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シーズン終了!
いざ、プレーオフ!
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プレーオフの2日前、Glanzはドラフト一位指名の楠木修斗と仮入団契約を交わした。
契約金は1億円、年俸1200万円で背番号は今年で引退を表明した金澤の29を引き継ぐ。
そしてGlanzナインは決戦の地、名古屋99ドームへ移動。
選手たちは軽めの調整を行い、プレーオフに備えた。
首脳陣は既に来季に向けて新たな布陣を構想していた。
その布陣の発案者はひろしだ。
「ハァ?何考えてんだ、オマエは?」
「…そんな事、可能なんかよ?」
「んだな(^^)」
またもや、突拍子も無いことを口走ったらしいが、今はプレーオフに集中するしかない。
プレーオフ当日、球場には約5万6千人もの観客で埋め尽くされた。
リーグ優勝決定戦とあって、ペナントレースとは違った緊張感が漂う。
Glanzの先発は東山、対する99ersはエース那須川で迎え撃つ。
Glanzのスターティングメンバー
1 (二) 石川 3
2 (中) クロフォード24
3 (左) 菅原 39
4 (遊) 白石 5
5 (一) 徳川 23
6 (右) 森高 7
7 (指) 南方 1
8 (三) 乃木 50
9 (捕) 滝沢 9
(投) 東山 45
99ersのスターティングメンバー
1 (遊) 飛鳥 5
2 (指) 毒島 7
3 (中) 吉川 3
4 (三) 比嘉 1
5 (左) 綾瀬 8
6 (捕) 外崎 27
7 (二) 秋山 4
8 (一) 稲葉 9
9 (右) 尹 55
(投) 那須川 11
Glanzはひろしの考案したオーダーを採用。
不動の4番徳川はシーズンの疲れを考慮して5番に。
3番菅原、4番白石のクリーンアップは好調を維持。
新人王をほぼ確定にさせた南方、サードへコンバートされた乃木の下位打線も勢いはそのまま。
先発東山は今季11勝9敗、防御率2.93で復活を遂げた。
復活の要因は、多彩な球種もあるが、なんと言っても、試合中に編み出した無回転フォーク、通称【ファントムフォーク】で奪三振の山を築いた。
ブレーブスの山本が150を越えるフォークを【ファントムスプリット】と呼んでいるが、東山のフォークは130前後。
しかし、無回転でナックルの様にユラユラと揺れながら落ちる為、その軌道が幽霊の様だと称され、ファントムフォークを名付けた。
問題は、揺れながら落ちるせいでキャッチャーが捕球するのが難しい。
東山が先発の際には、ソフトボール用の大きなキャッチャーミットを使用するのだが、正捕手の滝沢はおろか、控の捕手、比村も捕り損なう事も多いせいで、ランナーがいる場面では多投出来ないのが難点。
対する99ersは、シーズン後半から比嘉を4番に固定。
比嘉は今年、打率0.286 本塁打23 打点92の成績を収めたが、4番に座ってからは、打率0.346 本塁打12と目覚しい活躍で地区優勝に貢献。
その後ろを打つのが、今年後半からレギュラーに定着したスイッチヒッターの綾瀬 俊輔(あやせしゅんすけ) 23歳。
3年前のドラフトで4位指名で99ersに入団。
俊足を活かした守備と走塁で主に守備固めや代走に起用されていたが、今年は長打に磨きをかけ、レフトのレギュラーを掴み取った。
打率は低いものの、30試合で14本のホームランを放ち、勝負強いバッティングで5番に座る。
その他にも、かつてのチームメイトである毒島が26ホーマーで長打力はいまだ健在。
プレイングマネージャーの吉川はシーズン序盤は不振にあえいでいたが、終わってみれば打率は6年連続の3割越えに28ホーマー、打点は103とベテランの域に達しても打棒に衰えは見えない。
エース那須川は今年も安定感抜群で、得意のフロントドア、バックドアでグラウンドボールピッチャーとしての能力をアピール。
防御率4位の2.73、13勝6敗の成績で99ersの投手陣を牽引。
ネプチューンリーグの覇者を決めるプレーオフが今スタートした。
契約金は1億円、年俸1200万円で背番号は今年で引退を表明した金澤の29を引き継ぐ。
そしてGlanzナインは決戦の地、名古屋99ドームへ移動。
選手たちは軽めの調整を行い、プレーオフに備えた。
首脳陣は既に来季に向けて新たな布陣を構想していた。
その布陣の発案者はひろしだ。
「ハァ?何考えてんだ、オマエは?」
「…そんな事、可能なんかよ?」
「んだな(^^)」
またもや、突拍子も無いことを口走ったらしいが、今はプレーオフに集中するしかない。
プレーオフ当日、球場には約5万6千人もの観客で埋め尽くされた。
リーグ優勝決定戦とあって、ペナントレースとは違った緊張感が漂う。
Glanzの先発は東山、対する99ersはエース那須川で迎え撃つ。
Glanzのスターティングメンバー
1 (二) 石川 3
2 (中) クロフォード24
3 (左) 菅原 39
4 (遊) 白石 5
5 (一) 徳川 23
6 (右) 森高 7
7 (指) 南方 1
8 (三) 乃木 50
9 (捕) 滝沢 9
(投) 東山 45
99ersのスターティングメンバー
1 (遊) 飛鳥 5
2 (指) 毒島 7
3 (中) 吉川 3
4 (三) 比嘉 1
5 (左) 綾瀬 8
6 (捕) 外崎 27
7 (二) 秋山 4
8 (一) 稲葉 9
9 (右) 尹 55
(投) 那須川 11
Glanzはひろしの考案したオーダーを採用。
不動の4番徳川はシーズンの疲れを考慮して5番に。
3番菅原、4番白石のクリーンアップは好調を維持。
新人王をほぼ確定にさせた南方、サードへコンバートされた乃木の下位打線も勢いはそのまま。
先発東山は今季11勝9敗、防御率2.93で復活を遂げた。
復活の要因は、多彩な球種もあるが、なんと言っても、試合中に編み出した無回転フォーク、通称【ファントムフォーク】で奪三振の山を築いた。
ブレーブスの山本が150を越えるフォークを【ファントムスプリット】と呼んでいるが、東山のフォークは130前後。
しかし、無回転でナックルの様にユラユラと揺れながら落ちる為、その軌道が幽霊の様だと称され、ファントムフォークを名付けた。
問題は、揺れながら落ちるせいでキャッチャーが捕球するのが難しい。
東山が先発の際には、ソフトボール用の大きなキャッチャーミットを使用するのだが、正捕手の滝沢はおろか、控の捕手、比村も捕り損なう事も多いせいで、ランナーがいる場面では多投出来ないのが難点。
対する99ersは、シーズン後半から比嘉を4番に固定。
比嘉は今年、打率0.286 本塁打23 打点92の成績を収めたが、4番に座ってからは、打率0.346 本塁打12と目覚しい活躍で地区優勝に貢献。
その後ろを打つのが、今年後半からレギュラーに定着したスイッチヒッターの綾瀬 俊輔(あやせしゅんすけ) 23歳。
3年前のドラフトで4位指名で99ersに入団。
俊足を活かした守備と走塁で主に守備固めや代走に起用されていたが、今年は長打に磨きをかけ、レフトのレギュラーを掴み取った。
打率は低いものの、30試合で14本のホームランを放ち、勝負強いバッティングで5番に座る。
その他にも、かつてのチームメイトである毒島が26ホーマーで長打力はいまだ健在。
プレイングマネージャーの吉川はシーズン序盤は不振にあえいでいたが、終わってみれば打率は6年連続の3割越えに28ホーマー、打点は103とベテランの域に達しても打棒に衰えは見えない。
エース那須川は今年も安定感抜群で、得意のフロントドア、バックドアでグラウンドボールピッチャーとしての能力をアピール。
防御率4位の2.73、13勝6敗の成績で99ersの投手陣を牽引。
ネプチューンリーグの覇者を決めるプレーオフが今スタートした。
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