Baseball Freak 主砲の一振り 7

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勝負の年

他球団の戦力その2

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次は東地区3位の千葉ヤンキース。

相変わらずのヤンキー揃いだが、今年は戦力がガラリと一新。

昨年は主砲の上田が現役を引退。

今年からは切り込み隊長の国分と正捕手の与那嶺、走攻守三拍子揃ったショート久住の三人が中軸となって得点を取る。

長打より繋ぐバッティングでランナーを返すスタイルは今までの大味な攻撃とは違い、小技を駆使したチームプレー重視のスタイルにシフトチェンジするつもりだ。


投手では、エース小橋が今年も開幕投手に名乗りを挙げた。


左の澁谷も負けじと変化球の精度を上げる為にフォーム改造に取り組む。


このチームを率いるのは、ご存知ミスターヤンキーの守山龍二監督と、盟友ではなく朋友(ぽんよう)の陳朕包(ちんちんぽう)ヘッドコーチのコンビは今年も健在。


暴走しがちな若手ヤンキーに睨みをきかせ、今年もボス猿の如く君臨する。



昨年西地区3位の京都Super Phoenixはリードオフマンの刀根が67個の盗塁を記録し、盗塁王に輝く。


主砲の清武、飯伏は昨年12本のアベックアーチを記録。

この二人がホームランを打つと勝利するという、幸運のアベックアーチを今年は何本打てるか。


そして新世代の急先鋒でもある、センターの姫野は昨年打率.309 本塁打29 打点96 盗塁34をマーク。


あと一本ホームランを打てばトリプルスリー達成という成績だった。


1番刀根から4番飯伏までの打順は長打と走力で相手を脅かす。


攻撃陣は申し分ないのだが、問題は投手陣だ。


エース齋藤は昨年11勝を挙げたが、他の先発陣が揃って崩壊。


不動のストッパー大島の出番が少なく、17セーブとイマイチな成績に終わった。


そんな投手陣を何とか底上げする為に、今年から投手総合コーチに就任したのは、通算204勝を挙げた左腕の井上孝太(いのうえこうた)


現役時代、得意のスライダーで完全試合を達成した事もある本格派で、ピッチング理論にも長けている。

井上コーチの手腕で投手陣がレベルアップ出来れば優勝も夢では無い。


西地区最下位に沈んだ北陸の雄、北陸レッズは今年も苦戦を強いられそうだ。

ここ数年、これといった戦力補強もせず、最下位が定位置になりつつある。

経済難で身売りの噂が絶えないが、今年は本拠地のブルーオーシャンドームが老朽化の為に最後の年となる。


来年からは本拠地をお隣の富山県射水市に移動するが、それを機に身売りするのではないかという説が浮上している。


最後は、脅威の存在と他球団がマークする甲府ブレーブスだ。


なんと言っても、監督に就任した櫻井大翔を筆頭に、結城千里、鬼束眞のクリーンアップに加え、新加入した唐澤斗真の旧スカイウォーカーズメンバーで破壊力抜群の打線に生まれ変わった。


櫻井の監督としての能力を疑問視する声が上がるが、ヘッドコーチ時代は様々なアイデアでスカイウォーカーズを優勝に導いた事もあり、チームが変われば能力を発揮出来るだろうという意見もあって、彼を招聘した。


かつての天才が監督になれば、彼を慕う現在の天才が駆けつけた。


昨年鬼束は打率.298 本塁打43 打点99でゴールドグラブ賞とベストナインを受賞。


結城は打率トップの.337 本塁打24 打点106で4回目の首位打者に輝いた。


この二人だけでも要注意なのに、唐澤が加わるのだから、相手投手には気の毒といいようがない。



昨年スランプだった唐澤だが、心機一転で巻き返しをはかる。




打のチームだと思われがちだが、投手陣も負けてない。


先ずは左腕エースの高山。

昨年は防御率2位の2.31をマークし、初の二桁勝利を記録。


得意のスクリューボールで更なる高みを目指す。


もう一人は今年からエースナンバーを付けた3年目の20歳、山本由輝(やまもとよしてる)の活躍に期待する。


昨年、タイ記録となる1試合21奪三振をやってのけた若き右腕は今年も奪三振の山を築く。


MAX158km/hのストレートに、カーブ スライダー フォークとどの球種でも三振が取れるのが魅力。


特にフォークは150を超え、あまりの速さに視界から消える変化の為、【ファントムスプリット】と呼ばれ、奪三振率が高い。



この左右のエースに加え、昨年からクローザーとして君臨する5年目の羽生晶(はにゅうあきら)が今年も守護神として試合を締め括る。


サイドスローに近いスリークォーターから、145km/hと平均速度並みのストレートだが、キレが良く、カットボールにシュートと左右の揺さぶりで強気にインコースを突く。


左打者にはカットボール、右打者にはシュートでバットをへし折るのが彼のスタイルで、昨年は8本のバットをへし折った。


これらの球種に加え、手元で減速しながらフワッと沈むシンカー気味の変化で空振りがとれるのも持ち味だ。



この戦力プラス、櫻井監督のアイデアで今年は優勝を狙う。


以上がネプチューンリーグの戦力紹介だ。
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