104 / 183
後半戦
いつでも長打は打てる
しおりを挟む
2回の裏、Glanzは徳川、麻生の2者連続ホームランで2点を先制。
この回は2点止まりだったが、Glanzの猛攻は続く。
3回の裏、8番乃木、9番比村の連続ヒットでランナー一塁 三塁と追加点のチャンス。
打順はトップに返って菅原。
単打でも点が入る場面。
右打席では抜群のミートセンスと選球眼で5打席のうち、4打席出塁とチームに貢献。
(コイツは見たところ非力だ。右には上手く打てるけど、引っ張った打球は少ない…)
川上が配球を組み立てる。
となると、インコース主体のピッチングとなる。
サインに頷き、初球を投げた。
インコース胸元を突く143 km/hのストレート。
菅原が思わず仰け反る。
「ボールワン!」
それ程厳しいコースではないが、夏目の球は対角線に投げてくるせいで、右バッターはぶつかると思い、仰け反ってしまう。
「次の球は打つと思いますち!」
ひろしが断言する。
「もし打てなかったらどうするよ?」
「私がうなぎをご馳走しますち!」
「ホントだなっ?特上のヤツを食わせろよ!」
「んだな(^ ^)」
「じゃあ…ヒット打ったら、とっつぁんは何食わせてくれるんだ?」
財前が口を挟む。
「オメーは関係ねぇだろ!」
「いやいや。ここはやっぱ、お互いに賭けないとさぁ」
「んじゃあ…お前、何食いたい?」
「私、焼肉食べたいですち!」
「あ、オレ寿司がいいな!」
「オメーは、何も賭けてねぇだろ!」
「オレも助監督と同じでヒットを打つに賭ける」
「何ぃ~っ?!」
「その代わり、負けたら好きなだけウナギ食わせてやるから、な?」
「ヨーシ、じゃあオマエら2人となれば、一番高いウナギ食わせろよな!」
「んだな(^ ^)」
「リョーカイっ!」
というワケで、財前を含めた三人で賭けが成立した。
川上は徹底したインコース攻めで菅原を打ち取るつもりだ。
2球目、これも対角線から投げてくるストレートを見送る。
「ストライクワンっ!」
タイミングが合わないのか、それとも打ちづらいのか。
窮屈な構えになってしまった。
(こりゃ、トコトンインコース攻めだな)
次の球もインコースだ。
夏目は大きく頷き、3球目を投げた。
2球目と同じ、インコース膝元へのストレートだ。
しかし、菅原は左足を引き、オープンスタンスの構えで振り抜いた。
「ヤバ…やられた!」
川上のミスリードだった。
振り抜いた打球は右方向へ高く上がった。
「何だよ、長打力は無いって言ってたのに、アレじゃ長打コースじゃんかよ!」
「長打力が無いワケではありませんち(^_^)
」
ひろしの言う通り、右ではミートに徹するバッティングをするせいで、単打が多いだけで、その気になれば柵越えはいとも簡単に出来る。
打球は右中間へグーンと伸びて、最深部のスタンドへ放り込まれた。
「入っちゃったよ…」
「んだな(^_^)」
菅原のプロ初本塁打が飛び出し、3点を追加。
「ヨォーシ、これで今夜はシースーだぜ!」
「私は焼肉ですち!」
「あぁ~!こうなりゃ、好きなモン腹いっぱい食わせてやらぁ!」
そして試合は6-2でGlanzが連勝した。
しかし、試合後に寄った店は食べ放題のチェーン店だった。
この回は2点止まりだったが、Glanzの猛攻は続く。
3回の裏、8番乃木、9番比村の連続ヒットでランナー一塁 三塁と追加点のチャンス。
打順はトップに返って菅原。
単打でも点が入る場面。
右打席では抜群のミートセンスと選球眼で5打席のうち、4打席出塁とチームに貢献。
(コイツは見たところ非力だ。右には上手く打てるけど、引っ張った打球は少ない…)
川上が配球を組み立てる。
となると、インコース主体のピッチングとなる。
サインに頷き、初球を投げた。
インコース胸元を突く143 km/hのストレート。
菅原が思わず仰け反る。
「ボールワン!」
それ程厳しいコースではないが、夏目の球は対角線に投げてくるせいで、右バッターはぶつかると思い、仰け反ってしまう。
「次の球は打つと思いますち!」
ひろしが断言する。
「もし打てなかったらどうするよ?」
「私がうなぎをご馳走しますち!」
「ホントだなっ?特上のヤツを食わせろよ!」
「んだな(^ ^)」
「じゃあ…ヒット打ったら、とっつぁんは何食わせてくれるんだ?」
財前が口を挟む。
「オメーは関係ねぇだろ!」
「いやいや。ここはやっぱ、お互いに賭けないとさぁ」
「んじゃあ…お前、何食いたい?」
「私、焼肉食べたいですち!」
「あ、オレ寿司がいいな!」
「オメーは、何も賭けてねぇだろ!」
「オレも助監督と同じでヒットを打つに賭ける」
「何ぃ~っ?!」
「その代わり、負けたら好きなだけウナギ食わせてやるから、な?」
「ヨーシ、じゃあオマエら2人となれば、一番高いウナギ食わせろよな!」
「んだな(^ ^)」
「リョーカイっ!」
というワケで、財前を含めた三人で賭けが成立した。
川上は徹底したインコース攻めで菅原を打ち取るつもりだ。
2球目、これも対角線から投げてくるストレートを見送る。
「ストライクワンっ!」
タイミングが合わないのか、それとも打ちづらいのか。
窮屈な構えになってしまった。
(こりゃ、トコトンインコース攻めだな)
次の球もインコースだ。
夏目は大きく頷き、3球目を投げた。
2球目と同じ、インコース膝元へのストレートだ。
しかし、菅原は左足を引き、オープンスタンスの構えで振り抜いた。
「ヤバ…やられた!」
川上のミスリードだった。
振り抜いた打球は右方向へ高く上がった。
「何だよ、長打力は無いって言ってたのに、アレじゃ長打コースじゃんかよ!」
「長打力が無いワケではありませんち(^_^)
」
ひろしの言う通り、右ではミートに徹するバッティングをするせいで、単打が多いだけで、その気になれば柵越えはいとも簡単に出来る。
打球は右中間へグーンと伸びて、最深部のスタンドへ放り込まれた。
「入っちゃったよ…」
「んだな(^_^)」
菅原のプロ初本塁打が飛び出し、3点を追加。
「ヨォーシ、これで今夜はシースーだぜ!」
「私は焼肉ですち!」
「あぁ~!こうなりゃ、好きなモン腹いっぱい食わせてやらぁ!」
そして試合は6-2でGlanzが連勝した。
しかし、試合後に寄った店は食べ放題のチェーン店だった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる