46 / 182
目指せ勝率5割
覚醒
しおりを挟む
クロフォードのツーランで先制したGlanz。
後続は打ち取られ、初回は2点で終了。
2点を先制したせいか、皐月はリズム良く投げてマーリンズ打線に隙を与えない。
逆にGlanzはクロフォードのホームランで活気づいたのか、眠っていた主砲がついに目覚めた。
4回の裏、ランナー二塁の場面で5番森高が清水のカーブをライトへ第一号のソロアーチで3点目を奪うと、6回の裏は4番徳川がマーリンズ2番手投手、左腕の菅原のストレートをレフトへ今季1号ソロで4点目を追加。
徳川は8回にも、4番手ピッチャー岡本のツーシームをこれまたレフトへ2打席連続ソロで5点目。
先発皐月は7回に斐川の第2号ソロで1点を失うが、8回から皐月の師匠でもある真咲が登板。
より磨きのかかった緩急自在の投球でマーリンズをねじ伏せ、5-1で初戦を制した。
皐月はプロ初登板で初勝利をマーク。
クロフォード、森高に1号、徳川は2号のホームランが出た。
翌日の第2戦はマーリンズが左腕の夏目、Glanzは2年目の今年先発に転向した反町。
スターティングメンバーは両チーム共変更無し。
序盤は投手戦となったが、5回に絶好調の徳川がまたもや逆方向へ3号ツーランで先制。
6回には城戸、吉岡の連打で3点目を追加すると、7回には白石の第1号で4点目。
反町は8回を投げ、5安打2失点、12奪三振の好投で今季初勝利。
第3戦はマーリンズが新外国人のブルックス、Glanzは左腕の伊達が先発。
この日はマーリンズが仙道のタイムリーで先制したが、5回に徳川がランナーを置いてブルックスのスライダーを再びレフト方向へ4号ツーランで逆転。
7回はクロフォードが第2号ソロで3点目を追加すると、8回には城戸の第1号で4点目を奪い、マーリンズを突き放す。
先発伊達は1失点に抑え、今季初勝利を完投で飾った。
「私わかります(^ ^)」
「いい加減、その話し方止めろ!」
とにかくイライラするらしい。
「徳川選手のホームランは全て逆方向です(^^)」
「んなこたぁ、分かってるんだよ」
「んだな(^ ^)」
「それだけかよ!」
面倒臭いヤツだ。
「徳川選手はミートが上手い選手です(^ ^)」
「だからレフト方向へ打てるってのかよ?」
「んだな(^_^)」
「だから、それだけかよ!」
コイツ、ワザとやってるんだろうか…そう感じる時もある。
「徳川選手は力ではなく、技術でホームランを打ってます(^^)
最小限の力でスタンドに運ぶ上手さですち(^_^)」
「最小限の力…?」
「バットにボールを乗せるのが上手いです(^^)」
いつになく専門的な解説で榊に説明する。
「私わかります(^_^)
徳川選手の最大の武器は、リストの強さですち(^ ^)」
「リストって…手首が強いのか?」
「んだな(^^)」
つまり、ひろしが言いたいのは、徳川は天性の柔軟なリストによって、上手くボールを乗せてスタンドへ運ぶ技術を手に入れた。
結城と同じく、ラインドライブのかかったヒットか打つ中距離ヒッターというイメージが強いが、リストを生かし長打を連発するバッティングをようやくモノにした。
「というワケですち(^_^)」
「ホントかよ」
「んだな(^ ^)」
話し方はともかく、徳川は理想のバッティングを目指し、オフシーズンはガムシャラにバットを振った。
元々潜在能力のある徳川が猛練習した結果、コンタクトに優れたバッターに成長したというワケだ。
それを知ってか知らずか、ひろしは4番に徳川を抜擢した。
「お前、そんだけ選手の特徴を把握してるわりには、何でそんなアホなんだ?」
「私アホではありません(^ ^)
私能力を見抜く先生言われますち(^_^)」
「何とかと天才は紙一重って言うけど…お前はどっちなんだろな」
榊はワケが分からなくなってきた。
後続は打ち取られ、初回は2点で終了。
2点を先制したせいか、皐月はリズム良く投げてマーリンズ打線に隙を与えない。
逆にGlanzはクロフォードのホームランで活気づいたのか、眠っていた主砲がついに目覚めた。
4回の裏、ランナー二塁の場面で5番森高が清水のカーブをライトへ第一号のソロアーチで3点目を奪うと、6回の裏は4番徳川がマーリンズ2番手投手、左腕の菅原のストレートをレフトへ今季1号ソロで4点目を追加。
徳川は8回にも、4番手ピッチャー岡本のツーシームをこれまたレフトへ2打席連続ソロで5点目。
先発皐月は7回に斐川の第2号ソロで1点を失うが、8回から皐月の師匠でもある真咲が登板。
より磨きのかかった緩急自在の投球でマーリンズをねじ伏せ、5-1で初戦を制した。
皐月はプロ初登板で初勝利をマーク。
クロフォード、森高に1号、徳川は2号のホームランが出た。
翌日の第2戦はマーリンズが左腕の夏目、Glanzは2年目の今年先発に転向した反町。
スターティングメンバーは両チーム共変更無し。
序盤は投手戦となったが、5回に絶好調の徳川がまたもや逆方向へ3号ツーランで先制。
6回には城戸、吉岡の連打で3点目を追加すると、7回には白石の第1号で4点目。
反町は8回を投げ、5安打2失点、12奪三振の好投で今季初勝利。
第3戦はマーリンズが新外国人のブルックス、Glanzは左腕の伊達が先発。
この日はマーリンズが仙道のタイムリーで先制したが、5回に徳川がランナーを置いてブルックスのスライダーを再びレフト方向へ4号ツーランで逆転。
7回はクロフォードが第2号ソロで3点目を追加すると、8回には城戸の第1号で4点目を奪い、マーリンズを突き放す。
先発伊達は1失点に抑え、今季初勝利を完投で飾った。
「私わかります(^ ^)」
「いい加減、その話し方止めろ!」
とにかくイライラするらしい。
「徳川選手のホームランは全て逆方向です(^^)」
「んなこたぁ、分かってるんだよ」
「んだな(^ ^)」
「それだけかよ!」
面倒臭いヤツだ。
「徳川選手はミートが上手い選手です(^ ^)」
「だからレフト方向へ打てるってのかよ?」
「んだな(^_^)」
「だから、それだけかよ!」
コイツ、ワザとやってるんだろうか…そう感じる時もある。
「徳川選手は力ではなく、技術でホームランを打ってます(^^)
最小限の力でスタンドに運ぶ上手さですち(^_^)」
「最小限の力…?」
「バットにボールを乗せるのが上手いです(^^)」
いつになく専門的な解説で榊に説明する。
「私わかります(^_^)
徳川選手の最大の武器は、リストの強さですち(^ ^)」
「リストって…手首が強いのか?」
「んだな(^^)」
つまり、ひろしが言いたいのは、徳川は天性の柔軟なリストによって、上手くボールを乗せてスタンドへ運ぶ技術を手に入れた。
結城と同じく、ラインドライブのかかったヒットか打つ中距離ヒッターというイメージが強いが、リストを生かし長打を連発するバッティングをようやくモノにした。
「というワケですち(^_^)」
「ホントかよ」
「んだな(^ ^)」
話し方はともかく、徳川は理想のバッティングを目指し、オフシーズンはガムシャラにバットを振った。
元々潜在能力のある徳川が猛練習した結果、コンタクトに優れたバッターに成長したというワケだ。
それを知ってか知らずか、ひろしは4番に徳川を抜擢した。
「お前、そんだけ選手の特徴を把握してるわりには、何でそんなアホなんだ?」
「私アホではありません(^ ^)
私能力を見抜く先生言われますち(^_^)」
「何とかと天才は紙一重って言うけど…お前はどっちなんだろな」
榊はワケが分からなくなってきた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる