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過酷なペナントレース
手こずるスイッチピッチャー
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現在回は5回の表。
Glanz打線はスイッチピッチャー椎名に翻弄され、未だノーヒット。
右と左を交互に投げているだけだが、どちらの球もクセがあって攻略法が見いだせないでいる。
椎名は右バッターには左で、左バッターには右で投げている。
一見するとバッターの方が有利に見えるが、椎名は上手くタイミングを外したり、緩急自在のピッチングでGlanz打線を手玉に取る。
「中々打てないなぁ~」
「見た感じ、そんなにスゴイって球でもないのにな」
ベンチから見ても、椎名のボールは何の変哲もないように感じる。
なのに、打線は沈黙したまま。
「私わかります(^-^)」
ひろしは何かに気づいた。
「じゃ、言ってみろよ。何が分かったんだよ」
「簡単ですち!椎名選手は左右どちらもボールの出所を見えないようにしているですち!」
「んなこたぁ、分かってんだよ!こちとら、ピッチャー上がりだ!それぐらい分からなくてどうする!」
「出所を見えなくしているだけじゃなく、投げるタイミングを少しズラしているですち!」
「そんな器用な事出来んのか?」
左右どちらでも投げるタイミングをズラしていると言う。
よく見ると、上手く手首を使ってほんの一瞬だけリリースを遅らせている。
「ホントだ!なんつー投げ方してんだ、アイツは?」
「単なるイロモノじゃないって事だな、ありゃ」
左右均等に投げ分け、尚且つどちらでもタイミングをずらすとは、神業に近い。
「おい、茶坊主!何か攻略法はないのかよ!」
「んだな(^^)」
「無いのかよ!」
さすがのひろしもお手上げだ。
「攻略するにはしばらく時間がかかりますち!それまでの間、フォームの分析や球筋などを記憶するしかないですち!」
「マジか…」
その予言通り、Glanzは7回に石川の内野安打でノーヒットは免れたが、その裏に5番鷹村が疲れの見えた中邑のストレートをフルスイング。
センターバックスクリーンへ第13号ソロを放ち、これが決勝点に。
椎名はGlanzを1安打無四球の完封勝利。
Glanzは痛い1敗を喫した。
これで2位ブレーブスとのゲーム差はゼロになり、Glanzはまさかの4連敗。
続く第2戦も、Super Phoenix先発高橋の前に沈黙。
Glanz先発降谷は4回に北斗、鷹村の連続アーチを浴び、6回には姫野の第8号ツーランで6失点となりKO。
Glanzも9回に白石が第9号ツーランで2点を返すものの、時すでに遅し。
6対2で敗れ去り、とうとう首位の座をブレーブスに明け渡した。
Glanz打線はスイッチピッチャー椎名に翻弄され、未だノーヒット。
右と左を交互に投げているだけだが、どちらの球もクセがあって攻略法が見いだせないでいる。
椎名は右バッターには左で、左バッターには右で投げている。
一見するとバッターの方が有利に見えるが、椎名は上手くタイミングを外したり、緩急自在のピッチングでGlanz打線を手玉に取る。
「中々打てないなぁ~」
「見た感じ、そんなにスゴイって球でもないのにな」
ベンチから見ても、椎名のボールは何の変哲もないように感じる。
なのに、打線は沈黙したまま。
「私わかります(^-^)」
ひろしは何かに気づいた。
「じゃ、言ってみろよ。何が分かったんだよ」
「簡単ですち!椎名選手は左右どちらもボールの出所を見えないようにしているですち!」
「んなこたぁ、分かってんだよ!こちとら、ピッチャー上がりだ!それぐらい分からなくてどうする!」
「出所を見えなくしているだけじゃなく、投げるタイミングを少しズラしているですち!」
「そんな器用な事出来んのか?」
左右どちらでも投げるタイミングをズラしていると言う。
よく見ると、上手く手首を使ってほんの一瞬だけリリースを遅らせている。
「ホントだ!なんつー投げ方してんだ、アイツは?」
「単なるイロモノじゃないって事だな、ありゃ」
左右均等に投げ分け、尚且つどちらでもタイミングをずらすとは、神業に近い。
「おい、茶坊主!何か攻略法はないのかよ!」
「んだな(^^)」
「無いのかよ!」
さすがのひろしもお手上げだ。
「攻略するにはしばらく時間がかかりますち!それまでの間、フォームの分析や球筋などを記憶するしかないですち!」
「マジか…」
その予言通り、Glanzは7回に石川の内野安打でノーヒットは免れたが、その裏に5番鷹村が疲れの見えた中邑のストレートをフルスイング。
センターバックスクリーンへ第13号ソロを放ち、これが決勝点に。
椎名はGlanzを1安打無四球の完封勝利。
Glanzは痛い1敗を喫した。
これで2位ブレーブスとのゲーム差はゼロになり、Glanzはまさかの4連敗。
続く第2戦も、Super Phoenix先発高橋の前に沈黙。
Glanz先発降谷は4回に北斗、鷹村の連続アーチを浴び、6回には姫野の第8号ツーランで6失点となりKO。
Glanzも9回に白石が第9号ツーランで2点を返すものの、時すでに遅し。
6対2で敗れ去り、とうとう首位の座をブレーブスに明け渡した。
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