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オールスターゲーム
ペナント再開
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交流戦が終了して、ペナントレースが再開した。
スカイウォーカーズは東北へ移動。
ペナント再開の初戦はマーリンズとの三連戦からスタートする。
スカイウォーカーズの先発は北乃。
対するマーリンズは右の新外国人ジェフリー・アンダーソン。
スタメンはスカイウォーカーズが
1ラファエルRF
2唐澤 CF
3結城 1B
4鬼束 2B
5毒島 3B
6中山 LF
7保坂 C
8北乃 P
9筧 SS
マーリンズのスタメンは
1高野 CF
2井上 2B
3村上 RF
4羽田 3B
5ヘンダーソン 1B
6飯田 C
7松岡 SS
8芳村 LF
9アンダーソン P
本日はデーゲーム。晴れ渡ったマーリンズフィールドには4万人と超満員。
マーリンズカラーと言われる、エメラルドグリーンの上半身のユニフォームを着たファンがあちこちで見受ける。
【Marlins】とあしらった赤の文字が鮮やかで、カジキマグロが釣られているデザインがロゴマークとなっている。
東北も梅雨の季節に入り、ジメジメとした日が続くが今日はよく晴れて湿度も低く、絶好の野球日和だ。
マウンドには新外国人ジェフリー・アンダーソンが投球練習を行っている。
オーストラリア出身でメジャーの経験は無いが、AAAでのピッチングを見た在駐スカウトの推薦により獲得。
197cmという長身から投げ下ろすMAX153kmのフォーシームは角度があり打ちあぐねる。
変化球はスライダー、カットボール、チェンジアップ。
時折ツーシームも投げるが、コントロールが定まらない為、最近は投げていない。
投球練習が終わり、トップバッターのラファエルが左打席に入った。
「I don't see that player in the major leagues.(こんな選手メジャーにいたっけか…)」
ラファエルはアンダーソンをメジャーの選手だと勘違いしている。
そのアンダーソンの第一球はインコースを突くストレート。
「ストライク!」
スピードガンは148kmをマーク。
「It's not a ball I can't hit.(打てない球では無い)」
ラファエルは球筋を見ていた。
ややバットを寝かせて構え、シンプルなフォームで迎え撃つ。
二球目、今度は外へのフォーシーム。
「ボール!」
今のは僅かに外れた。
「It's just a fastball. I can hit it.(フォーシームか…これなら打てる)」
メジャーでは動くストレートを幾度となく見てきた。
アンダーソンが三球目を投げた。
インサイドをえぐるスライダー。
だが、ラファエルは素早くバントの構えをした。
コンっ…
打球はピッチャーとファーストの中間に転がる。
虚をつかれ、ダッシュが遅れた。
ラファエルが快足を飛ばして一塁へ。
ラファエルのセーフティーバント成功で早くも先頭打者が塁にでた。
【2番、センターフィールド!ナンバー1、唐澤斗真!】
独特のアナウンスでコールされ、唐澤がゆっくりと打席に向かう。
交流戦は打率267と振るわなかったが、出塁率は4割を越えている。
ペナント再開で打撃を復調させる事が出来るか。
いつもの様にリラックスした状態でバットを持つ。
力みは全く感じない。
一塁ランナーのラファエルは大きくリードをとる。
アンダーソンがセットポジションに入る。
すかさず牽制。
しかし、ラファエルはこれを読んで素早くベースに戻る。
「セーフ!」
アンダーソンはラファエルを気にする。
もう一回牽制。
これもセーフ。
クイックモーションから初球を投げた。
唐澤は悠然と見送る。
「ボール!」
これは高目に浮いた。
再びセットポジションの体勢に入る。
ラファエルはいぜんとして大きなリードをとる。
素早く振り向きざまに牽制。
「セーフ!」
ラファエルは頭から滑り込んだ。
サインが決まり、クイックモーションから二球目を投げた。
高目のストレート。
「ボール!」
どうやら制球力はあまり良くないみたいだ。
アンダーソンはランナーを気にする。
セットポジションから牽制。
「セーフ」
ラファエルはそれ程大きくリードをとってない。
アンダーソンがクイックから三球目を投げた。
同時にラファエルが走る。
高目にウエストしたボールを唐澤は空振りのアシスト。
キャッチャー飯田が素早いスローイングで二塁へ送球。
ショート松岡がカバーに入りタッチするが、ラファエルが一瞬早くヘッドスライディングでベースをタッチした。
「セーフ!」
ラファエル、盗塁に成功。
9回走って全て成功という、成功率100%の快足だ。
アンダーソンは今まで以上にランナーに気を取られている。
いくらスプリンター並の脚力を誇るラファエルとは言え、三盗はまず無い。
カウントはツーボール、ワンストライク。
アンダーソンが四球目を投げた。
今度は変化球。内側に曲がるスライダーだ。
(曲がりが甘い)
唐澤は力みの無いフォームから最短距離でボールを捕らえた。
インパクトの瞬間、全身に力を込める。
ボールは打球音と共に右中間へ。
陽の光で白球がよく見えない。
センター高野、ライト村上が打球を追うがフェンス手前でポトリと落ちた。
ラファエルは三塁を蹴ってホームへ。
打った唐澤は二塁へ走る。
ラファエルが返ってホームイン。
高野がボールに追いつき、送球するが唐澤は悠々セーフ。
スカイウォーカーズ初回で早くも1点先制。
更にチャンスは続く。
スカイウォーカーズは東北へ移動。
ペナント再開の初戦はマーリンズとの三連戦からスタートする。
スカイウォーカーズの先発は北乃。
対するマーリンズは右の新外国人ジェフリー・アンダーソン。
スタメンはスカイウォーカーズが
1ラファエルRF
2唐澤 CF
3結城 1B
4鬼束 2B
5毒島 3B
6中山 LF
7保坂 C
8北乃 P
9筧 SS
マーリンズのスタメンは
1高野 CF
2井上 2B
3村上 RF
4羽田 3B
5ヘンダーソン 1B
6飯田 C
7松岡 SS
8芳村 LF
9アンダーソン P
本日はデーゲーム。晴れ渡ったマーリンズフィールドには4万人と超満員。
マーリンズカラーと言われる、エメラルドグリーンの上半身のユニフォームを着たファンがあちこちで見受ける。
【Marlins】とあしらった赤の文字が鮮やかで、カジキマグロが釣られているデザインがロゴマークとなっている。
東北も梅雨の季節に入り、ジメジメとした日が続くが今日はよく晴れて湿度も低く、絶好の野球日和だ。
マウンドには新外国人ジェフリー・アンダーソンが投球練習を行っている。
オーストラリア出身でメジャーの経験は無いが、AAAでのピッチングを見た在駐スカウトの推薦により獲得。
197cmという長身から投げ下ろすMAX153kmのフォーシームは角度があり打ちあぐねる。
変化球はスライダー、カットボール、チェンジアップ。
時折ツーシームも投げるが、コントロールが定まらない為、最近は投げていない。
投球練習が終わり、トップバッターのラファエルが左打席に入った。
「I don't see that player in the major leagues.(こんな選手メジャーにいたっけか…)」
ラファエルはアンダーソンをメジャーの選手だと勘違いしている。
そのアンダーソンの第一球はインコースを突くストレート。
「ストライク!」
スピードガンは148kmをマーク。
「It's not a ball I can't hit.(打てない球では無い)」
ラファエルは球筋を見ていた。
ややバットを寝かせて構え、シンプルなフォームで迎え撃つ。
二球目、今度は外へのフォーシーム。
「ボール!」
今のは僅かに外れた。
「It's just a fastball. I can hit it.(フォーシームか…これなら打てる)」
メジャーでは動くストレートを幾度となく見てきた。
アンダーソンが三球目を投げた。
インサイドをえぐるスライダー。
だが、ラファエルは素早くバントの構えをした。
コンっ…
打球はピッチャーとファーストの中間に転がる。
虚をつかれ、ダッシュが遅れた。
ラファエルが快足を飛ばして一塁へ。
ラファエルのセーフティーバント成功で早くも先頭打者が塁にでた。
【2番、センターフィールド!ナンバー1、唐澤斗真!】
独特のアナウンスでコールされ、唐澤がゆっくりと打席に向かう。
交流戦は打率267と振るわなかったが、出塁率は4割を越えている。
ペナント再開で打撃を復調させる事が出来るか。
いつもの様にリラックスした状態でバットを持つ。
力みは全く感じない。
一塁ランナーのラファエルは大きくリードをとる。
アンダーソンがセットポジションに入る。
すかさず牽制。
しかし、ラファエルはこれを読んで素早くベースに戻る。
「セーフ!」
アンダーソンはラファエルを気にする。
もう一回牽制。
これもセーフ。
クイックモーションから初球を投げた。
唐澤は悠然と見送る。
「ボール!」
これは高目に浮いた。
再びセットポジションの体勢に入る。
ラファエルはいぜんとして大きなリードをとる。
素早く振り向きざまに牽制。
「セーフ!」
ラファエルは頭から滑り込んだ。
サインが決まり、クイックモーションから二球目を投げた。
高目のストレート。
「ボール!」
どうやら制球力はあまり良くないみたいだ。
アンダーソンはランナーを気にする。
セットポジションから牽制。
「セーフ」
ラファエルはそれ程大きくリードをとってない。
アンダーソンがクイックから三球目を投げた。
同時にラファエルが走る。
高目にウエストしたボールを唐澤は空振りのアシスト。
キャッチャー飯田が素早いスローイングで二塁へ送球。
ショート松岡がカバーに入りタッチするが、ラファエルが一瞬早くヘッドスライディングでベースをタッチした。
「セーフ!」
ラファエル、盗塁に成功。
9回走って全て成功という、成功率100%の快足だ。
アンダーソンは今まで以上にランナーに気を取られている。
いくらスプリンター並の脚力を誇るラファエルとは言え、三盗はまず無い。
カウントはツーボール、ワンストライク。
アンダーソンが四球目を投げた。
今度は変化球。内側に曲がるスライダーだ。
(曲がりが甘い)
唐澤は力みの無いフォームから最短距離でボールを捕らえた。
インパクトの瞬間、全身に力を込める。
ボールは打球音と共に右中間へ。
陽の光で白球がよく見えない。
センター高野、ライト村上が打球を追うがフェンス手前でポトリと落ちた。
ラファエルは三塁を蹴ってホームへ。
打った唐澤は二塁へ走る。
ラファエルが返ってホームイン。
高野がボールに追いつき、送球するが唐澤は悠々セーフ。
スカイウォーカーズ初回で早くも1点先制。
更にチャンスは続く。
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