I Love Baseball 主砲の一振り 6

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9月・優勝争いの混沌とした戦い

夏が終わり

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午後2時に試合はスタートした。

先発桐生は147km/hのフォーシームを主体に
得意のスラッター ナックルカーブを有効に使い
ブレーブス打線を抑える。

ブレーブス先発の高山は ストレート 縦に割れるカーブ
スライダー チェンジアップを使って凡打の山を築く。


4回の裏 Glanzの攻撃は9番滝沢から。

滝沢は好球必打とばかりに 初球のスライダーを捕え
左中間真っ二つのツーベースヒットで出塁。

トップに返ってルイスはサードゴロに倒れてワンアウト。

ここで2番白石が縦のカーブを上手くライトへ。

鋭い打球は低いライナーでグングン伸び
スタンド最前列に突き刺さった。


「は、入った…」


打った本人が驚いて思わず足を止めてしまう程だ。


白石の第19号ツーランでGlanzが先制。


ベンチは盛り上がり 一気に明るくなった。




その後はブレーブスが連打で1点を返したが
8回には小津がランナーを置いてキレイなスイングでボールを捕え 打球はグーンとライトへ一直線。

ライト鴻上は一歩も動かず 打球はスタンド最上段の温泉を直撃。


「おぉ~、おぉ~、これもスゲー当たりだな」


畑中コーチがベンチを飛び出して打球の行方を追った。


小津のプロ入り初ホームランで更に2点追加した。



最後は守護神真咲が3人で抑え 4-1で初戦を制した。


第2戦はブレーブスが鴻池 Glanzがローテーションの谷間金澤の先発でスタート。


この日はノーガードの打ち合いとなり
序盤だけでも両チーム合わせて5本のホームランが飛び出し 7対9とブレーブスがリード。

しかし7回の裏には白石が3打席連続となるスリーランが決勝点となり 13対11という乱打戦に打ち勝つ。


白石はこの日だけで7打数7安打 3ホーマー 8打点の大活躍。

しかし投手陣は大炎上で 出てくるピッチャー全てが打ち込まれた。


第3戦はブレーブスが左の宇田川 Glanzは左のエース片山という両左腕の投げ合いでスタート。

前日とは打って変わって 勢いのあった打撃は鳴りを潜め凡打を繰り返す。

反対にブレーブスは3番結城 4番原田のアベックアーチが飛び出し 片山をKO。


2番手ピッチャーの寶井が何とかノーヒットで抑えるのだが 3番手の東雲が打線に捕まり1イニングで3失点を献上。


最終回に何とかロビンソンの第19号満塁アーチで3点差までに詰め寄るが 
最後はブレーブス守護神 阪口の大きく曲がるスライダーに手も足も出ず4対7で敗れ去った。





茹だるような暑さが続いた8月が終わり 9月となった。


ペナントレースは熾烈な優勝争いを繰り広げ 
現在Glanzは東地区首位を辛うじてキープ。

2位は0.5ゲーム差で東北マーリンズ
3位は1ゲーム差で千葉ヤンキースが追い上げる。


西地区は99ersが首位をキープ。

2位はFukuoka Dodgersが1.5ゲーム差で後を追う。



ペナントの行方はまだまだ予想が難しい状態だ。
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