくれよな」
佐藤さんはオレに猶予を与えてくれた。
それと…最後にもう一つだけ聞きたい事があった。
「佐藤さん、山田さん。TMNはプロレス団体ですか?それとも格闘技団体ですか?」
佐藤さんと山田さんはお互いの顔を見合って笑った。
「神宮寺、プロレスというのはリングでは何をしても構わない。反則攻撃だってカウント5以内ならOKだし、技の規制も無い。
プロレスこそ、バーリトゥード(何でもあり)じゃないか」
…そうか、プロレスとは全てを越えたもの、それがプロレスたる所以だ。
オレは席を立ち、一礼して部屋を出た。
まだ心の中にモヤモヤがあるが、佐藤さんの言った、プロレスこそがバーリトゥード、その言葉でオレはTMNの団体に移る事となった。
「格闘技路線と言うけど、それならDiamondがやってるじゃないですか?果たしてそれで選手が集まるのですか?」
オレがかつて参戦した、総合格闘技イベントDiamondはビッグマネーが動く。
いくら佐藤さんや山田さんが格闘技路線の新団体を設立すると言っても、Diamondに対抗出来るのだろうか…
オレはまだ半信半疑の状態で、とてもじゃないが、TMNはDiamondの二番煎じとしか思えない。
「あそこは総合格闘技オンリーのイベントだろう。
TMNはDiamondとは違うカラーを打ち出すつもりだ」
山田さんの言う違うカラーとはどんな事なのだろうか。
「でも、TMNはDiamondのように、巨額なファイトマネーを出せるんですか?ほとんどの有名格闘家はDiamondで試合をしてます。佐藤さんや山田さんが新団体設立と言っても、世界の格闘家がTMNとDiamondから同時にオファーがあったらほとんどの選手はDiamondを選ぶのではないでしょうか?」
向こうはかなり有名なスポンサーが多数ついている。
それに今までの話を聞く限りでは、見切り発車としか思えない程、明確なビジョンが見えない。
「まだまだ世界にはDiamondには出場してないが、未知の強豪が数多く存在している。
神宮寺、お前はTMNとDiamondを比較するだろうが、こっちにはそれなりの戦略がある。
既に有力なスポンサーから出資してもらうよう、手は打っているから案ずる事は無い。
どうだ神宮寺。そこの団体のエースとしてTMNを引っ張ってくれないか?」
山田さんはかつてカイザー大和と現役のプロボクサーの世界ヘビー級チャンプとの異種格闘技戦を実現させた影の功労者であるのは知っている。
いくら人脈が多く、各方面に顔が利くと言われても、Diamondに太刀打ち出来るのだろうか。
「有名スポンサーがついてくれるって事はそれなりの巨額な金が動くって事ですよね?
それでDiamondのような総合格闘技路線じゃ、ファンはこっちよりもDiamondの方を選びますよ?それにまだ誰も決まっていない選手をこれから発掘していくなんて、ちょっと無理がありませんか?
佐藤さんや山田さんにはイギリスでキャッチレスリングを学びに行く時、大変お世話になりました。
でも、まだ選手はオレしか決まってない、ルールだってどうするのか。そして何よりも選手の確保です。
それは既に決まっているのですか?」
今さらプロレスラーが格闘技路線に走る団体を興してもそれで観客動員数がかなり見込めるつもりなのか?
「まぁ、待て。事を急いてはいけない。このTMNは必ず成功させなきゃならない。
ここからが私の本領発揮という事だ。ルールは各部門に沿ってキチンとしたオフィシャルルールを作り、それにのっとった形で試合を行う。
総合の部門もあれば、立ち技の部門もあるし、キャッチレスリングのような打撃無しのレスリングスタイルの部門も作るつもりだ。頼む神宮寺、お前がうんと首に縦を振れば話しはスムーズになる。
お前はこのTMNでチャンピオンになるのだ、分かったかな?」
オレは迷った…
実はWWAは内部分裂して、佐藤さんと山田さんが新しい団体を作ろうと画策しているのではないか、と。
「あの、何か腑に落ちないんですが」
オレは疑問をぶつけてみた。
「本当のところはWWA内部で分裂を起こし、2つに分かれるって事なのでは…?
それにTMNには新たにスポンサーが付くって言うけど、オーナーは今の会社の社長じゃないんですか?」
エンターテイメント路線のWFEとは袂を分かつ事なのじゃないのか?
「その心配は無い。WFEとTMNのオーナーは今の会社が運営する。
お前はWWAが内部分裂してるんじゃないかって疑ってるんだろうが、決してそんな事は無い。
ただ、従来のプロレスと格闘技専門のカラーを別々にするだけの事だ。
決してケンカ分かれしたワケじゃないんだ。
だから神宮寺、お前はTMNのエースとして活躍して欲しいんだ」
佐藤さんはその心配は無いというが、オレは財前のいる団体には上がれないって事なのか?
「それって…オレがWFEのリングに上がるのは無いって事ですか?」
疑問点はいっぱいあった。
何故、WWAの名前を消してまで2つに分けるのか?
何故、総合の大手、Diamond というビッグイベントがあるのに二番煎じみたいな格闘技団体を作る必要があるのか?
しかもWWAの中でもオレだけがTMN移籍しなきゃならないのか?
「そりゃ現時点ではお前がWFEのリングに上がる事は無い。お前がエンターテイメント路線のプロレスをやる必要は無いんだ。
お前は強さを追求するプロレスラーとしてTMNのリングに上がって名実ともにエースになるのが先決だからな」
山田さんの言う通り、強さを追求するという点ではTMNが相応しいだろう。
だが、ここで即答をするのは避けた方がいいかもしれない。
「…あの申し訳ありません。
ちょっと今、頭が混乱して即答は出来ません…少し時間をいただきませんか?」
オレの中で気持ちの整理が付かない…軽い気持ちでハイとは言えない。
「んー、お前なら即答すると思ったんだがなぁ」
山田さんはオレが即答すると思っていたらしいが、にわかに信じがたい話に首を縦に振るワケにはいかない。
「まぁ、いいじゃないか。帰ってゆっくり考えればいい。
だが、返事はなるべく早めにしてくれよな」
佐藤さんはオレに猶予を与えてくれた。
それと…最後にもう一つだけ聞きたい事があった。
「佐藤さん、山田さん。TMNはプロレス団体ですか?それとも格闘技団体ですか?」
佐藤さんと山田さんはお互いの顔を見合って笑った。
「神宮寺、プロレスというのはリングでは何をしても構わない。反則攻撃だってカウント5以内ならOKだし、技の規制も無い。
プロレスこそ、バーリトゥード(何でもあり)じゃないか」
…そうか、プロレスとは全てを越えたもの、それがプロレスたる所以だ。
オレは席を立ち、一礼して部屋を出た。
まだ心の中にモヤモヤがあるが、佐藤さんの言った、プロレスこそがバーリトゥード、その言葉でオレはTMNの団体に移る事となった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
古屋さんバイト辞めるって
四宮 あか
ライト文芸
ライト文芸大賞で奨励賞いただきました~。
読んでくださりありがとうございました。
「古屋さんバイト辞めるって」
おしゃれで、明るくて、話しも面白くて、仕事もすぐに覚えた。これからバイトの中心人物にだんだんなっていくのかな? と思った古屋さんはバイトをやめるらしい。
学部は違うけれど同じ大学に通っているからって理由で、石井ミクは古屋さんにバイトを辞めないように説得してと店長に頼まれてしまった。
バイト先でちょろっとしか話したことがないのに、辞めないように説得を頼まれたことで困ってしまった私は……
こういう嫌なタイプが貴方の職場にもいることがあるのではないでしょうか?
表紙の画像はフリー素材サイトの
https://activephotostyle.biz/さまからお借りしました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ひとりぼっちの王様とわたし
日室千種・ちぐ
ファンタジー
王家の御子の失踪から始まった内乱で荒れた国。内乱をおさめ国を救った英雄ナラカ王と、そのぬいぐるみのお話。王様として頑張っているのに冷たい王様だと噂されるナラカ王。孤児院で友から譲り受け、心の支えにしていたぬいぐるみが、ある日なくなってしまい……。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【本編完結】繚乱ロンド
由宇ノ木
ライト文芸
番外編更新日 12/25日
*『とわずがたり~思い出を辿れば~1 』
本編は完結。番外編を不定期で更新。
11/11,11/15,11/19
*『夫の疑問、妻の確信1~3』
10/12
*『いつもあなたの幸せを。』
9/14
*『伝統行事』
8/24
*『ひとりがたり~人生を振り返る~』
お盆期間限定番外編 8月11日~8月16日まで
*『日常のひとこま』は公開終了しました。
7月31日
*『恋心』・・・本編の171、180、188話にチラッと出てきた京司朗の自室に礼夏が現れたときの話です。
6/18
*『ある時代の出来事』
6/8
*女の子は『かわいい』を見せびらかしたい。全1頁。
*光と影 全1頁。
-本編大まかなあらすじ-
*青木みふゆは23歳。両親も妹も失ってしまったみふゆは一人暮らしで、花屋の堀内花壇の支店と本店に勤めている。花の仕事は好きで楽しいが、本店勤務時は事務を任されている二つ年上の林香苗に妬まれ嫌がらせを受けている。嫌がらせは徐々に増え、辟易しているみふゆは転職も思案中。
林香苗は堀内花壇社長の愛人でありながら、店のお得意様の、裏社会組織も持つといわれる惣領家の当主・惣領貴之がみふゆを気に入ってかわいがっているのを妬んでいるのだ。
そして、惣領貴之の懐刀とされる若頭・仙道京司朗も海外から帰国。みふゆが貴之に取り入ろうとしているのではないかと、京司朗から疑いをかけられる。
みふゆは自分の微妙な立場に悩みつつも、惣領貴之との親交を深め養女となるが、ある日予知をきっかけに高熱を出し年齢を退行させてゆくことになる。みふゆの心は子供に戻っていってしまう。
令和5年11/11更新内容(最終回)
*199. (2)
*200. ロンド~踊る命~ -17- (1)~(6)
*エピローグ ロンド~廻る命~
本編最終回です。200話の一部を199.(2)にしたため、199.(2)から最終話シリーズになりました。
※この物語はフィクションです。実在する団体・企業・人物とはなんら関係ありません。架空の町が舞台です。
現在の関連作品
『邪眼の娘』更新 令和6年1/7
『月光に咲く花』(ショートショート)
以上2作品はみふゆの母親・水無瀬礼夏(青木礼夏)の物語。
『恋人はメリーさん』(主人公は京司朗の後輩・東雲結)
『繚乱ロンド』の元になった2作品
『花物語』に入っている『カサブランカ・ダディ(全五話)』『花冠はタンポポで(ショートショート)』
アーコレードへようこそ
松穂
ライト文芸
洋食レストラン『アーコレード(Accolade)』慧徳学園前店のひよっこ店長、水奈瀬葵。
楽しいスタッフや温かいお客様に囲まれて毎日大忙し。
やっと軌道に乗り始めたこの時期、突然のマネージャー交代?
異名サイボーグの新任上司とは?
葵の抱える過去の傷とは?
変化する日常と動き出す人間模様。
二人の間にめでたく恋情は芽生えるのか?
どこか懐かしくて最高に美味しい洋食料理とご一緒に、一読いかがですか。
※ 完結いたしました。ありがとうございました。
美人格闘家の道場破り
ヒロワークス
大衆娯楽
美人格闘家の麗子が師範の格闘技道場に、美人格闘家の佳奈が現れた。
佳奈は、麗子1か月前に総合格闘技大会の決勝で闘った相手だった。
そのときは、麗子が接戦の末、判定で勝利したのだが、佳奈は納得していなかった。
決着をつけるべく、麗子の道場に乗り込んできた佳奈は、麗子に時間無制限の勝負を申し込む。
麗子は、承諾し、2人は、一進一退の壮絶な闘いを繰り広げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる