仲村慶彦の憂鬱な日々

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オヤジ巻き沿い

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オレは焦った!



「母ちゃん!いくらなんでも今電話するこたぁねえじゃん!オヤジまだ仕事中かもよ」

オレがかなり焦るがな!



「いいの、確認したいんだから!」

母ちゃんは聞く耳持たない…



ヤベェよ、修羅場になるかも…



母ちゃんが電話をかけた。

頼む、オヤジ!電話に出ないでくれ!!

「あ、もしもし、お父さん?ちょっと聞きたい事あるんだけど?」母ちゃんが早口でまくしたてる。

母ちゃんは機嫌が悪くなると早口になる。



オレはダッシュで夕飯を無理やり詰め込み(今朝もかなり早く食ったな)

ソッコー部屋に戻り鍵をかけた。

そしてソッコー寝よう!

そうしよう!



…‥……‥…寝れねぇ!気になってスゲー寝れねぇ!

どんな会話してんだろ?

チョー気になる!



オヤジ、頼む!上手くはぐらかしてくれ!



もし、この状況を上手くすり抜けたら、オレは真面目に勉強する!

オヤジの言う立派な人間になる!頼む!

…まぁ真面目に勉強は無理だが。



どうなったんだろ、話は?



長ぇよ、この時間!スゲー長く感じるじゃねーかよ!



これでバレたら…今度こそウチを出よう!

アダルトビデオがバレて家出…



何かカッコ悪いがそんな事言ってられない!



「ヨシヒコー!」



ヤベッ、バレたか?

母ちゃんが呼んでる。



あぁ~、もう仕方ねぇ!

観念しながら下に降りた。



「ヨシヒコ、アンタの言うとおりだったわよ。お父さんいい年してキャバクラの女に熱を上げてバッグ買ってあげたんだって!バカみたい!」



なんと!オヤジ白状したのか!完堕ちしたな!

まるで取調室でカツ丼食いながら【私がやりました!】て感じで白状したのか!



全くビビりやがって、ダセーオヤジだな、ったく。



「で、オヤジは謝ったの?」恐る恐る聞いてみた。



「そうよ!いや、悪かった、今度そのバッグ買ってやるから、だって」母ちゃん何だか嬉しそうじゃん!



そりゃバッグ買ってもらえるからな。

オレも口止め料とし何か買ってもらおうかな、ワハハハハハ!



…じゃねぇよっ!ビデオの件どうなったんだよ?



「んで、アレはどうなったの?」あんまり聞きたくないがやっぱり聞いてみた。



「アレって何よ?」母ちゃんはバッグ買ってもらう事で頭がいっぱいだ。

「いや、アレだよ、アレ!」と言ってマリアちゃんののDVDを指差した。



「あっ!そうだ、聞くの忘れた!キャバクラの女にPRADAのバッグ買ってあげた事しか頭の中になかったわ」



聞いてないのかっ!

これだとどうなるワケ?

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