Baseball Freak 主砲の一振り 7

そして開幕

3人体制で迎えた開幕戦

神奈川県横浜市の天気はやや曇ってはいるものの、時折晴れ間が覗く。

新しい球場、横浜シーサイドパークには開幕戦とあって、4万6千人もの観客で埋め尽くされた。


今年の開幕三連戦の相手は、昨年西地区2位のFukuoka Dodgers。


開幕投手はDodgersが二刀流の及川。

Glanzは昨年16勝を挙げ、グレイテストピッチ賞を受賞した反町。


開幕戦のスターティングオーダー。


Dodgers


1 (三) 与田 6
2 (指) 及川 11
3 (中) 島津 8
4 (遊) 卜部 9
5 (一) エバートン 44
6 (捕) 保坂 27
7 (二) 波多野 7
8 (左) 立花 3
9 (捕) 保坂 27


(投) 及川 11


Dodgersの開幕オーダーは、トップバッターに成長著しい4年目の与田を起用。


昨年は打率.273 本塁打13 

選球眼が良く、出塁率も高いとあって、今年からDodgersの監督に就任した岩瀬康一(いわせこういち)が1番に任命。


Dodgersの主砲、島津は今年から3番を任された。

4番は今年も卜部が座る。


長打力は4番にしてはやや物足りない部分もあるが、得点圏打率は高く、ランナーを返すバッティングには定評がある。


新外国人のエバートンは、左の中距離ヒッター。

助っ人にありがちなブンブン振り回すバッティングではなく、コンパクトなスイングで二塁打を量産するタイプ。


そして一番の注目は、二刀流の及川。


昨年は投手では、12勝8敗 防御率3.74
　
打者では、打率.300 本塁打20 打点87

Dodgers復活のカギを握る重要人物でもある。



対するGlanzのスターティングオーダー。


1 (二) 石川 8
2 (一) 徳川 23
3 (左) 菅原 3
4 (遊) 白石 5
5 (中) ｸﾛﾌｫｰﾄﾞ24
6 (右) 森高 7
7 (指) 南方 1
8 (三) 乃木 10
9 (捕) 比村 27


(投) 反町 15



二連覇を狙うGlanzは、昨年よりも超攻撃型打線で挑む。


昨年二冠王でMVPを受賞した徳川が2番に、永久欠番を解除して背番号3を引き継いだ左利きのスイッチヒッター菅原が3番に。


ベストナイン ゴールドグラブ賞の来日2年目クロフォードは5番に。


打点王、トリプルスリーに輝いた森高は6番。


史上初のトリプル20(20本塁打 20盗塁 20三塁打)で新人王を獲得した南方は7番。


背番号10に変更した右の長距離砲乃木を8番に据える。


そして、今年4番を任されたのは、昨年最多安打、トリプルスリーを達成した現役最高の右バッター白石。


希代の5ツールプレイヤーを4番にすることで、打線をより活性化させる事が狙いだ。



先発の反町は2度目の開幕投手。

縦のシュートは1試合に8～10球までしか投じる事が出来ないが、それを逆手にとったピッチングでDodgers打線に真っ向から勝負する。



開幕戦とあって、厳かなセレモニーが試合前に行われた。


国歌斉唱は某人気アイドルグループが務めた。


徐々にプレーボールの時間が迫る。


場内のアナウンスでGlanzのメンバーがコールされ、スタンドにサインボールを投げ入れ守備位置につく。


最後は開幕投手の反町がゆっくりとベンチからマウンドに向かう。



始球式は人気俳優がノーバンでストライクを決め、球場を沸かせた。



午後2時、主審がプレーボールを宣告し、いよいよ球春到来の幕開けとなった。