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新団体設立
新団体【TMN】設立
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勝つには勝ったが、相変わらずシュートは後味の悪い思いをする。
金村さんの代わりにレフェリーをやった財前がオレの手を高々と上げ、言った言葉が頭の中を何度もよぎる。
「お前、段々とプロレスからかけ離れていくみたいだな」
ギガンテスとのシュートマッチで使った技のほとんどは他の格闘技で使うような技ばかりだった。
試合後、控え室で椅子に腰掛け、レスリングシューズの紐を解いたとき、両腕がアザだらけになって、握力がほとんど無い状態だった。
ギガンテスの剛腕から繰り出すパンチをガードしたが、骨が軋む程の衝撃だった。
オレは両腕の打撲で他に影響は無かったが、ギガンテスは右膝の半月板損傷、鼻骨骨折に、右肩の亜脱臼という重症を負い、会場の外に待機していた救急車に乗り、病院へ直行した。
また一人レスラーを壊してしまった。
控え室には記者やカメラマン達が大勢いて、オレのコメントを待っている。
「…もうこんな闘いはやりたくない。従来のプロレスがしたい…シュートという変な肩書きを付けられるのはイヤだ」
正直な気持ちをコメントした。
「でも、今回はギガンテスが仕掛けたシュートマッチですが、シュートにはシュートで返り討ちにするという事は神宮寺選手としては不本意な試合だったわけですか?」
記者の一人がそんな事を言ってたが、果たして正当防衛なのか、それとも過剰防衛だったのか…
オレには分からない。
ただ、相手はあの巨体のギガンテスだ、ガチで攻められ、危うい場面が何度もあった。
下手すりゃオレが病院送りにされていたのかもしれない。
「確かに仕掛けたのは向こうからだけど、もっと上手く終わらせる方法があったんじゃないかって…
ただ、リングに上がればギガンテスはいつもと違う闘い方だったし、オレは自分の身を守る為だけで応戦したが、こんな結末になるなんて…」
やっぱりオレはやりすぎたのだろうか?
ヒールホールドで膝を破壊する前に、もっと上手くプロレスの技を使ってケガをさせずに終わらせる方法はあったはずだ。
だが、シュートサインを出したのはギガンテスの方だ。
シュートサインを出すという事は武士に例えると、向こうから刀を抜いたという事になる。
刀を抜いたら、こっちも刀を抜かなきゃ斬られる。
もしかしたら、ギガンテスはパフォーマンスの為にシュートサインを出したのだろうか?
だとしたら、オレはそれを真に受け、完膚なきまで叩きのめしたって事になる。
その真意はギガンテス本人に直接聞くしかないが、ギガンテスは病院で治療を受けている最中で、それどころではないはず。
この試合は当初、ギガンテスの高角度パワーボムでオレがフォール敗けするというブックだった。
しかし、リングに上がってみると、グローブを付けて、不適な笑みをしていた。
いつものギガンテスとは違い、プロレスをやるつもりは無かったのだろうが、そこはオレが上手く対処し、従来のプロレスをするように出来れば良かったはずだ。
翌日のスポーツ紙には、シュートレスラー神宮寺直人という見出しで、書かれてあるのが些か不本意だった。
【シュートレスラー神宮寺、ギガンテスを破壊!】
【シューター神宮寺、ギガンテスを再起不能】
【神宮寺得意のシュートマッチで試合を制す】
どれもこれもオレの名前の前にシュートという冠がつけられている。
プロレス関係者やファンからも神宮寺=シュートというイメージが定着している。
試合から数日経った頃、オレは部屋でネットの掲示板を見た。
普段は見ないのだが、何故だかその日はネットを開き、掲示板を見た。
色んなジャンルがあり、オレは格闘技、プロレスに関するスレッドを検索した。
【神宮寺直人とかいうシュートしか出来ない自称プロレスラーw】
こんなタイトルのスレッドが上がっていた。
書き込みの数もかなりあって、オレは最初から目を通してみた。
【シュート、シュートっていうけど、他の格闘技じゃ通用しないよな】
【アイツはプロレスが下手くそだ】
【アイツ、総合にいってから勘違いしたんじゃねw】
【前までは塩レスラーだった単なる若手レスラー】
【相手にケガを負わすのはプロレスが下手な証拠】
【神宮寺はもう、まともなプロレス出来ないだろ】
【アイツのまともな試合ってあるのか?】
【総合の前まではラリアットとパワーボムぐらいのゴツゴツした試合ばっかで誰かのコピーみたいなスタイルだった】
【総合で勝ってから、クラシカルなレスリングをやり始めたけど、相手と噛み合わない塩漬けなヤツ】
腹が立つというより、愕然とした…
まともな試合が出来ない塩レスラー…
塩とは、しょっぱいという意味で、しょっぱいレスラーという事なのだろう。
つまり、オレは試合運びが単調でつまらなく、相手の良さを引き出す事が出来ないプロレスラーという評価だ。
財前はその全ての要素を持ち併せており、天才と呼ばれるに相応しいプロレスラーだ。
オレと財前の違いはプロレスラーとしての技量で、雲泥の差だ。
たかがネットの掲示板に書かれている事だが、オレはショックを受けた…
ここの連中は良い事を書かずに悪い事や貶す事を書くのがほとんどだ。
だが、的を得た意見も書いてある。
【神宮寺ってWWAじゃかなり浮いた存在だろ。今後アイツと試合するヤツなんていないんじゃないか?】
これはオレが今一番懸念している事だ。
オレと対戦カードを組まれたレスラーはまず、あの受け身の取れない危険なスープレックスを止めさせろ、ハードヒットな打撃は受けたくない等々、そんな条件をつけてくるに違いない。
メンタルはかなり強い方だと思っていたが、こんな書かれ方をして、オレは落ち込んでしまい、プロレスってのは一体どういうものなのか?と自問自答を繰り返すようになった。
答えなんて出るワケが無い。
この先、オレはどうすればいいのだろうか?
また試合の無い日々が続き、セコンドでリングサイドから試合を観る事になるのか…
もう、オレはWWAに必要の無い選手という事になるのか?
疑心暗鬼になり、不安で眠れない日もあった。
あの試合から10日程経った頃、オレは会社に呼び出された。
今後の事についての話し合いだろう。
イギリスへ行く前と同じ状況で、試合を組めないと言われるに違いない。
足取りが重かった…呼びだされるという事は決して良い話ではないはず。
オレは本社のあるビルの前に立ち、深いため息をついた。
応接室でソファーに座り、フロントの連中が来るのを待った。
ガチャッとドアが開き、入ってきたのはフロントの人物と佐藤さんと山田さんの3人だった。
「いや、待たせてすまないね」
佐藤さんがそう言って、反対側のソファーに座った。
オレは立ち上がり頭を下げた。
「あぁ、いいからいいからそのままで」
「はい」
オレは再びソファーに座った。
「実はね、今度WWAの団体名を変更しようと思うんだ」
フロントの一人がWWAという団体名から他の名前に変えるというプランを打ち出した。
「何故団体名を変えるんですか?」
WWAという団体は設立して、かれこれ40年以上経つ。
その団体名を変えるとは何の意味があるのだろうか?
「今まではWWAという看板だったが、今後はWFEという新たな団体となって差別化を図ろうとして、佐藤さんと山田さんにも来てもらったんだ」
フロントの言うWFEとは一体何を意味するのか?
「WFEとはどういう意味ですか?」
この時期に団体名を変えるというのは何かあるはず…
「ワールド ファイティング エンターテイメント、略してWFEという事だ。
知っての通り、ギガンテスは君との試合でプロレスの出来ない身体になってしまった。
そこで佐藤さんや山田さんとも話し合ったんだが、この団体名で財前を再びエースとして活躍してもらうつもりだ。
…で、君はWFEとは別の独立団体で、TMNという団体で、格闘技路線の部門でエースとして活躍してもらうつもりだ」
「TMN?何ですか、それは?」
何の事だかピンとこない…
すると佐藤さんが説明を始めた。
「トータル マーシャルアーツ ネットワーク、略してTMN。
世界各国の格闘家を集めてルールに基づいた闘いをするという、まぁ総合格闘技のような団体だ。オレがその団体の代表取締役として、山田さんは海外の格闘家と交渉する役割として運営していくんだ。どうだ、神宮寺。悪い話じゃないだろう?」
…て、事はWWAは分裂して、オレは格闘技路線の団体に所属という事になるのか?
「ちょっと待ってください、その団体にはオレの他に誰が所属するんですか?」
WWAは国内でも最大のメジャー団体で選手の数も多い。
エンターテイメントなプロレスと、格闘技路線の団体に分かれたら誰がこっちの団体に移るんだ?
「TMNは世界で格闘技ネットワークを作る予定だ。お前はそこのTMNジャパンという事で他の選手にはこれから声をかける予定だ」
山田さんの言葉だと、オレ以外の選手にはまだ声をかけておらず、エンターテイメント路線の団体に移る予定という事なのか。
「そうですか…オレはもうプロレスが出来ないのですか…」
良い話どころか、財前の言って通り、段々とプロレスからかけ離れていってしまった…
「まぁ、お前がプロレスをやりたいという気持ちは分かる。
だがな、あのスタイルじゃ他の選手は対応出来ないんだ。
もちろん、TMNでもレスリングスタイルの試合を披露するつもりだ。
神宮寺、お前はそこの団体の先駆者として団体を引っ張っていって欲しい」
佐藤さんは期待を込めてTMNという団体を設立するつもりだが、果たして成功するのだろうか…
オレはただ黙って話を聞くしかなかった。
金村さんの代わりにレフェリーをやった財前がオレの手を高々と上げ、言った言葉が頭の中を何度もよぎる。
「お前、段々とプロレスからかけ離れていくみたいだな」
ギガンテスとのシュートマッチで使った技のほとんどは他の格闘技で使うような技ばかりだった。
試合後、控え室で椅子に腰掛け、レスリングシューズの紐を解いたとき、両腕がアザだらけになって、握力がほとんど無い状態だった。
ギガンテスの剛腕から繰り出すパンチをガードしたが、骨が軋む程の衝撃だった。
オレは両腕の打撲で他に影響は無かったが、ギガンテスは右膝の半月板損傷、鼻骨骨折に、右肩の亜脱臼という重症を負い、会場の外に待機していた救急車に乗り、病院へ直行した。
また一人レスラーを壊してしまった。
控え室には記者やカメラマン達が大勢いて、オレのコメントを待っている。
「…もうこんな闘いはやりたくない。従来のプロレスがしたい…シュートという変な肩書きを付けられるのはイヤだ」
正直な気持ちをコメントした。
「でも、今回はギガンテスが仕掛けたシュートマッチですが、シュートにはシュートで返り討ちにするという事は神宮寺選手としては不本意な試合だったわけですか?」
記者の一人がそんな事を言ってたが、果たして正当防衛なのか、それとも過剰防衛だったのか…
オレには分からない。
ただ、相手はあの巨体のギガンテスだ、ガチで攻められ、危うい場面が何度もあった。
下手すりゃオレが病院送りにされていたのかもしれない。
「確かに仕掛けたのは向こうからだけど、もっと上手く終わらせる方法があったんじゃないかって…
ただ、リングに上がればギガンテスはいつもと違う闘い方だったし、オレは自分の身を守る為だけで応戦したが、こんな結末になるなんて…」
やっぱりオレはやりすぎたのだろうか?
ヒールホールドで膝を破壊する前に、もっと上手くプロレスの技を使ってケガをさせずに終わらせる方法はあったはずだ。
だが、シュートサインを出したのはギガンテスの方だ。
シュートサインを出すという事は武士に例えると、向こうから刀を抜いたという事になる。
刀を抜いたら、こっちも刀を抜かなきゃ斬られる。
もしかしたら、ギガンテスはパフォーマンスの為にシュートサインを出したのだろうか?
だとしたら、オレはそれを真に受け、完膚なきまで叩きのめしたって事になる。
その真意はギガンテス本人に直接聞くしかないが、ギガンテスは病院で治療を受けている最中で、それどころではないはず。
この試合は当初、ギガンテスの高角度パワーボムでオレがフォール敗けするというブックだった。
しかし、リングに上がってみると、グローブを付けて、不適な笑みをしていた。
いつものギガンテスとは違い、プロレスをやるつもりは無かったのだろうが、そこはオレが上手く対処し、従来のプロレスをするように出来れば良かったはずだ。
翌日のスポーツ紙には、シュートレスラー神宮寺直人という見出しで、書かれてあるのが些か不本意だった。
【シュートレスラー神宮寺、ギガンテスを破壊!】
【シューター神宮寺、ギガンテスを再起不能】
【神宮寺得意のシュートマッチで試合を制す】
どれもこれもオレの名前の前にシュートという冠がつけられている。
プロレス関係者やファンからも神宮寺=シュートというイメージが定着している。
試合から数日経った頃、オレは部屋でネットの掲示板を見た。
普段は見ないのだが、何故だかその日はネットを開き、掲示板を見た。
色んなジャンルがあり、オレは格闘技、プロレスに関するスレッドを検索した。
【神宮寺直人とかいうシュートしか出来ない自称プロレスラーw】
こんなタイトルのスレッドが上がっていた。
書き込みの数もかなりあって、オレは最初から目を通してみた。
【シュート、シュートっていうけど、他の格闘技じゃ通用しないよな】
【アイツはプロレスが下手くそだ】
【アイツ、総合にいってから勘違いしたんじゃねw】
【前までは塩レスラーだった単なる若手レスラー】
【相手にケガを負わすのはプロレスが下手な証拠】
【神宮寺はもう、まともなプロレス出来ないだろ】
【アイツのまともな試合ってあるのか?】
【総合の前まではラリアットとパワーボムぐらいのゴツゴツした試合ばっかで誰かのコピーみたいなスタイルだった】
【総合で勝ってから、クラシカルなレスリングをやり始めたけど、相手と噛み合わない塩漬けなヤツ】
腹が立つというより、愕然とした…
まともな試合が出来ない塩レスラー…
塩とは、しょっぱいという意味で、しょっぱいレスラーという事なのだろう。
つまり、オレは試合運びが単調でつまらなく、相手の良さを引き出す事が出来ないプロレスラーという評価だ。
財前はその全ての要素を持ち併せており、天才と呼ばれるに相応しいプロレスラーだ。
オレと財前の違いはプロレスラーとしての技量で、雲泥の差だ。
たかがネットの掲示板に書かれている事だが、オレはショックを受けた…
ここの連中は良い事を書かずに悪い事や貶す事を書くのがほとんどだ。
だが、的を得た意見も書いてある。
【神宮寺ってWWAじゃかなり浮いた存在だろ。今後アイツと試合するヤツなんていないんじゃないか?】
これはオレが今一番懸念している事だ。
オレと対戦カードを組まれたレスラーはまず、あの受け身の取れない危険なスープレックスを止めさせろ、ハードヒットな打撃は受けたくない等々、そんな条件をつけてくるに違いない。
メンタルはかなり強い方だと思っていたが、こんな書かれ方をして、オレは落ち込んでしまい、プロレスってのは一体どういうものなのか?と自問自答を繰り返すようになった。
答えなんて出るワケが無い。
この先、オレはどうすればいいのだろうか?
また試合の無い日々が続き、セコンドでリングサイドから試合を観る事になるのか…
もう、オレはWWAに必要の無い選手という事になるのか?
疑心暗鬼になり、不安で眠れない日もあった。
あの試合から10日程経った頃、オレは会社に呼び出された。
今後の事についての話し合いだろう。
イギリスへ行く前と同じ状況で、試合を組めないと言われるに違いない。
足取りが重かった…呼びだされるという事は決して良い話ではないはず。
オレは本社のあるビルの前に立ち、深いため息をついた。
応接室でソファーに座り、フロントの連中が来るのを待った。
ガチャッとドアが開き、入ってきたのはフロントの人物と佐藤さんと山田さんの3人だった。
「いや、待たせてすまないね」
佐藤さんがそう言って、反対側のソファーに座った。
オレは立ち上がり頭を下げた。
「あぁ、いいからいいからそのままで」
「はい」
オレは再びソファーに座った。
「実はね、今度WWAの団体名を変更しようと思うんだ」
フロントの一人がWWAという団体名から他の名前に変えるというプランを打ち出した。
「何故団体名を変えるんですか?」
WWAという団体は設立して、かれこれ40年以上経つ。
その団体名を変えるとは何の意味があるのだろうか?
「今まではWWAという看板だったが、今後はWFEという新たな団体となって差別化を図ろうとして、佐藤さんと山田さんにも来てもらったんだ」
フロントの言うWFEとは一体何を意味するのか?
「WFEとはどういう意味ですか?」
この時期に団体名を変えるというのは何かあるはず…
「ワールド ファイティング エンターテイメント、略してWFEという事だ。
知っての通り、ギガンテスは君との試合でプロレスの出来ない身体になってしまった。
そこで佐藤さんや山田さんとも話し合ったんだが、この団体名で財前を再びエースとして活躍してもらうつもりだ。
…で、君はWFEとは別の独立団体で、TMNという団体で、格闘技路線の部門でエースとして活躍してもらうつもりだ」
「TMN?何ですか、それは?」
何の事だかピンとこない…
すると佐藤さんが説明を始めた。
「トータル マーシャルアーツ ネットワーク、略してTMN。
世界各国の格闘家を集めてルールに基づいた闘いをするという、まぁ総合格闘技のような団体だ。オレがその団体の代表取締役として、山田さんは海外の格闘家と交渉する役割として運営していくんだ。どうだ、神宮寺。悪い話じゃないだろう?」
…て、事はWWAは分裂して、オレは格闘技路線の団体に所属という事になるのか?
「ちょっと待ってください、その団体にはオレの他に誰が所属するんですか?」
WWAは国内でも最大のメジャー団体で選手の数も多い。
エンターテイメントなプロレスと、格闘技路線の団体に分かれたら誰がこっちの団体に移るんだ?
「TMNは世界で格闘技ネットワークを作る予定だ。お前はそこのTMNジャパンという事で他の選手にはこれから声をかける予定だ」
山田さんの言葉だと、オレ以外の選手にはまだ声をかけておらず、エンターテイメント路線の団体に移る予定という事なのか。
「そうですか…オレはもうプロレスが出来ないのですか…」
良い話どころか、財前の言って通り、段々とプロレスからかけ離れていってしまった…
「まぁ、お前がプロレスをやりたいという気持ちは分かる。
だがな、あのスタイルじゃ他の選手は対応出来ないんだ。
もちろん、TMNでもレスリングスタイルの試合を披露するつもりだ。
神宮寺、お前はそこの団体の先駆者として団体を引っ張っていって欲しい」
佐藤さんは期待を込めてTMNという団体を設立するつもりだが、果たして成功するのだろうか…
オレはただ黙って話を聞くしかなかった。
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