Baseball Freak 主砲の一振り 7

シーズン終了！

ペナント終了 個人タイトル

Glanzの最終戦は本拠地さいたま S Villageで京都Super Phoenixとの一戦で幕を閉じた。

結果は5-3でGlanzの逆転勝利。

先発中邑は17勝をマーク。

徳川の第53号ソロ、菅原の第14号ツーラン。

ジェイクは34セーブを記録。


この時点で各部門のタイトルが確定した。


首位打者 徳川 .363

本塁打王 徳川 53本

打点王 森高 141打点

盗塁王 石川 62個

最多安打 白石 201本

最高出塁率 徳川 .427

最優秀OPS 徳川 1.010



最優秀防御率 片山 1.88

最多勝利 齋藤(ブレーブス) 19

最高勝率 齋藤 0.703

最多奪三振 反町 198

最多ホールド 橋本(Dodgers) 38

最多セーブ 霧島(99ers) 39


個人タイトルの殆どがGlanzのメンバーだ。


そんなGlanzだが、残念な知らせもある。


守護神として活躍した、ジェイク・キムラがメジャー復帰により退団。

変幻自在の左腕、真咲光樹が今シーズンをもって現役を引退する事を発表。


この2人がチームを去るのはGlanzにとってかなりの痛手だ。



他球団では、ここ数年低迷していた北陸レッズがシーズン終了後に売却を正式発表。


来シーズンからは【北陸United】と球団名を変え、親会社は北陸鉄道から国内有数の投資家グループに讓渡される。


本拠地は金沢のオーシャンドームから輪島市に建設中の【マリンパーク輪島】に移動。


早ければ、来年のオールスター明けに着工予定だ。


ちなみに、老朽化したオーシャンドームは取り壊す予定はなく、改築して二軍球場や第二球場として使用する。




シーズンが終われば、リーグ優勝決定戦を決めるプレーオフが1週間後に開催される。


東地区覇者のGlanzは西地区を制した99ersと争う。


その為、選手たちはプレーオフに向けての調整を行う。


プレーオフは一戦のみ。


レギュラーシーズンで活躍した選手よりも、短期決戦の鉄則である、調子の良い選手を起用する事が大事だ。



榊はどのメンバーでスタメンにするか迷っていた。


「私わかります(^^)」


ひろしがプレーオフのスタメンを書いた紙を渡した。


「ん？何だ、こりゃ！」


相変わらず、誤字だらけの下手な字だ。


【スタヌンメンバー

1 右川
2 ｸﾛﾌｰﾄﾞ
3 菅腹
4 白右
5 とく川
6 林高
7 南万
8 刀木
9 たき沢


ピチャー 東山】



「これが私が考えたスタメンですち！」


「誰だ、コイツらは！」


白石を【白右】、南方を【南万】、森高を【林高】、乃木を【刀木】と書き間違える程の酷さだ。


「私わかります(^^)」


「オレにはわかんね～よっ！お前の字は解読不能だ！」


「んだな(^ ^)」


「もう一度、小学校からやり直せ！」


読み解くのに時間がかかったが、ほぼレギュラーシーズン通りのメンバーで挑むつもりらしい。


「4番に白石を置くのかよ」


「白石選手は常にベストコンディションを維持してますち！
徳川選手はペナントの疲れもあるから、4番から外しましたち！」


「先発を東山にした理由は？」


「東山選手はなるべく早い回で交代させて、後ろは仲邑選手や反町選手、片山選手を1イニング毎に継投させて、最後はジェイク選手で抑える予定ですち！」


つまりは総力戦というワケだ。


「まぁ…一理あるな。これでやってみるか」


「んだな(^ ^)」


というワケで、プレーオフもひろしの発案したスタメンで挑む事となった。